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転移

#6

7

老人の腫瘍を調べ終わった医者が、Aに話しかけた。

「これは、腫瘍で間違いなさそうです」
「違ったらどうしようかと思って焦りました…」

Aは安堵の言葉を漏らした。

「AさんのDNAの方はどうでしたか?」
「出ましたよ」

医者は、検査結果が書かれた紙の一部を指で差しながらAに見せた。
DNAが書かれているところには、老人の名前ではなかった。

「…え?」
「ちゃんとご本人のものでした」

Aは何が何だかさっぱり分からなかった。
そこに書いてあるのは老人の名前などではない。
医者が何も不思議に思わずにいることが、Aは信じられなかった。

「どうかされましたか?」
「…これ、僕の名前なんです」
「…はい?」

医者は聞き返した。

「これ、僕の名前です」

Aはもう一度はっきりと言った。

「いや、そんなはずは」
「いえ、これは間違いなく僕の名前です」

老人とAは下の名前は一緒だが、苗字は違う。
そのことを、連絡先を交換した時に知ったのだ。

「Aという名前は同じですけど、苗字は違います」
「…そうなんですね」
「しかし、なんでAさんから僕のDNAが出てきたんでしょうか?」
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作者メッセージ

1日お休みしてしまいすみませんm(__)m
もうそろそろ完結します!

2025/04/01 12:48

しぇる
ID:≫ 3iPLaLWdkpL7c
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病気

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