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転移

#5

6

老人のスマホに通知が来ることはなかった。

「なんで送れないんだ…?」

Aは困惑した。

「通知、来ないですね」
「やっぱりいたずらでしたか」
「色んな人の命が懸かっているので、いたずらはやめてくださいね」

医者や看護師たちは口々に言った。

「いたずらじゃなくて本当なんです、信じてください」

看護師たちは顔を見合わせた。

「いや…この状況でよくそんなこと言えますね」
「よく分からない塊が転がっているだけじゃないですか」

Aの体はわなわなと震えている。
医者なのに、看護師なのに、なんでちゃんと確認しないで
"よく分からない塊"と称してしまうんだ、と言いたいのをAはぐっと堪えた。

「…その塊、ちゃんと見て調べてください」
「調べたらどうなるんですか?」
「…あれは恐らく、腫瘍です」

医者は目を見開いた。

「それは、本当ですか?」
「はい」

医者はAの顔を見て、嘘ではないと判断した。

「それなら調べましょう」
「お願いします」
「Aさんの体内にあった腫瘍なら、彼のDNAも出てくるはずです」

後ろにいた看護師たちに医者は指示し、院内に老人の腫瘍を持ち込んだ。
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2025/03/30 13:59

しぇる
ID:≫ 3iPLaLWdkpL7c
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