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転移

#3

4

「もういつ爆発するかわからないんだ」

老人は悲しげに言った。

「え…」
「手術はいつになったんだ?」
「だいたい1ヶ月後です」
「…もしかしたら、その時にはもう私は死んでいるかもな」

Aは唇を軽く噛んだ。
移植できる、という事実がありながらも、
老人は手術の前にこの世を去ってしまうかもしれない。

「手術、早められないでしょうか」
「無理だ、他の患者の手術の予定を考慮しての1ヶ月後だろうからな」
「…そうですよね」

落ち込むAを見かねて、老人は大きく笑った。

「そう落ち込むな、手術までしっかり生きてやる」

老人はAをまっすぐ見つめて言った。
Aは少し安心した。

「頑張ってください」
「ああ」
「手術まで、来れる日は来てもいいですか?」
「大丈夫だ、話し相手がいなくて退屈だったんだ」
「そうなんですね」

Aはスマホを取り出した。

「連絡先、交換したいです」
「ちょっと待ってくれ……はいよ」

老人がスマホをAに向けた。

「ありがとうございます、来る前の日に連絡します」
「じゃあな」
「はい」

そして、老人は爆発した。
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2025/03/28 11:27

しぇる
ID:≫ 3iPLaLWdkpL7c
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