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転移

#2

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Aは先ほどから気になっていたことを老人に尋ねた。

「どんな病気なんですか?」
「…気になるか?」
「はい」

老人は話すことを少し渋っているようだった。

「嫌なのでしたら、無理に聞こうとは思わないので大丈夫です」
「別に嫌な訳じゃあないんだ、ただ…」

嫌な訳ではないことがわかったAは安心した。
聞いてはいけないことを聞いたと思い、Aは後悔していたのだ。

「ただ?」
「ちょっと怖いかもしれないと思ってね」
「大丈夫です」
「なら話すとするか」

老人は覚悟を決めた。

「臓器が前触れもなく、爆発するんだよ」

その病気は、まず患った人の心臓に小さな腫瘍ができるそうだ。
次にその小さな腫瘍が成長し、心臓と同じくらいの大きさになるらしい。
この段階で気付く人が多いらしいが、もう手遅れで移植するしか生きる道がない。
そして、大きくなった腫瘍は心臓を拠点に、血管を通じて全身に転移してしまう。
その腫瘍は、全身に転移し終わると中に空間を作り、
そこに心臓の腫瘍が生み出した空気を入れ始める。
何故か全ての腫瘍の空気が均等になるようになっているので、爆発する時は全て同時らしい。

「この病気はな、進行具合が目で見てもわからないし、本人もわからないんだよ」
「大変な病気なんですね…」
「しかも発症してから約2年から10年で爆発するから、もういつ爆発するかわからないんだ」
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2025/03/28 00:14

しぇる
ID:≫ 3iPLaLWdkpL7c
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