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運命が強力すぎる!!!

#3

運命の相手...がアイツ!?

「ふぅ......」

この小さな一軒家に引っ越してきて、荷ほどきもすっかり終わった。
残りはこの段ボール一箱だけだ。
ふと窓の外を眺めると、もう夕焼けが見える。
急いでこれだけ終わらせちゃおう。

私はビリビリとガムテープをはがす。
家族写真は玄関の棚に、ギターはこっちで......



「............どうしよう......」

私がにらめっこしているのは、お母さんがくれた『運命の恋人発見装置』だ。
どう考えても怪しい......けど、ちょっと気になる。

うん、別に信じる必要なんてないし。
まあ捨てるのも勿体無いっていうか。

心のなかでぶつぶつ言いながら、ぱかりとコンパクトを開いた。

.........普通の鏡だ。


何だ。お母さんに騙されたんだ。

私はほっと息をついた。
安心したような、残念なような。

そんな気持ちで、しばらくコンパクトを見ていると......


「えっ??」


急にコンパクトが光りだした。
私は軽いパニックになる。

「待って、何、何が起こっているの?」

『アナタのウンメイのオアイテはー』


コンパクトが話し出した。
え?もしかしてここからが本番?
やっぱり気になるものは気になる。
私はじっと耳を傾けた。


『ホワイトタイガーのジュウジンでー』


ん?ホワイトタイガー?
嫌味なアイツの顔が浮かんでくる...ダメダメ。


『アナタとオナイドシでー』


確かに同期だけど、アイツの年齢なんて知らないし。
...って、関係ないってば!


『こんなヒトでーす』


鏡に、ぱっ、と、誰かの姿が映った。

ん?んん?

見間違いかな?

私はコンパクトを閉じて、もう一度開けてみる。

映っている人物は変わらない。


「.....................」

もう一度だけ開け閉めする。








「嫌ーーーーーーっ!!!」


私は絶叫した。

信じたくない。信じたくない。

私の運命の相手が同期のめちゃくちゃ嫌味なアイツだなんて..................っ!!!



私は思い切りコンパクトを踏みつけた。
ごめんなさい、お母さん。
でもコイツだけは嫌なの!!
私の運命の相手はキラキラした王子様なんだから...!

足が痛くなってきたころに、私はようやくコンパクトを踏むのをやめた。

ぱかりと開くと、疲れきった顔の私。
よかった、壊れたんだ。ただの鏡になったみたい。


さあ、明日からまた仕事だし、お母さんが持たせてくれた煮物を食べて、お風呂に入って、早く寝ないと...。
............。
眠たい........................。

作者メッセージ

なかなかヒーローが出てこない!!

2025/07/10 17:52

まっちゃん!
ID:≫ 9tLeB9AxJiZq2
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