「ふぅ......」
この小さな一軒家に引っ越してきて、荷ほどきもすっかり終わった。
残りはこの段ボール一箱だけだ。
ふと窓の外を眺めると、もう夕焼けが見える。
急いでこれだけ終わらせちゃおう。
私はビリビリとガムテープをはがす。
家族写真は玄関の棚に、ギターはこっちで......
「............どうしよう......」
私がにらめっこしているのは、お母さんがくれた『運命の恋人発見装置』だ。
どう考えても怪しい......けど、ちょっと気になる。
うん、別に信じる必要なんてないし。
まあ捨てるのも勿体無いっていうか。
心のなかでぶつぶつ言いながら、ぱかりとコンパクトを開いた。
.........普通の鏡だ。
何だ。お母さんに騙されたんだ。
私はほっと息をついた。
安心したような、残念なような。
そんな気持ちで、しばらくコンパクトを見ていると......
「えっ??」
急にコンパクトが光りだした。
私は軽いパニックになる。
「待って、何、何が起こっているの?」
『アナタのウンメイのオアイテはー』
コンパクトが話し出した。
え?もしかしてここからが本番?
やっぱり気になるものは気になる。
私はじっと耳を傾けた。
『ホワイトタイガーのジュウジンでー』
ん?ホワイトタイガー?
嫌味なアイツの顔が浮かんでくる...ダメダメ。
『アナタとオナイドシでー』
確かに同期だけど、アイツの年齢なんて知らないし。
...って、関係ないってば!
『こんなヒトでーす』
鏡に、ぱっ、と、誰かの姿が映った。
ん?んん?
見間違いかな?
私はコンパクトを閉じて、もう一度開けてみる。
映っている人物は変わらない。
「.....................」
もう一度だけ開け閉めする。
「嫌ーーーーーーっ!!!」
私は絶叫した。
信じたくない。信じたくない。
私の運命の相手が同期のめちゃくちゃ嫌味なアイツだなんて..................っ!!!
私は思い切りコンパクトを踏みつけた。
ごめんなさい、お母さん。
でもコイツだけは嫌なの!!
私の運命の相手はキラキラした王子様なんだから...!
足が痛くなってきたころに、私はようやくコンパクトを踏むのをやめた。
ぱかりと開くと、疲れきった顔の私。
よかった、壊れたんだ。ただの鏡になったみたい。
さあ、明日からまた仕事だし、お母さんが持たせてくれた煮物を食べて、お風呂に入って、早く寝ないと...。
............。
眠たい........................。
この小さな一軒家に引っ越してきて、荷ほどきもすっかり終わった。
残りはこの段ボール一箱だけだ。
ふと窓の外を眺めると、もう夕焼けが見える。
急いでこれだけ終わらせちゃおう。
私はビリビリとガムテープをはがす。
家族写真は玄関の棚に、ギターはこっちで......
「............どうしよう......」
私がにらめっこしているのは、お母さんがくれた『運命の恋人発見装置』だ。
どう考えても怪しい......けど、ちょっと気になる。
うん、別に信じる必要なんてないし。
まあ捨てるのも勿体無いっていうか。
心のなかでぶつぶつ言いながら、ぱかりとコンパクトを開いた。
.........普通の鏡だ。
何だ。お母さんに騙されたんだ。
私はほっと息をついた。
安心したような、残念なような。
そんな気持ちで、しばらくコンパクトを見ていると......
「えっ??」
急にコンパクトが光りだした。
私は軽いパニックになる。
「待って、何、何が起こっているの?」
『アナタのウンメイのオアイテはー』
コンパクトが話し出した。
え?もしかしてここからが本番?
やっぱり気になるものは気になる。
私はじっと耳を傾けた。
『ホワイトタイガーのジュウジンでー』
ん?ホワイトタイガー?
嫌味なアイツの顔が浮かんでくる...ダメダメ。
『アナタとオナイドシでー』
確かに同期だけど、アイツの年齢なんて知らないし。
...って、関係ないってば!
『こんなヒトでーす』
鏡に、ぱっ、と、誰かの姿が映った。
ん?んん?
見間違いかな?
私はコンパクトを閉じて、もう一度開けてみる。
映っている人物は変わらない。
「.....................」
もう一度だけ開け閉めする。
「嫌ーーーーーーっ!!!」
私は絶叫した。
信じたくない。信じたくない。
私の運命の相手が同期のめちゃくちゃ嫌味なアイツだなんて..................っ!!!
私は思い切りコンパクトを踏みつけた。
ごめんなさい、お母さん。
でもコイツだけは嫌なの!!
私の運命の相手はキラキラした王子様なんだから...!
足が痛くなってきたころに、私はようやくコンパクトを踏むのをやめた。
ぱかりと開くと、疲れきった顔の私。
よかった、壊れたんだ。ただの鏡になったみたい。
さあ、明日からまた仕事だし、お母さんが持たせてくれた煮物を食べて、お風呂に入って、早く寝ないと...。
............。
眠たい........................。