文字サイズ変更

運命が強力すぎる!!!

#2

プレゼント

私のお父さんは今から丁度10年前、私の10歳の誕生日にこの世から去った。
お父さんは自警団に勤めていて、街の人々を守っていた。
悪者にも立ち向かっていく姿は格好よくて、私の自慢だった。

その日は私の誕生日で、お父さんがケーキを買って帰ってきてくれるはずだった。
でも、中々お父さんが帰って来なくて、段々心配になってきて......。
電話がかかってきて、お母さんがそれに出て、急に泣き出すものだから、私はびっくりした。
いつもにこにこしているお母さんが泣いている。
まだ小さかったけれど、私は何となく察していた。

でもまさかお父さんが死んだなんて信じられなくて、私はたくさん泣いた。
お葬式でお父さんと離れたくなくて、泣き叫んだ。
嫌だ、嫌だ、嫌だ!こんなの嘘!
お父さんは優しくて、強くて、格好よくて...!

お父さんは小さな女の子を庇って死んだらしい。
きっとあの人のことだから、後悔はしていないんだろう。
人のために死ねたのなら本望だと、笑って言いそうだ。
何を笑っているの?良くない。全然良くないよ。

お父さんを殺した犯人は、まだ捕まっていない。
きっとのうのうと生きているのだろうと思うと、怒りで体が震える。

私はソイツを絶対に許さない。
どこまででも追いかけてやる。
だから、私は自警団に入った。

それは簡単なことではなかった。
私は女だし、人間だから。
ナメられる要素が多すぎるし、周りからも反対された。
でも、諦められない。



.........ああ、寒い。
外にいすぎたな。
私は立ち上がって家へと入る。

ダイニングで、お母さんが座っていた。
じっと見つめられる。
手招きをされてお母さんの正面にすわると、お母さんがブランケットを膝にかけてくれた。

「アンジュ、あなたに誕生日プレゼントを渡そうと思って」

そういえばもらっていない。
わざわざ用意してくれたんだ。

お母さんは自分の部屋に向かった。
しばらく待っても出てこないから、様子を見に行こうかと思ったとき、お母さんが出てきた。

「お待たせ」

思っていたよりずいぶんと小さい箱を持っているから、少し拍子抜けしてしまった。
よかった。何だかヤバイものではなさそうだ。

じゃーん、と言いながらお母さんが箱を開ける。
私はそれを覗きこんだ。
何だかコンパクトのようなものが入っている。

「なあに?これ...」
「これはねえ...」

その後の言葉が聞きたいのに、お母さんは言ってくれない。
急かすように、私は目線を送った。
お母さんは苦笑する。

「『運命の恋人発見装置』でーす!ぱんぱかぱーん!」
「ちょっと、ボケなくていいから」

どうしてそんなに回りくどいことをするのか。
さっさと教えてくれたらいいのに。
お母さんは心外だとでも言うように口をとがらせた。

「もう、せっかくお母さんがアンジュのためにつくってあげたのにー」

そうなのだ。お母さんは変な魔道具を作ることが大好きなのである。
全く、こっちからしてみればいい迷惑だが。

「え?これ、本当に...ええと、なんだっけ、『宿命の初期微動発生装置』なの?」
「違う!何よ、宿命の初期微動って!『運命の恋人発見装置』よ!」
「そんなこと言われましても」
「まあまあ、騙されたと思って使ってみなさい!さあ、明日は引っ越しで忙しいんだから、早く寝なさい!」
「ええ...はあい」

半ば無理やりに自分の部屋に押し込まれた。
まあ、明日が忙しいのは本当だから早く寝ることにしよう。
明日は私の引っ越しだ。
長い間暮らしたこの家を出て、小さい家で一人暮らしをする予定。
もう20歳だしね。

寝る前に、私は一つの段ボール箱を開ける。
ガムテープにマジックペンで「宝物」と書かれた段ボールだ。
この中々には、書いてあるとおり、私の大切なものを入れてある。
愛読書、昔からの付き合いのぬいぐるみ、一度割れたマグカップ、お母さん秘伝のレシピ本、家族写真、お父さんの忘れ形見のギター、お母さんからもらったヘアピン...。
いろいろ詰まったその中に、タイムカプセルの手紙と、お父さんからのプレゼントだというペンダント、お母さんがくれた『宿命の初期微動発生装置』もとい『運命の恋人発見装置』を入れておく。

その後、もう一度ガムテープでふたをしておく。
私はベッドに入ると、深く布団を被った。

作者メッセージ

世界観がブレブレです。やばぁい...
ヨーロッパ感を出したいんですけど。
まあ異世界っぽかったらいいかな(オイ)

2025/06/24 00:22

まっちゃん!
ID:≫ 9tLeB9AxJiZq2
コメント

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権はまっちゃん!さんに帰属します

TOP