足輪を直しているカラスを待つ間に、その辺にある本を読むことにした。
「エネルギー学入門」と書かれた本に興味を惹かれ、読んでみる。
ーーー「エネルギーには加護、魔術、奇跡といった説明可能なものと、ミラクルと呼ばれる説明不可能なものがある。加護は神や精霊の力を使う。魔術は周囲の粒子やエネルギーの力を使う。奇跡は自分でエネルギーをつくりだす。ところがミラクルは全くの偶然で望んだことがおきる。また、これらエネルギーは論理的に習得・応用が可能なものもある。」
ーーー「…例えば、第1魔術論では空気に含まれる物質などの基礎的な知識が必要とされるが、第9魔術論では生物の作り方や魂の可視化の方法などの専門的な知識が必要とされる。このように、数字が上がる程により洗練された内容になっていく。」
…さすが入門書といったところか、ほどほどの難易度で読みやすい。しばらく読んでいると、奥からカラスがやってきた。
「待たせたな!明確に熱がでるような祈りだけに反応するようにしておいたぜ。ついでに刃もボロボロだったから研いでおいた。」
装飾が増えた足輪を受けとる。
ふと、建物の中の「特製チャーム販売中」や「杖発売開始」の文字が目に入った。
「ここは魔具を売っているのか。」
「ああ、そうだ。足輪が気に入ったのならきっと他のものもあると便利だと思うぞ。」
「そういえば収納具が欲しかったんだ。食糧も多くもち運べなくてな。」
「それなら俺が良いのを作ってやるぜ。対価は岩モドキの目でどうだ。」
「それじゃあ明日にでも取ってこよう。」
というと、「それまでに仕上げておくぜ!」と言い残して工房に入っていってしまった。
今日はもう日も暮れてしまった。良い感じの穴を見つけたので今日はそこで寝ることにする。
村から持ってきた水稲を食べると、これまでの冒険が蘇ってくる。なんだかとても長い1日だった。
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーザワザワとした葉の音で目が覚める。少し寝すぎてしまった。今日は砂漠にいって岩モドキの目をとらなくては。
早速準備をし、砂漠に飛ぶ。
砂漠は個鳥的に苦手だ。強く輝く太陽の日差しは強く、何より暑い。飛んでいるだけでも疲れてくる。現にもう帰りたくなってきた。しかしこんな時に幼い頃からしているおまじないがある。水稲を少し体につけ、チャームを抱き締める。すると、なぜだか少しひんやりとする気がするのだ。元気を取り戻し、岩モドキを再び探す。
ーーーいた。岩モドキ特有の黒っぽい体色、不自然に転がるあの動き、岩モドキで間違いない。足輪に祈りを込め、準備は万端だ。上空から急降下し、一気に仕留める。
空中で一回転し、上昇してから、地面ギリギリまで加速し、岩モドキの頭を蹴りつける。
ガッ!
岩モドキが悲鳴をあげ、粉々に砕ける。しかし、
ドスッ
尾に何か重いものがぶつかってくる。
ーーーしまった。岩モドキの群れだ。数十体に囲まれた。次々に飛んでくる岩を足輪で弾き、チャームでなぎはらう。
ーーーーcharm strikeーーー
チャームを思いっきり投げつける。チャームの通り道だけ砂漠の砂の色に変わる。だが再びもとの黒で埋め尽くされる。予備に持ってきたチャームを強く握り、更に力を込める。だが、固すぎて倒しきれる気がしない。何か別の方法を考えなければ。上昇することができれば簡単に倒せるのだが。そうか、つまり…
チャームを上に投げる。
ーーーーcharmingーーーーー
チャームは上空でまばゆい虹色の光を放つ。ここではチャームより光輝くものはない。
そこに、一匹の岩モドキが石を投げる。チャームは砕け、輝きを失う。不意に周囲が暗くなったように感じられる。そして次の瞬間、鋭い光の線が降り注ぐ。
ーーーーーーcharming rainー
光に打たれた岩モドキたちは真っ二つに割れ、残りのものは一目散に逃げていく。
ーーーーーーーーーーーー
岩モドキの目を集め、町に戻る。行きは眩しかった太陽も、今では眩しく感じない。
ーーーーーーーーーーーー
町に戻り、カラスのいる建物へ向かう。
カラスにとってきた目を渡し、新しいポーチをもらう。
しかし脳裏に焼き付いたチャームの輝きが忘れられない。
おまけ
カラス「なあ、お前、ポーチの中にカバンを入れるのか。変わってるな。」
シルフ「このカバンはお気に入りなんだ。どうしても一緒に持っていきたくてな。」
カラス「ものを大事に扱う主義なんだな。良いと思うぞ。そういうの。」
「エネルギー学入門」と書かれた本に興味を惹かれ、読んでみる。
ーーー「エネルギーには加護、魔術、奇跡といった説明可能なものと、ミラクルと呼ばれる説明不可能なものがある。加護は神や精霊の力を使う。魔術は周囲の粒子やエネルギーの力を使う。奇跡は自分でエネルギーをつくりだす。ところがミラクルは全くの偶然で望んだことがおきる。また、これらエネルギーは論理的に習得・応用が可能なものもある。」
ーーー「…例えば、第1魔術論では空気に含まれる物質などの基礎的な知識が必要とされるが、第9魔術論では生物の作り方や魂の可視化の方法などの専門的な知識が必要とされる。このように、数字が上がる程により洗練された内容になっていく。」
…さすが入門書といったところか、ほどほどの難易度で読みやすい。しばらく読んでいると、奥からカラスがやってきた。
「待たせたな!明確に熱がでるような祈りだけに反応するようにしておいたぜ。ついでに刃もボロボロだったから研いでおいた。」
装飾が増えた足輪を受けとる。
ふと、建物の中の「特製チャーム販売中」や「杖発売開始」の文字が目に入った。
「ここは魔具を売っているのか。」
「ああ、そうだ。足輪が気に入ったのならきっと他のものもあると便利だと思うぞ。」
「そういえば収納具が欲しかったんだ。食糧も多くもち運べなくてな。」
「それなら俺が良いのを作ってやるぜ。対価は岩モドキの目でどうだ。」
「それじゃあ明日にでも取ってこよう。」
というと、「それまでに仕上げておくぜ!」と言い残して工房に入っていってしまった。
今日はもう日も暮れてしまった。良い感じの穴を見つけたので今日はそこで寝ることにする。
村から持ってきた水稲を食べると、これまでの冒険が蘇ってくる。なんだかとても長い1日だった。
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ーーーザワザワとした葉の音で目が覚める。少し寝すぎてしまった。今日は砂漠にいって岩モドキの目をとらなくては。
早速準備をし、砂漠に飛ぶ。
砂漠は個鳥的に苦手だ。強く輝く太陽の日差しは強く、何より暑い。飛んでいるだけでも疲れてくる。現にもう帰りたくなってきた。しかしこんな時に幼い頃からしているおまじないがある。水稲を少し体につけ、チャームを抱き締める。すると、なぜだか少しひんやりとする気がするのだ。元気を取り戻し、岩モドキを再び探す。
ーーーいた。岩モドキ特有の黒っぽい体色、不自然に転がるあの動き、岩モドキで間違いない。足輪に祈りを込め、準備は万端だ。上空から急降下し、一気に仕留める。
空中で一回転し、上昇してから、地面ギリギリまで加速し、岩モドキの頭を蹴りつける。
ガッ!
岩モドキが悲鳴をあげ、粉々に砕ける。しかし、
ドスッ
尾に何か重いものがぶつかってくる。
ーーーしまった。岩モドキの群れだ。数十体に囲まれた。次々に飛んでくる岩を足輪で弾き、チャームでなぎはらう。
ーーーーcharm strikeーーー
チャームを思いっきり投げつける。チャームの通り道だけ砂漠の砂の色に変わる。だが再びもとの黒で埋め尽くされる。予備に持ってきたチャームを強く握り、更に力を込める。だが、固すぎて倒しきれる気がしない。何か別の方法を考えなければ。上昇することができれば簡単に倒せるのだが。そうか、つまり…
チャームを上に投げる。
ーーーーcharmingーーーーー
チャームは上空でまばゆい虹色の光を放つ。ここではチャームより光輝くものはない。
そこに、一匹の岩モドキが石を投げる。チャームは砕け、輝きを失う。不意に周囲が暗くなったように感じられる。そして次の瞬間、鋭い光の線が降り注ぐ。
ーーーーーーcharming rainー
光に打たれた岩モドキたちは真っ二つに割れ、残りのものは一目散に逃げていく。
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岩モドキの目を集め、町に戻る。行きは眩しかった太陽も、今では眩しく感じない。
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町に戻り、カラスのいる建物へ向かう。
カラスにとってきた目を渡し、新しいポーチをもらう。
しかし脳裏に焼き付いたチャームの輝きが忘れられない。
おまけ
カラス「なあ、お前、ポーチの中にカバンを入れるのか。変わってるな。」
シルフ「このカバンはお気に入りなんだ。どうしても一緒に持っていきたくてな。」
カラス「ものを大事に扱う主義なんだな。良いと思うぞ。そういうの。」