閲覧前に必ずご確認ください

R-15と暴力表現は一応です。
戦闘シーンは結構ありますが、暴力表現に入るのですかね…?

文字サイズ変更

異世界転移したのは、俺と“元”好きだった子でした

#4

第2話 現実世界の話(現実世界の話がつらつらと書かれています。ストーリーとはあまり関係ありませんので、読まなくても大丈夫です。)

俺が現実世界より異世界を好む理由は多々ある。
その理由としてまずは怜奈。
怜奈とは好きになった小学5年生の頃から一緒のクラスであり、同じ学校でも辛いのに、同じクラスだったから、もう持たなかったこと。
それと異世界物のアニメを見てハマったこと。
そして一番の理由が、“現実世界の仕組み”だ。

俺的にはあの世界は本当に理不尽だった。
大人の意見だけで物事が左右され、俺ら子供の意見なんて何一つ聞かずに決まってしまう。
明らかにこっちの方法が良いとわかりきっているはずなのに、なにか一つでも理由があるとその意見は否定される。
逆に理由がなくても、嫌な顔を堂々と俺ら子供に見せてきて、嫌々やることになる。

子供が言う意見は現実味がないのだろうか。理由になってないのだろうか。自分の体験したことだからだろうか。
はたまた、子供に改善策を言われて少しだけ根に持っているのだろうか。


まぁ、そんなことはどうでもよく、一番嫌なのはこの先の問題。
大人がこんななら、社会に出て先輩や上司がこうなのは俺でも予想できる。
そして一番の理由が、俺の親がそうだということ。
話せば長くなるのだが、まぁ良い機会だ。語らせてくれ。


◇ ◇ ◇


俺の親は学校の先生だ。
父さんは中学の校長先生。母さんは中学家庭科の先生の資格を持っていて、仕事は小学校のクローバー学級の担任をしていた。
はたから見れば恵まれたと思うだろう。でも実際は全然違う。

父さんの家族は、父さんの父さん、お爺ちゃんが働いてお金をもらい、そのお金を父さんの母さん、お婆ちゃんが管理する。
母さんの家族も同じような感じだったかは聞いてすらいないからわからないが、この時代の大抵の家族はこんな家庭だったと思う。
だから、父さんも母さんにお金を管理してもらうことにした。

でも母さんはお金の管理を全くせず、自分の服や用品に使い始めた。
父さんが先生だったってことも相まって、母さんは“教員”という職業の旦那と、お金だけが欲しかったのだろう。
ある日、父さんが銀行の残高を見てみると、結婚する前にお爺ちゃんにもらっていたお金が失くなっていることに気づき、母さんに問い詰めた。
でも母さんは白々しく言い訳を述べるだけで、父さんも察しがついた。

父さんはそんな母さんにお金を渡すわけにはいかず、クレジットカードや銀行などを、すべて切った。
でもどこからか情報が洩れているのか、母さんは父さんの懐に潜り続けた。
すぐに父さんにバレ対策され、母さんはもうお金を使うことが許されなくなったが。

そこから、姉、俺、弟の3人が生まれた。
父さんはこんなことがあって離婚しようかと考えていたらしいが、もう母さんのお腹に俺の姉がいたから、見逃してやることにしたそうだ。

そこからは本当に大変だったらしい。
初めてのことで右も左もわからず、すごく苦労したそう。
でも母さんが言うには、姉が生まれて大抵のことは理解できたから、俺が生まれても余裕だったらしい。流石家庭科教師。

そして、俺は小学校に入学することになった。
今まで母さんがどうやってやりくりをしていたのかは知らないが、俺が小学校に入学するのと同時に仕事をやり始めた。

それまではいいのだが、どういうわけか、姉は母さんの味方をするようになった。
その理由として、母さんは毎日「お金がない」と騒いでいたからだった。
明らかに被害者は父さんなのに、あたかも自分が被害者だと娘たちに訴え、「父さんは悪いやつ」として記憶された。
俺も姉も、まだ幼かったということもあり、母さんの言っていることに納得していた。
母さんは自分がやらかしたことを素直に話さなかったから、疑問にも思わなかったのだろう。
弟は、まず理解できる知能を持っている年齢では無かったから、何を話しているのかわからずに日々を送った。

父さんは母さんの行動に察しがついていたのだろう。
俺と姉に理由を言っても信じてもらえない。まずまず、そんな理解できる知能を持っている年齢ではないと悟り、父さんはまだなにも知らない弟に手をかけた。
俺も多少は相手にされたが、弟とは全く異なるものだった。

それで月日が流れ、なんということか、母さんは、

「弟だけ父さんに催眠をかけられている」などと嘘を並べるようになった。

理由は分からない。嫉妬からなのかなんなのか。
そう母さんが言ってから、俺は正気を保つようになり、母さんの言ってることは違うと断言できるようになった。


でも、母さんにも良いところはある。
母さんは、父さんと違って俺らに優しかった。
母さんが子供のころ、ピアノを習わせてくれなかっただかなんだかで、俺と姉は無理やりピアノを習うことになった。
姉は無理やりではなかったのだろうか?まぁでも、少なからず俺は無理やりだったと思う。

でも、俺はその“無理やり”に感謝することになる。

姉があるバンドのCDを借りてきた。
俺はスマホもパソコンも何もなかったので、車でやることは少なかった。
だから母さんの好きな昭和の曲を聞くしかなかった。

それで、俺は「知らない人だ」と考えながらも、俺は恐る恐るそのバンドの曲を聞いてみると、どっぷりハマってしまったのだ。
知らない曲調。知らない歌詞。知らない声。
どれもが俺の心に刺さり、すごく揺さぶられた。

CDを借りるのにもお金がかかるため、1カ月に1回くらいしか借りれなかったが、1カ月たつごとにそのバンドの曲が増えていき、俺は随分と虜になった。
他の曲もすべて良いと感じ、俺はファンになったのだ。

そして、そのバンドに憧れを持つようになった。
まだ中学生なこともあり、スマホを持つことも許されない中、母さんの実家のお婆ちゃんに縋ってノートパソコンを買ってもらったのだ。
あとでこっぴどく叱られたが、俺が進んで「買ってくれ!」と言ったわけではなく、一人で実家に行ったときに「また来てね」という理由で買ってくれたそう。
なぜスマホじゃないのかと思ったが、まぁパソコンのほうが多機能だと後で気づいてお婆ちゃんに感謝することになる。

俺はパソコンという機械に魅了された。
今までCDを借りて、車のCDプレイヤーに入れるという工程を経て、やっと曲を聞けるのに、パソコンはボタンを押すだけで、“無料”で、聞けるのだ。
学校のみんながスマホに魅了されるのもわかった気がした。

そして俺は「こんなバンドみたいになりたい!」と憧れを持ち、母さんにその夢を語った。
そしたら笑顔で「いいじゃん!」と褒められ、母さんじゃなくてお婆ちゃんに初心者セットのギターを買ってもらった。
母さんはお金がないとお婆ちゃんに悟られたからか、母さんがお願いしたのかは知らないが、俺はギターを手に入れた。

そしてピアノも、やっと心に火が付いたように頑張ることができた。
楽譜を読むことは多少できたので、今では簡単な曲を耳コピできるくらいまで上達した。

父さんにこんなことを話すと、真っ先に否定され、「勉強しろ」と言われるのは目に見えていた。
母さんもそう言うのだろうかと少しだけ警戒したが、いざ解き明かすと、案外すんなりと受け入れてくれて俺は嬉しかったのだろう。

これが母さんの長所だ。
でも本当にこれくらいしか上げられない。

まぁでも、もう関係ない話だ。

作者メッセージ

ここだけはノンフィクションです。
作者の僕の家庭事情ですね(笑)
楽しんでいってくれると嬉しいです。

2025/12/02 00:44

根来澄
ID:≫ apygC/stdY3jw
コメント

この小説につけられたタグ

R-15 #暴力表現異世界転移純愛魔法

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権は根来澄さんに帰属します

TOP