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R-15と暴力表現は一応です。
戦闘シーンは結構ありますが、暴力表現に入るのですかね…?
「俺と、付き合ってください!」
中学1年生の夏。俺は怜奈に告白した。
元はと言えば、小学5年生のころ。運動会のかけっこで負けて悔しがっていた俺のことを励ましてくれたことがきっかけで好きになった。
今思うとありきたりな理由。でもここまで好きになったから、それなりに俺は救われたのだろうと思う。
そしてそれにプラスして俺は、「励ましてくれるイコール俺のこと好きなんじゃね?」という謎理論も持っていたのだ。
そこまで自信満々に思える当時の俺は、多分小学生のころほどほどにモテていたからそう思ったのだろう。
だから怜奈も同じで告白したら行けるだろうと、軽い気持ちでいたのが仇となった。
「ご、ごめんなさい!」
当たり前に綺麗に振られた。
あとあとじっくり考えて気づいたが、関係を深めてから告白するのが一番良い。というか、恋愛というものはそういうものだ。
それなのに俺は怜奈の前で挙動不審になることを恐れ、あまり話していなかった。
だから怜奈は「関係ないやつから告白された」から振ったのだ。
まぁ、うん。俺も俺だなっていう感じで、普通に失望した。
そこからは普通に地獄だった。
部活も上手くいかなくて、勉強も上手くいかず、唯一の親友とも喧嘩したり他の友達ともあまり話さなくなった。
だから俺は不登校になった。
◇ ◇ ◇
小学6年生のころ、学習発表会があった。
怜奈はダンスの発表をすると噂で聞いていたので、俺も少しは近づきたいと思いダンスを選択した。
そして話し合いになった時、俺は絶句した。
男子は、俺以外にダンスを選択している人は誰もいなかったのだ。
友達に「なんでダンス選んだの?」と笑われて聞かれるのは少しだけ癪に障った。
だから「ダンスじゃないやつを選んだんだけどね、人数合わせかな?」と嘘を吐いた。
そして、ダンスの練習時。
曲を選んだのは怜奈で、それも怜奈が好きなボカロ曲だった。
「なんだこの曲?」と、当時親の影響で昭和の曲を聴きまくってた俺にとっては疑問に思ったが、怜奈のために頑張った。
でも一向に上手くいかない。そして挙動不審な俺は怜奈にアドバイスを聞ける余裕もなかった。
だから、完成させることができなかった。
俺はそんな恥ずかしい姿を見せるわけにはいかないと、そのダンスの発表の時にトイレに駆け込んだ。
「ごめん」と何度も心の中でつぶやいた。でもそんな言葉は誰にも届かず終わったわけだ。
んま、怜奈にも他の人にも何も言わなかったからだが。
そんなこともあり、告白するときまで記憶から消していたのに急にフラッシュバックして、恥ずかしくて学校に行けなくなった。
今思えば、この出来事も振った理由に入っているのだろう。
「俺なんかが」と、ずっと俺を殺してきた。
そんな時、唯一の親友が家に来たんだ。
部活の練習もあるというのに、学校が終わっても、学校が休みの日も、ずっと俺の家に通い続けた。
最初は普通に接した。いや、接してくれた。不登校のことは何も話さず、俺の家にある1世代前のテレビゲームを楽しくやり続けた。
そこから数日経ったころ、親友は朝、俺の家に迎えに来た。
「一緒に学校に行こう」という合図なのだろうか。いや、母さんが親友に言ったに違いない。
母さんの行動に少しだけ腹立たせながらも、普段風呂にも入ってなかった俺は一生懸命に皮脂の膜を落とし、学校に向かった。
でも、そこには、普通に俺と接してくれるほかの友達がいた。
人の目が怖くて、俺がやらかしたことを嘲笑われることが怖くて、学校に行かなかったのに、全然大したことがなかったのだ。
裏では嘲笑っているのかもしれないけど、表では普通に接してくれるならと、俺はその日から学校に行き始めた。
本当に、親友には感謝してもしきれない。
個人的に俺が学校に行かなくなったのは怜奈のせいだとは思っていない。
だって普通に俺がやらかしたことだからだ。そこまで俺は最低な奴じゃない。
でも最初、俺を好きにさせたことに関しては腹を立てている。
弱っているところに浸かるのは、流石に卑怯だと思う。
学校に行き始めてからはそう思うようになり、同じクラスだけどできるだけ話さないように専念した。
◇ ◇ ◇
「ザァァァ…」
パチ、と俺の目は普通に覚めた。
その瞬間、雲一つない青空が俺の目の前を占領する。
「本当に、来てしまったのか…」
“ここ”にいることに何も疑問に思わない。
なにしろ、夢にまで見た光景が今達成された。
「俺は一生ここで生きていく。」
そうこの瞬間、いや、Web小説にハマった時から決めていたのだ。
少しだけ余韻に浸り、俺はゆっくりと起き上がった。
そして起き上がった先には、草原が広がっている。
見ているときに、「ザァァァ」と風が俺の体をなでた。
そんな光景にまたワクワクしてしまう。
俺は急いで立ち上がり、そしてそのままジャンプした。
「異世界だっ!」
子供のように笑いながら、俺は草原を走り回った。
「……なにやってんの?」
その瞬間、聞き覚えのある声が俺の耳を劈く。
「…は?」
俺はその声を聞いて一瞬で笑顔が消えた。
そして大きく広げていた手は、すぐさま下へと落ちることになる。
異世界転移したのは、
…俺と“元”好きだった子でした。
中学1年生の夏。俺は怜奈に告白した。
元はと言えば、小学5年生のころ。運動会のかけっこで負けて悔しがっていた俺のことを励ましてくれたことがきっかけで好きになった。
今思うとありきたりな理由。でもここまで好きになったから、それなりに俺は救われたのだろうと思う。
そしてそれにプラスして俺は、「励ましてくれるイコール俺のこと好きなんじゃね?」という謎理論も持っていたのだ。
そこまで自信満々に思える当時の俺は、多分小学生のころほどほどにモテていたからそう思ったのだろう。
だから怜奈も同じで告白したら行けるだろうと、軽い気持ちでいたのが仇となった。
「ご、ごめんなさい!」
当たり前に綺麗に振られた。
あとあとじっくり考えて気づいたが、関係を深めてから告白するのが一番良い。というか、恋愛というものはそういうものだ。
それなのに俺は怜奈の前で挙動不審になることを恐れ、あまり話していなかった。
だから怜奈は「関係ないやつから告白された」から振ったのだ。
まぁ、うん。俺も俺だなっていう感じで、普通に失望した。
そこからは普通に地獄だった。
部活も上手くいかなくて、勉強も上手くいかず、唯一の親友とも喧嘩したり他の友達ともあまり話さなくなった。
だから俺は不登校になった。
◇ ◇ ◇
小学6年生のころ、学習発表会があった。
怜奈はダンスの発表をすると噂で聞いていたので、俺も少しは近づきたいと思いダンスを選択した。
そして話し合いになった時、俺は絶句した。
男子は、俺以外にダンスを選択している人は誰もいなかったのだ。
友達に「なんでダンス選んだの?」と笑われて聞かれるのは少しだけ癪に障った。
だから「ダンスじゃないやつを選んだんだけどね、人数合わせかな?」と嘘を吐いた。
そして、ダンスの練習時。
曲を選んだのは怜奈で、それも怜奈が好きなボカロ曲だった。
「なんだこの曲?」と、当時親の影響で昭和の曲を聴きまくってた俺にとっては疑問に思ったが、怜奈のために頑張った。
でも一向に上手くいかない。そして挙動不審な俺は怜奈にアドバイスを聞ける余裕もなかった。
だから、完成させることができなかった。
俺はそんな恥ずかしい姿を見せるわけにはいかないと、そのダンスの発表の時にトイレに駆け込んだ。
「ごめん」と何度も心の中でつぶやいた。でもそんな言葉は誰にも届かず終わったわけだ。
んま、怜奈にも他の人にも何も言わなかったからだが。
そんなこともあり、告白するときまで記憶から消していたのに急にフラッシュバックして、恥ずかしくて学校に行けなくなった。
今思えば、この出来事も振った理由に入っているのだろう。
「俺なんかが」と、ずっと俺を殺してきた。
そんな時、唯一の親友が家に来たんだ。
部活の練習もあるというのに、学校が終わっても、学校が休みの日も、ずっと俺の家に通い続けた。
最初は普通に接した。いや、接してくれた。不登校のことは何も話さず、俺の家にある1世代前のテレビゲームを楽しくやり続けた。
そこから数日経ったころ、親友は朝、俺の家に迎えに来た。
「一緒に学校に行こう」という合図なのだろうか。いや、母さんが親友に言ったに違いない。
母さんの行動に少しだけ腹立たせながらも、普段風呂にも入ってなかった俺は一生懸命に皮脂の膜を落とし、学校に向かった。
でも、そこには、普通に俺と接してくれるほかの友達がいた。
人の目が怖くて、俺がやらかしたことを嘲笑われることが怖くて、学校に行かなかったのに、全然大したことがなかったのだ。
裏では嘲笑っているのかもしれないけど、表では普通に接してくれるならと、俺はその日から学校に行き始めた。
本当に、親友には感謝してもしきれない。
個人的に俺が学校に行かなくなったのは怜奈のせいだとは思っていない。
だって普通に俺がやらかしたことだからだ。そこまで俺は最低な奴じゃない。
でも最初、俺を好きにさせたことに関しては腹を立てている。
弱っているところに浸かるのは、流石に卑怯だと思う。
学校に行き始めてからはそう思うようになり、同じクラスだけどできるだけ話さないように専念した。
◇ ◇ ◇
「ザァァァ…」
パチ、と俺の目は普通に覚めた。
その瞬間、雲一つない青空が俺の目の前を占領する。
「本当に、来てしまったのか…」
“ここ”にいることに何も疑問に思わない。
なにしろ、夢にまで見た光景が今達成された。
「俺は一生ここで生きていく。」
そうこの瞬間、いや、Web小説にハマった時から決めていたのだ。
少しだけ余韻に浸り、俺はゆっくりと起き上がった。
そして起き上がった先には、草原が広がっている。
見ているときに、「ザァァァ」と風が俺の体をなでた。
そんな光景にまたワクワクしてしまう。
俺は急いで立ち上がり、そしてそのままジャンプした。
「異世界だっ!」
子供のように笑いながら、俺は草原を走り回った。
「……なにやってんの?」
その瞬間、聞き覚えのある声が俺の耳を劈く。
「…は?」
俺はその声を聞いて一瞬で笑顔が消えた。
そして大きく広げていた手は、すぐさま下へと落ちることになる。
異世界転移したのは、
…俺と“元”好きだった子でした。