虎獣人さんの一仕事を終えてから、早速[⑪テマオリンポス神殿]という場所への準備に取り掛かった。
[⑪テマオリンポス神殿]の話をする時に虎獣人さんの名前がさらっと聞こえたのを思い出す。
①「あの…、お名前なんですけど、[⑤ガゼラウス]さんで合ってますか?」
これを機に確認しとこう…。
⑤「そうだ、しっかり挨拶をしていなかったな、うむ、我は[⑤ガゼラウス]だ。
よろしく頼む…。」
⑨「儂は、[⑨サトゥルヌ]じゃ、よろしゅうのう。」
すげ、外見ですらかっこいいのに名前もかっこいいなんて…。
①「ありがとうございます。お二人共、よろしくおねがいします…!」
⑤「うむ…、日を跨ぐ旅となるから、一旦戻るか…。おぬしが行くためにはそれなりの装備もせんとな…。」
装備…?
ああそっか、なんか夜危ないんだっけ?
というか危ないってどういうことなんだろう…。
①「確かに、入念に準備できるなら戻るのもありですね?」
⑨「なら儂も一旦戻るわい。」
⑤「よし、そうとなれば、一旦解散致しましょう。」
準備時間を考えて、再集合は[⑤ガゼラウス]さんが所有しているドラゴンの厠(かわや)で明日の昼ということになった。
あれはドラゴンだという認識で確定かな。
それと厠って事は何匹かいるってことだよね…?
あとでわかるか。
[⑤ガゼラウス]さんが何やら取り出して発光させた。
何したのかな…。
①「それは何ですか?」
⑤「んん?、これか。ドラゴンと会話するような道具だ。ここから発する波長が彼らとの連絡手段になっているんだ。」
ほおー、凄い…!
屋敷の庭に出て、ドラゴンが来るのを待つ間にその道具の説明をしてくれた。
⑤「数少ないドラゴンとの契約を個々でするという条件を得た者のみが使用できる。故に一般の者はこれを使用しようとしても効果が発動しないんだ。」
じゃあ、ドラゴンを使う事自体が結構凄いんだ…。
①「そ、そんな仕様があるんですね…。」
⑤「お主に神力があると発覚すれば、いずれは契約ができるかもしれんな…。」
神力があれば僕もドラゴンの個人持ちできちゃうのか…笑
それなら神力持つのも悪くないな…!
ドラゴンに関しては、動物好きが自分の心で動いている感覚がする。
軽い気持ちかも知れないけど神力に興味を持ち始めてきた。
そうこう会話を交わしていると、[⑤ガゼラウス]さんが呼んだドラゴンが飛んできた。
ここに来る際に乗せてくれた時のドラゴンとはまた別の容姿をしている。
そういえば、[⑥ユピテ]は誰のドラゴンなんだろう…。
ふと思った。
一応このドラゴンにも名前はあるんだろうな…。
⑤「さあ…乗った乗った。すまないが個人用なのでな、少し狭いが我の前でいいか?」
①「は、はい…!」
お迎えドラゴンがしてくれたようにこのドラゴンも乗りやすいように体勢を変えてくれた。
やっぱり知能が高いな…。
[⑤ガゼラウス]さんがムチを持って合図した、それに答えるようにドラゴンも飛び立った。
行きとは少し違った、微(かす)かにスピード感のある帰りだった。
やはり移動は風に吹かれて気持ちが良いな。
しばらくして太陽が沈んできたのか暗くなってきた。
空も夕日の淡いオレンジ色できれいな景色が広がる。
街中も音数が減って静閑とした空気になった。
…。
⑤「お主は……。」
?
[⑤ガゼラウス]さんが小言で何かを言い始めた。
⑤「記憶が…、無いんだったな…。」
ん……?
どうかしたのかな…。
①「え、えぇ…。ほとんど覚えていないんですよね…。」
なんか[⑤ガゼラウス]さんの顔色が少し暗くなったような気がした。
気のせいだろうか。
⑤「それで…、お主は生まれた場所とか、覚えてないのか…?」
①「生まれた場所…ですか…?」
⑤「あぁ…。」
どうしよ、ここでこんな事聞かれるとは思ってなかったな…。
なんて返すのが正解だ…?
とりあえずこれも覚えていない設定でいいかな。
①「すみません…、そこも覚えてないんですよね…。」
⑤「……。そうか…。」
…。
⑤「昔な…、我も過去に記憶を失ったことがあった…。」
え、そうなの。
①「そ、そうなんですか…?」
設定上の話だけど…、僕と同じなのか…?
⑤「あぁ、だから…、お主の気持ちも多少わかるさ…。」
…。
⑤「これから多くの出来事が起こるだろうけども、周りには[④ヘリオス]もいるし、ここには我がいる。心配せずとも…、我等を頼ってくれれば嬉しいな…。」
[⑤ガゼラウス]さんの毛が夜風で靡(なび)く。
さっきの雰囲気とは逆に明るい口調で、思っていることを打ち明けてくれた様子だった。
そんなこんなで[⑤ガゼラウス]さんも凄く面倒見の良い人なんだろうな…。
⑤「よし、もうそろそろ着くぞ…。」
なんだか少し気持ちがスッキリした。
ドラゴンが羽ばたき降りて、和風チックな建物に戻ってきた。
ドラゴンに運んでくれた感謝の気持ちをまた体で伝える。
[⑤ガゼラウス]さんはあの道具で何やら指示を出しては、少し時間を置いてドラゴンは飛び去っていった。
…。
⑤「恐らく一回来ただろうから改めて言うのもなんだが、我が屋敷だ。良い屋敷だろう?」
嬉しそうな顔で誇らしげに改めて紹介してくれた。
実際、この建物も立派なんだよな…。
①「はい!、凄く良い屋敷です、特に装飾とか照明が綺麗ですね…!」
⑤「お、いい目してるな笑、装飾に拘(こだわ)った甲斐があった。」
[⑤ガゼラウス]さんが宝石みたいにキラキラとした石を取り出し門の前に翳(かざ)した。
それに呼応するように門が開く。
鍵みたいなものかな…。
これだけでも迫力がある。
[⑤ガゼラウス]さんの案内で奥の方まで来た。
何人か役人として雇っている人もいるみたい。
そういえば一回来たときは入口すぐそこの小さな部屋だったな…。
ここは何の部屋なんだろうか。
①「これからどうするんですか?」
⑤「ふむ、そうだな…、[⑪テマオリンポス神殿]なら耐性の付いた服装に着替えたりとか攻撃手段を身につけなければならないだろうな。」
おぉ…、ちゃんと冒険って感じなんだな…。
⑤「耐性を付けるにも各々に合った魔術の合成をするからな…、先にそれをやろうか…。」
一応魔術もあるんだね、まあ神力ってのが存在するのだから薄々感づいてはいたけど。
①「そうしましょう…!」
⑤「そうだ、契約の仕方も覚えてないんだよな…?恐らく。」
①「あ、ですね、どうやるのかさっぱり…。」
こういうのも確認してくれるところはやっぱり優しい人なんだなと思った。
一旦外に出て移動したら何やら岩壁にそこそこ大きい岩があった。
その岩は二枚扉のようで、真ん中に模様があった。
魔法陣かな…?
①「ここは…?」
⑤「我が個人で管理している聖堂だ、ここで契約をする…。」
契約するのってこういう自然な感じなところなんだ…。
⑤「ここの管理を担っている故にここに屋敷が位置している、といったところだ…。」
①「な、なるほど…。聖堂って特に大事なものなんですね。」
だんだん知ることが増えて楽しいな…。
⑤「あぁそうだ。」
説明が終わると、また[⑤ガゼラウス]さんが石を出した。
ヒュイィィィィーーン…。
今度は魔法陣にそれを翳(かざ)した、すると魔法陣が音を発して光りだした。
なるほど、鍵みたいな役割か…。
ズドドドドドと音を立てながら岩の二枚扉が開いた。
すげえ。
⑤「入ろうか。」
①「……は、はい…!」
扉に見惚(みと)れて返事が少し遅れた。
[⑪テマオリンポス神殿]の話をする時に虎獣人さんの名前がさらっと聞こえたのを思い出す。
①「あの…、お名前なんですけど、[⑤ガゼラウス]さんで合ってますか?」
これを機に確認しとこう…。
⑤「そうだ、しっかり挨拶をしていなかったな、うむ、我は[⑤ガゼラウス]だ。
よろしく頼む…。」
⑨「儂は、[⑨サトゥルヌ]じゃ、よろしゅうのう。」
すげ、外見ですらかっこいいのに名前もかっこいいなんて…。
①「ありがとうございます。お二人共、よろしくおねがいします…!」
⑤「うむ…、日を跨ぐ旅となるから、一旦戻るか…。おぬしが行くためにはそれなりの装備もせんとな…。」
装備…?
ああそっか、なんか夜危ないんだっけ?
というか危ないってどういうことなんだろう…。
①「確かに、入念に準備できるなら戻るのもありですね?」
⑨「なら儂も一旦戻るわい。」
⑤「よし、そうとなれば、一旦解散致しましょう。」
準備時間を考えて、再集合は[⑤ガゼラウス]さんが所有しているドラゴンの厠(かわや)で明日の昼ということになった。
あれはドラゴンだという認識で確定かな。
それと厠って事は何匹かいるってことだよね…?
あとでわかるか。
[⑤ガゼラウス]さんが何やら取り出して発光させた。
何したのかな…。
①「それは何ですか?」
⑤「んん?、これか。ドラゴンと会話するような道具だ。ここから発する波長が彼らとの連絡手段になっているんだ。」
ほおー、凄い…!
屋敷の庭に出て、ドラゴンが来るのを待つ間にその道具の説明をしてくれた。
⑤「数少ないドラゴンとの契約を個々でするという条件を得た者のみが使用できる。故に一般の者はこれを使用しようとしても効果が発動しないんだ。」
じゃあ、ドラゴンを使う事自体が結構凄いんだ…。
①「そ、そんな仕様があるんですね…。」
⑤「お主に神力があると発覚すれば、いずれは契約ができるかもしれんな…。」
神力があれば僕もドラゴンの個人持ちできちゃうのか…笑
それなら神力持つのも悪くないな…!
ドラゴンに関しては、動物好きが自分の心で動いている感覚がする。
軽い気持ちかも知れないけど神力に興味を持ち始めてきた。
そうこう会話を交わしていると、[⑤ガゼラウス]さんが呼んだドラゴンが飛んできた。
ここに来る際に乗せてくれた時のドラゴンとはまた別の容姿をしている。
そういえば、[⑥ユピテ]は誰のドラゴンなんだろう…。
ふと思った。
一応このドラゴンにも名前はあるんだろうな…。
⑤「さあ…乗った乗った。すまないが個人用なのでな、少し狭いが我の前でいいか?」
①「は、はい…!」
お迎えドラゴンがしてくれたようにこのドラゴンも乗りやすいように体勢を変えてくれた。
やっぱり知能が高いな…。
[⑤ガゼラウス]さんがムチを持って合図した、それに答えるようにドラゴンも飛び立った。
行きとは少し違った、微(かす)かにスピード感のある帰りだった。
やはり移動は風に吹かれて気持ちが良いな。
しばらくして太陽が沈んできたのか暗くなってきた。
空も夕日の淡いオレンジ色できれいな景色が広がる。
街中も音数が減って静閑とした空気になった。
…。
⑤「お主は……。」
?
[⑤ガゼラウス]さんが小言で何かを言い始めた。
⑤「記憶が…、無いんだったな…。」
ん……?
どうかしたのかな…。
①「え、えぇ…。ほとんど覚えていないんですよね…。」
なんか[⑤ガゼラウス]さんの顔色が少し暗くなったような気がした。
気のせいだろうか。
⑤「それで…、お主は生まれた場所とか、覚えてないのか…?」
①「生まれた場所…ですか…?」
⑤「あぁ…。」
どうしよ、ここでこんな事聞かれるとは思ってなかったな…。
なんて返すのが正解だ…?
とりあえずこれも覚えていない設定でいいかな。
①「すみません…、そこも覚えてないんですよね…。」
⑤「……。そうか…。」
…。
⑤「昔な…、我も過去に記憶を失ったことがあった…。」
え、そうなの。
①「そ、そうなんですか…?」
設定上の話だけど…、僕と同じなのか…?
⑤「あぁ、だから…、お主の気持ちも多少わかるさ…。」
…。
⑤「これから多くの出来事が起こるだろうけども、周りには[④ヘリオス]もいるし、ここには我がいる。心配せずとも…、我等を頼ってくれれば嬉しいな…。」
[⑤ガゼラウス]さんの毛が夜風で靡(なび)く。
さっきの雰囲気とは逆に明るい口調で、思っていることを打ち明けてくれた様子だった。
そんなこんなで[⑤ガゼラウス]さんも凄く面倒見の良い人なんだろうな…。
⑤「よし、もうそろそろ着くぞ…。」
なんだか少し気持ちがスッキリした。
ドラゴンが羽ばたき降りて、和風チックな建物に戻ってきた。
ドラゴンに運んでくれた感謝の気持ちをまた体で伝える。
[⑤ガゼラウス]さんはあの道具で何やら指示を出しては、少し時間を置いてドラゴンは飛び去っていった。
…。
⑤「恐らく一回来ただろうから改めて言うのもなんだが、我が屋敷だ。良い屋敷だろう?」
嬉しそうな顔で誇らしげに改めて紹介してくれた。
実際、この建物も立派なんだよな…。
①「はい!、凄く良い屋敷です、特に装飾とか照明が綺麗ですね…!」
⑤「お、いい目してるな笑、装飾に拘(こだわ)った甲斐があった。」
[⑤ガゼラウス]さんが宝石みたいにキラキラとした石を取り出し門の前に翳(かざ)した。
それに呼応するように門が開く。
鍵みたいなものかな…。
これだけでも迫力がある。
[⑤ガゼラウス]さんの案内で奥の方まで来た。
何人か役人として雇っている人もいるみたい。
そういえば一回来たときは入口すぐそこの小さな部屋だったな…。
ここは何の部屋なんだろうか。
①「これからどうするんですか?」
⑤「ふむ、そうだな…、[⑪テマオリンポス神殿]なら耐性の付いた服装に着替えたりとか攻撃手段を身につけなければならないだろうな。」
おぉ…、ちゃんと冒険って感じなんだな…。
⑤「耐性を付けるにも各々に合った魔術の合成をするからな…、先にそれをやろうか…。」
一応魔術もあるんだね、まあ神力ってのが存在するのだから薄々感づいてはいたけど。
①「そうしましょう…!」
⑤「そうだ、契約の仕方も覚えてないんだよな…?恐らく。」
①「あ、ですね、どうやるのかさっぱり…。」
こういうのも確認してくれるところはやっぱり優しい人なんだなと思った。
一旦外に出て移動したら何やら岩壁にそこそこ大きい岩があった。
その岩は二枚扉のようで、真ん中に模様があった。
魔法陣かな…?
①「ここは…?」
⑤「我が個人で管理している聖堂だ、ここで契約をする…。」
契約するのってこういう自然な感じなところなんだ…。
⑤「ここの管理を担っている故にここに屋敷が位置している、といったところだ…。」
①「な、なるほど…。聖堂って特に大事なものなんですね。」
だんだん知ることが増えて楽しいな…。
⑤「あぁそうだ。」
説明が終わると、また[⑤ガゼラウス]さんが石を出した。
ヒュイィィィィーーン…。
今度は魔法陣にそれを翳(かざ)した、すると魔法陣が音を発して光りだした。
なるほど、鍵みたいな役割か…。
ズドドドドドと音を立てながら岩の二枚扉が開いた。
すげえ。
⑤「入ろうか。」
①「……は、はい…!」
扉に見惚(みと)れて返事が少し遅れた。