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黒猫とピンクのバラを、君に。

#3

黒猫の足跡。

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翌日、学校の廊下を歩く斗真は、またいつも通りの視線に晒されていた。


だが、心の奥は昨日のバラで少しだけ柔らかくなっている。


放課後、店に着くと、今日も小さな驚きがあった。


カウンターの上に置かれたのは、昨日と同じ小さなピンクのバラ——だが、
今日は一輪だけではなく、[太字]二輪[/太字]並べられていた。


斗真「……誰が置いたんだ?」 


斗真は首をかしげながらも、花に手を伸ばす。花びらに触れると、
柔らかく、ほんのり温かささえ感じる。


その時、窓の外で小さな黒い影が動いた。あの黒猫だ。


今度は、店の入り口近くに座り、じっと斗真を見つめている。


目が合った瞬間、猫は一度小さく鳴き、そしてまた闇に消えた。


斗真は無意識に笑みを漏らす。


普段誰も褒めてくれない、気づいてくれない毎日——その中で、
誰か(いや、何か)が自分を見ていてくれる。  


斗真「…また来るのか?」


静かな声に、店内の空気がほんの少し揺れた。


その夜、斗真は枕元に昨日のバラを置きながら考えていた。


殴られ役として生きる毎日——だが、もしかすると、
この小さな影は、自分の心に光を灯す存在かもしれない。


そして、次の日もまた、黒猫は小さな贈り物とともに姿を現す——斗真の孤独を、
少しずつ塗り替えていくように。

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2026/01/31 17:09

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暴力表現ファンタジー黒猫花言葉バラ

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