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黒猫とピンクのバラを、君に。

#2

ピンクの、バラ?

_________________________________

次の日、学校での斗真はいつも通りだった。


誰も近づかず、誰も話しかけず。


だが、昨日の小さな影の記憶だけが、
胸の奥で少しチクチクとした。


放課後、いつもの店に向かう。


いつもの扉を開けると、空気がいつもより少しだけ柔らかく感じられた。


店主「今日もよろしくな」


店主の声にうなずき、斗真はカウンターの奥へ。


だが、いつもの場所に座ると、目に飛び込んできたのは見慣れない光景だった。


小さなピンクのバラが、一輪、机の上に置かれていた。


斗真「…誰が?」


斗真は顔をしかめながらも、手を伸ばす。


花は新鮮で、ほんのりと甘い香りを漂わせている。


その瞬間、窓の外で小さな影が動いた。


黒い毛並み、しなやかな体つき——間違いなく、


[大文字]あの黒猫だ。[/大文字]


猫は一瞬こちらを見て、軽やかに跳ねると、
すぐに夜の闇に溶け込むように姿を消した。


斗真はバラを手に取り、じっと見つめる。


普段、誰にも褒められず、感謝されることもない毎日の中で、
この小さな気遣いは胸にじんわりと染み込む。


斗真「……ありがとう、か」


店の空気は静かで、どこかあたたかく感じられた。


殴られ役としての毎日も、この小さな出来事で少しだけ違う意味を持ち始める。


窓の外を見やると、黒猫の影はもういなかった。
だが、斗真は確信していた。


___________また、来る。


そして、そのバラは、斗真の心に静かに、小さな希望の光を灯したのだった。

______________________🌃

2026/01/31 17:05

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暴力表現ファンタジー黒猫花言葉バラ

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