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#地味女子 クズ くっつく 方法

#7

腹ちら。

放課後の教室。


体育の授業が終わり、みんなが汗だくで教室に戻る。


灯も、まだ体育館の光景を思い出して心が重い。  


——ああ……蒼、無視したまま行っちゃった……


——もう……私、何やってもダメ……


机に向かい、カバンを置く。


心の中で小さく自分を慰める。


灯「……ふぅ……なんとか……」


そのとき、教室の端から、軽い声。


蒼「……あつ〜」


その瞬間、灯の視線が吸い寄せられる。


——え……?


体育で全力を出したせいか、蒼の制服のシャツが少しめくれ、チラッと腹筋が見えた。


___________


まるで彫刻のように割れた腹筋。


くっきり、綺麗に、無駄な脂肪ゼロ。


光の加減で浮き出るラインまで見える。


灯「……は……っ……!」


思わず、息を飲む。


心臓が跳ねる。


目が離せない。


膝の力が抜ける。


その瞬間——


灯、よろけて机に手をついたはずが、バランスを崩す。


体が後ろに倒れ——


______________________


ゴトンッ。


横転。


後ろの椅子に肘をぶつけそうになりながら、必死で止めようとするが、胸の鼓動が早すぎて頭が真っ白。


——な、なにこれ……
——腹筋……やばすぎ……
——私、死ぬ……


蒼は全く気づかず、平然と机に向かってノートを開き、何事もなかったかのように書き始める。


蒼「……うん、これでオッケーかな」


灯は床に座り込んだまま、顔を真っ赤にして小さく震える。 


——うう……
——放置された体育も……
——腹筋も……
——全部……胸に刺さる……


その場で泣きそうになるけど、教室には人がいる。


灯はそっと、ハンカチで顔を押さえる。


誰にも、見られていないはず。


でも胸の奥が、ズキズキ痛む。


こんな経験、したくなかった……


そう思った灯なのだった。

作者メッセージ

灯、変態思考はやめなさい。
   ⬆︎
   作者

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