文字サイズ変更

#地味女子 クズ くっつく 方法

#4

視線と香り。


英語の授業。


今日のペアワークは、先生の指示で向かい合う形になった。


灯は心臓を押さえながら、ゆっくりと椅子を引く。  


……隣……隣……蒼……!
やだ……落ち着け……


隣になった時ですでに瀕死なのに、さらに向かい合うとなると……もう無理。


灯「……あ、あの……」


小さく声を漏らす。


でも蒼は何も言わず、机越しにこちらを見る。


視線が、灯の目をまっすぐ捉えた。


——距離、近い。


——視線、逃げられない。


そして、ふわっと香る。


——シャンプー?

——制服?


灯の心臓は、確実に止まりかけた。


……っ……!?
……いい匂い…………


思わず視線を逸らそうとする。


でも、蒼は少しも動かず、淡々と灯を見ている。


逃げ場がない。


蒼「……あれ?なんて言うんだっけ?」


蒼が、英文を言う前に首をかしげる。


はっ……!?


灯の心臓が、さらに吹っ飛ぶ。


……っ……え……なに……可愛い……
……もう、最初からやばい……


蒼「……えっと、What is this?」


蒼がようやく口にする。


声が、耳に優しく響く。


灯は、その声、視線、匂い、そして天然バカな一言で、完全に瀕死。


必死で言葉を絞り出す。


灯「……えっと……This is…」


蒼は黙って待つ。


淡々と、でも無自覚に、目を見ている。


授業が終わるまで、この地獄は続く。


蒼はただバカで無自覚なまま、英文を言い合うだけ。


でも灯にとっては、

 
[大文字][太字] 視線+距離+香り+声+「なんて言うんだっけ?」=最強の攻撃。[/太字][/大文字]


……もう無理……瀕死……


星乃灯の心臓は、今日も蒼によって完全に破壊された。

2026/01/30 18:06

☁️ふわふわのくも☁️
ID:≫ 12r9vk9TpSqFk
コメント

この小説につけられたタグ

恋愛地味女子クズ下手

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権は☁️ふわふわのくも☁️さんに帰属します

TOP