文字サイズ変更

🌟〈参加型〉『推しとオタクの夢物語』🌟〆切!!マネージャー決定!!!!!!

#41

〜番外編〜紫の少女は、本を閉じて空を見上げた。


[漢字] 逢坂 菫[/漢字][ふりがな]おうさか すみれ[/ふりがな]は、静かな場所が好きだった。


実家の茶道教室。


畳の匂い、湯の沸く音、障子越しのやわらかい光。


その隅で、菫は分厚いファンタジー小説を読んでいる。


菫「やっぱり、こういう世界の方が落ち着く」


眼鏡を指で押し上げ、ページをめくる。


物語の中では、騎士も魔女も、みんな“[漢字]自分の役割[/漢字][ふりがな]本当の自分[/ふりがな]”を知っている。

________________🥀


現実は……うるさいし、まぶしいし、よく分からない


ある日、親戚に連れられて行った小さなイベント。


そこで、菫は“それ”を見てしまった。


——ステージ。


スポットライトを浴びて、
堂々と歌う少女。


観客の視線を一身に集めながら、
一切怯まず、凛と立っている姿。


……綺麗


胸が、きゅっと締めつけられた。


どうして、あんなに……強そうに立てるんだろう


家に帰っても、頭から離れなかった。


本を開いても、文字が入ってこない。


その夜、菫は鏡の前に立つ。


菫「……馬鹿みたい」


そう言いながらも、
背筋を伸ばして、顎を上げてみる。


菫「……ごきげんよう」


声が震えて、すぐに顔が熱くなる。


菫「っ……な、何やってるんだ、僕は……!」


でも——


心の奥で、何かが確かに芽生えていた。


翌日から、誰にも言わずに始めたことがある。


・ダンス動画を再生して、部屋で一人練習
・転んで、膝を打って、歯を食いしばる
・「運動は苦手だ」と何度も思いながら、それでもやめない  


菫「……ステージで、無様な姿だけは……絶対、嫌だ」


息を切らしながら、
鏡の中の自分を睨む。


菫「僕は……決めたことは、曲げない」


初めて人前で歌った日。


足は震え、手は冷たく、
心臓の音がうるさくて仕方なかった。


でも、スポットライトが当たった瞬間——


菫は、眼鏡を外した。


……大丈夫
“私”は、ここに立つ


歌声が、静かに、しかし確かに響く。


その瞬間生まれた名が——


[漢字][大文字] Violet[/大文字][/漢字][ふりがな]バイオレット[/ふりがな] 。


紫のように、
近づきがたく、
それでいて深く心を染める存在。


幕が下りたあと、
舞台袖で一人、小さく息をついた。


菫「……ふぅ。……いまのは、悪くなかった、かな」


そう呟いた唇は、
ほんの少しだけ、微笑んでいた。



ページ選択

作者メッセージ

菫ちゃんかわよ〜🥀🥀

あ、選挙2月までです!

コメント

この小説につけられたタグ

参加型オタクアイドル意外と伸びた奴

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

TOP