「わかるー笑」
「ねー」
___________👟________
昼休み前の、微妙な時間。
心洩さんは、私の机の横に立っていた。
いつもの、控えめな距離。
心洩「……灰羽さん、
この問題、合ってますか?」
結音「……あ、はい。
ここ、符号逆です」
心洩「……ほんとだ。ありがとうございます」
それだけ。
ただ、それだけのやり取り。
なのに。
生徒「ねえねえ」
後ろから、声。
振り向かなくてもわかる。
この“軽い[漢字]音量[/漢字][ふりがな]ノリ[/ふりがな]”。
生徒「最近さー、
雫森ちゃんと灰羽さん、仲良くない?」
空気が、一瞬でざらついた。
生徒「いつも一緒じゃん」
生徒「図書室デート?」
生徒「え、もしかして付き合ってる?」
笑い声。
無神経な、軽いノリ。
私は、何も言わなかった。
心洩さんが、少しだけ肩をすくめるのが、視界の端に映る。
……やめろ
生徒「雫森ちゃんってさー、
ああいう地味な子好きなんだ?」
__来た。
“地味”。
その言葉が、
心洩さんの輪郭を、勝手に決める。
私は、ゆっくり立ち上がった。
結音「……それ、面白いと思って言ってます?」
________シ……ン……
教室が、静かになる。
声は、低い。
でも、震えていない。
生徒「え? いや、冗談じゃん」
生徒「そんな本気にならなくてもさ」
私は、相手をまっすぐ見た。
結音「……冗談って、
言われた側が笑って、初めて成立するんです」
空気が、冷える。
結音「心洩さんは、
誰かの“ネタ”になるために、
ここにいるんじゃない」
心洩さんが、息を呑む音がした。
結音「……仲良いかどうかは、
あなたに決められることじゃない」
一拍。
「あと」
私は、はっきり言った。
結音「彼女をからかうなら、
私を通してください」
完全に、沈黙。
誰かが、気まずそうに視線を逸らす。
生徒「……悪かったって」
生徒「そんな怒ると思わなかった」
私は、もうそれ以上、言わなかった。
ただ、席に座る。
心臓は、うるさい。
でも、後悔はない。
しばらくして。
「……灰羽さん」
小さな声。
隣を見ると、
心洩さんが、少し困った顔で立っていた。
「……さっきの、
ありがとう、ございます」
……礼、言われることじゃない
結音「……当然です」
それだけ言うと、
心洩さんは、ほんの少しだけ笑った。
放課後。
廊下を並んで歩く。
心洩「……私」
心洩さんが、ぽつりと言う。
心洩「からかわれるの、
慣れてるつもりだったんですけど」
私は、立ち止まった。
結音「……慣れなくていいです」
静かに、でも、強く。
結音「……嫌なものは、嫌でいい」
心洩さんは、少し驚いた顔をして、
それから、雲みたいに笑った。
「……灰羽さんって、
優しいんですね」
……違う
「あと、『心洩さん』って言われて…びっくりしちゃいました…」
「え…」
ついカッとなって、名前呼びをしてしまった……
最悪…。
『[大文字]灰羽さんって、優しいんですね[/大文字]』
私は、心の中で否定する。
優しいんじゃない。
__推しを、守っただけ。
でも、その日。
心洩さんは、
私の隣を歩く距離を、
ほんの少しだけ、近づけた。
________👟☁️________
「ねー」
___________👟________
昼休み前の、微妙な時間。
心洩さんは、私の机の横に立っていた。
いつもの、控えめな距離。
心洩「……灰羽さん、
この問題、合ってますか?」
結音「……あ、はい。
ここ、符号逆です」
心洩「……ほんとだ。ありがとうございます」
それだけ。
ただ、それだけのやり取り。
なのに。
生徒「ねえねえ」
後ろから、声。
振り向かなくてもわかる。
この“軽い[漢字]音量[/漢字][ふりがな]ノリ[/ふりがな]”。
生徒「最近さー、
雫森ちゃんと灰羽さん、仲良くない?」
空気が、一瞬でざらついた。
生徒「いつも一緒じゃん」
生徒「図書室デート?」
生徒「え、もしかして付き合ってる?」
笑い声。
無神経な、軽いノリ。
私は、何も言わなかった。
心洩さんが、少しだけ肩をすくめるのが、視界の端に映る。
……やめろ
生徒「雫森ちゃんってさー、
ああいう地味な子好きなんだ?」
__来た。
“地味”。
その言葉が、
心洩さんの輪郭を、勝手に決める。
私は、ゆっくり立ち上がった。
結音「……それ、面白いと思って言ってます?」
________シ……ン……
教室が、静かになる。
声は、低い。
でも、震えていない。
生徒「え? いや、冗談じゃん」
生徒「そんな本気にならなくてもさ」
私は、相手をまっすぐ見た。
結音「……冗談って、
言われた側が笑って、初めて成立するんです」
空気が、冷える。
結音「心洩さんは、
誰かの“ネタ”になるために、
ここにいるんじゃない」
心洩さんが、息を呑む音がした。
結音「……仲良いかどうかは、
あなたに決められることじゃない」
一拍。
「あと」
私は、はっきり言った。
結音「彼女をからかうなら、
私を通してください」
完全に、沈黙。
誰かが、気まずそうに視線を逸らす。
生徒「……悪かったって」
生徒「そんな怒ると思わなかった」
私は、もうそれ以上、言わなかった。
ただ、席に座る。
心臓は、うるさい。
でも、後悔はない。
しばらくして。
「……灰羽さん」
小さな声。
隣を見ると、
心洩さんが、少し困った顔で立っていた。
「……さっきの、
ありがとう、ございます」
……礼、言われることじゃない
結音「……当然です」
それだけ言うと、
心洩さんは、ほんの少しだけ笑った。
放課後。
廊下を並んで歩く。
心洩「……私」
心洩さんが、ぽつりと言う。
心洩「からかわれるの、
慣れてるつもりだったんですけど」
私は、立ち止まった。
結音「……慣れなくていいです」
静かに、でも、強く。
結音「……嫌なものは、嫌でいい」
心洩さんは、少し驚いた顔をして、
それから、雲みたいに笑った。
「……灰羽さんって、
優しいんですね」
……違う
「あと、『心洩さん』って言われて…びっくりしちゃいました…」
「え…」
ついカッとなって、名前呼びをしてしまった……
最悪…。
『[大文字]灰羽さんって、優しいんですね[/大文字]』
私は、心の中で否定する。
優しいんじゃない。
__推しを、守っただけ。
でも、その日。
心洩さんは、
私の隣を歩く距離を、
ほんの少しだけ、近づけた。
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