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🌟〈参加型〉『推しとオタクの夢物語』🌟〆切!!マネージャー決定!!!!!!

#37

冗談なんて、通じません。__🎧

「わかるー笑」
「ねー」

___________👟________

昼休み前の、微妙な時間。


心洩さんは、私の机の横に立っていた。


いつもの、控えめな距離。


心洩「……灰羽さん、
この問題、合ってますか?」


結音「……あ、はい。
ここ、符号逆です」


心洩「……ほんとだ。ありがとうございます」


それだけ。


ただ、それだけのやり取り。


なのに。


生徒「ねえねえ」


後ろから、声。


振り向かなくてもわかる。


この“軽い[漢字]音量[/漢字][ふりがな]ノリ[/ふりがな]”。


生徒「最近さー、
雫森ちゃんと灰羽さん、仲良くない?」


空気が、一瞬でざらついた。


生徒「いつも一緒じゃん」
生徒「図書室デート?」
生徒「え、もしかして付き合ってる?」


笑い声。


無神経な、軽いノリ。


私は、何も言わなかった。


心洩さんが、少しだけ肩をすくめるのが、視界の端に映る。


……やめろ


生徒「雫森ちゃんってさー、
ああいう地味な子好きなんだ?」


__来た。


“地味”。


その言葉が、
心洩さんの輪郭を、勝手に決める。


私は、ゆっくり立ち上がった。


結音「……それ、面白いと思って言ってます?」


________シ……ン……


教室が、静かになる。


声は、低い。


でも、震えていない。


生徒「え? いや、冗談じゃん」
生徒「そんな本気にならなくてもさ」


私は、相手をまっすぐ見た。


結音「……冗談って、
言われた側が笑って、初めて成立するんです」


空気が、冷える。


結音「心洩さんは、
誰かの“ネタ”になるために、
ここにいるんじゃない」


心洩さんが、息を呑む音がした。


結音「……仲良いかどうかは、
あなたに決められることじゃない」


一拍。


「あと」

私は、はっきり言った。


結音「彼女をからかうなら、
私を通してください」


完全に、沈黙。


誰かが、気まずそうに視線を逸らす。


生徒「……悪かったって」
生徒「そんな怒ると思わなかった」


私は、もうそれ以上、言わなかった。


ただ、席に座る。


心臓は、うるさい。

でも、後悔はない。

しばらくして。


「……灰羽さん」


小さな声。

隣を見ると、
心洩さんが、少し困った顔で立っていた。


「……さっきの、
ありがとう、ございます」


……礼、言われることじゃない


結音「……当然です」


それだけ言うと、
心洩さんは、ほんの少しだけ笑った。


放課後。


廊下を並んで歩く。


心洩「……私」


心洩さんが、ぽつりと言う。


心洩「からかわれるの、
慣れてるつもりだったんですけど」


私は、立ち止まった。


結音「……慣れなくていいです」


静かに、でも、強く。


結音「……嫌なものは、嫌でいい」


心洩さんは、少し驚いた顔をして、
それから、雲みたいに笑った。


「……灰羽さんって、
優しいんですね」


……違う


「あと、『心洩さん』って言われて…びっくりしちゃいました…」


「え…」


ついカッとなって、名前呼びをしてしまった……


最悪…。



『[大文字]灰羽さんって、優しいんですね[/大文字]』


私は、心の中で否定する。


優しいんじゃない。


__推しを、守っただけ。


でも、その日。


心洩さんは、
私の隣を歩く距離を、
ほんの少しだけ、近づけた。

________👟☁️________
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