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《反天使戦線・聖骸討伐隊》(参加型)🪽

#1

__空の鳴き声__🪽

空が、鳴いた。
雷ではない。爆撃でもない。

それはもっと静かで、もっと絶望的な音だった。

世界そのものが、ため息をつくような__羽音。
灰色の雲を押し分け、光が降りてくる。

それを見た瞬間、人々は理解した。

?「ああ……今日は、選ばれる日だ」

天使は、泣かない。

怒らない。

ただ判断する。

都市国家《?????》は、戦争で生き延びてきた街だった。
瓦礫の上に家を建て、銃声を子守歌にして育った人々。
子供でさえ引き金の重さを知っている。
だからこそ、彼らは知っていた。

戦争は終わらない。人は争う。
__それが、天使にとっての「罪」だった。

空に巨大な輪が浮かぶ。
幾何学的で、神聖で、冷酷な形。
輪の中心から声が落ちてくる。

?「戦争の都市???。
 あなたたちは、未来においても争い続ける可能性が高い」

声に感情はない。
判決文を読むような、淡々とした調子。

「よって__浄化対象とする」

誰かが叫んだ。

?「待て! 俺たちはもう武器を捨てた!」

?「子供もいるんだぞ!」

?「神なら、慈悲を__」

天使は答えない。

光が、降りた。

それは炎ではなく、白だった。

触れた瞬間、建物が消える。
人が、影すら残さず消える。

悲鳴は途中で途切れ、

祈りは、口にする前に消えた。

その日、《????》はなかったことになった。
人々はこの出来事を、後にこう呼ぶ。

__《大救済》の第一段階。

その光を、遠くの丘から見つめている者たちがいた。

???「……また一つ、終わったな」

フードを被った男が、低く呟く。
手には、明らかに旧式のライフル。
だが、手入れだけは異様に行き届いていた。

?「救済、ね」

隣の女が吐き捨てる
ように言う。

?「全部殺しておいて、よく言う」

彼らは、討伐隊だった。

天使に反旗を翻した、ただの人間。
奇跡も、加護もない。
あるのは、武器と、覚悟だけ。

?「次はどこだ?」

誰かが聞く。
男は、空に残る光の輪を睨みつけた。

?「さっき、通信が入った」
?「病の国《リュメア》が__次だ」

沈黙が落ちる。

        ____病。

それは人間の弱さ。
そして、天使にとっては__消すべき欠陥。

?「大陸単位……って話も、冗談じゃなさそうだな」

女が銃を肩にかける。
男は一度、目を閉じた。
勝てる保証はない。

いや、勝てる可能性の方が低い。
それでも。

?「行くぞ」
?「俺たちは__」

彼は仲間たちを見渡し、静かに言った。

?「人として終わるために、戦う」

空の向こうで、天使の声が再び響く。

?「抵抗をやめよ。 
 次の救済は――大陸単位だ」

討伐隊は、武器を握り直した。
こうして世界は、三つに分かれた。

   🪽天使。
     🪽討伐隊。

そして__ただ、生き延びるだけの残存民。
これは、
神に救われることを拒んだ人間たちの物語。

2026/01/21 11:34

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