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#地味女子 クズ くっつく 方法

#16

クズ、ほんとクズ、何だから。

______________________

放課後。


校舎の裏。


人気のない場所で、灯は一人、立ち止まっていた。


——もう、近づかないって決めた。


——蒼は、クズ。
——[下線]優しくしても、全部、気まぐれ。[/下線]
そう思わないと、立っていられない。


灯「……帰ろ……」


小さく呟いて、歩き出そうとした、その時。


______________________


後ろから、聞き慣れた声。


蒼「……星乃さん?」


……来ないで……


振り返りたくないのに、体が止まる。


ゆっくり、振り返る。


蒼はポケットに手を突っ込んだまま、少し距離を空けて立っていた。


蒼「……昼のやつ」


灯の心臓が、嫌な音を立てる。


……また、傷つくやつ……


灯「……すいません……」


反射的に謝る。


蒼は一瞬、目を伏せてから、


蒼「……あれ」


___________間。


妙に、長い沈黙。


蒼「……[太字]嘘やけん[/太字]」


……え?


灯の脳が、完全に止まる。


蒼は視線を逸らしたまま、続ける。


蒼「無理とか、困るとか」


淡々としてるのに、声が少し低い。


蒼「……あれ、適当」


……適当……?


灯の心臓が、今度は逆に暴れ出す。


蒼は、ちょっとだけ困ったように鼻を鳴らす。


蒼「正直に言うとさ」


一歩、近づく。


距離が、一気に縮まる。


灯「……っ……」


蒼「期待されるのが嫌なんじゃなくて」


そこで、止まる。


灯の目を見る。


真正面。


逃げられない。


蒼「……期待させるのが嫌やった」


灯「……え……?」


声が、情けないほど小さい。


蒼はそれ以上、何も言わない。


説明もしない。


フォローもしない。


ただ、少しだけ眉をひそめて、


蒼「……だから、嘘ついた」


それだけ。


そして、くるっと背を向ける。


蒼「じゃ」


軽い。


いつも通り。


……最低……
……クズ……


なのに。


灯の心臓は、今にも破裂しそうだった。


灯「……っ……」


言葉が、出ない。


背中を見送るしかない。


蒼が数歩歩いて、ふと思い出したみたいに振り返る。


蒼「……あ」
最後に、投げるように。
蒼「また、明日」
______________________

……は?
……は???

何言ってんの……こいつ…


灯「………………」  


世界が、ぐらっと揺れる。


あんなこと言っ癖に……


てか、どこまでが「嘘」?


何が本当?



心臓が、限界突破。


灯「……しぬ……」


その場にへたり込む。


顔は真っ赤、呼吸はぐちゃぐちゃ。


……なんで……
……最後にそれ言うの……
……クズ……クズすぎ……


___________でも。


胸の奥の奥で、
ほんの小さな火が、消えなかった。


——期待させるのが嫌だった
——嘘をついた
——「嘘やけん」


星乃灯は今日、
クズ男にとどめを刺された。


[大文字][太字]恋[/太字][/大文字]として。

心臓として。

情緒として。


そしてまだ、
この男から、逃げられない。

作者メッセージ

沼落ち確〜笑
蒼、やばいですねハイっ!
あと、今更感あるけど、実話かも?(疑問系?)
リア友に見られたらシヌぅ…(好きな人バレてしまう…)

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