「0から教えてください!!」
0から教えてほしいといわれても、私実際の恋愛経験そこまで豊富じゃないからなぁ……。
じゃあなんで告白代行やってるのかって話ではあるけど、実際上から言えるような立場じゃない、というのをみんなは知っているのだろうか。
「ちょ、え、落ち着いて……?」
「あっ、ごめんなさい……」
数秒間の沈黙。
気まずい空気が流れる。
遠くのほうからのざわめきだけが聞こえる、もはや地獄の時間。
弛夢琳さんなど目を伏せて自分の手首あたりにある傷跡?のようなものをいじりはじめてしまった。
それを1秒でも早く終わらせたくて、
「……じゃあ、お相手を呼び出すのも私がやっとくよ!本番告るのだけは、弛夢琳さんがやりな?」
「あっ……いいんですか?じゃあお願いします。」
まあ、あの空気が終わってよかった。
ついでに告るのは弛夢琳さんができるらしいし、万々歳かな。
[小文字]「どんな感じで呼び出してほしいとかあるの?」[/小文字]
[小文字][小文字]「えっと、私が呼んだってことは伏せて……後輩が先輩を探してたみたいな感じで言っておいて欲しいです」[/小文字][/小文字]
[小文字][小文字][小文字]「場所は後で言う、でいい?」[/小文字][/小文字][/小文字]
[小文字][小文字][小文字][小文字]「はい、よろしくお願いします」[/小文字][/小文字][/小文字][/小文字]
[水平線]
決行の日。
私――彩は、言われた場所、音楽室に向かっていた。
なぜ音楽室なのか聞いてみたところ、
「校舎裏とかベタ過ぎて人結構いそうじゃん?あんまり人いなそうなとこって音楽室とかかなーって」
とのこと。私の学校は音楽室が最上階なので確かにそうかもしれない。
そんなこんなで音楽室に到着したので、ピアノの辺りで泰那先輩を待つ。
きっと今頃は泰那先輩も部活から帰りはじめ、早坂先輩が呼んでくれていることだろう。
[小文字]「あ、名前はわかんないんですけど見つかったら音楽室のあたりに連れてきてって言ってましたね~~」[/小文字]
早坂先輩の声がかすかに聞こえた。
足音が近づいてくる。
思わず叫んで逃げてしまいたいような衝動に駆られながらも、ぐっと我慢してどうにか立ち続ける。防音だからワンチャン叫んでもばれないか。
そんなとりとめのないことを考えているうちに、足音はどんどん迫ってくる。
え、やばいやばい、告白の文章飛びそう。せっかく昨日考えてきたのに。
ノック。
そして音を立ててドアが開くと、そこには泰那先輩と早坂先輩がいた。まあ当たり前だけど。
「先輩見つけてきたよー!」
「あ、弛夢琳さん?探してたらしいけどなんか用事?」
あ、苗字呼びとはいえ名前呼ばれた。これだけでも緊張するのに告白とかほんと無理。
「あっ私出たほうがいいよね?じゃあね!」
早坂先輩の気遣いに感謝を伝えて、改めて泰那先輩に向き直る。
「泰那先輩に伝えたいことがあって……」
「え、なになに?」
「 」
なんと告白したのか、自分でもわからなかった。
好きですと付き合ってくださいは絶対言おうと心に決めたから言ったのだろうけど、もうちょっとなんか言った気がする。昨日考えた文なんて飛んでどっか消えた。
ただ、その結末は。
「……こちらこそ、よろしくお願いします」
泰那先輩が驚きつつもそう答えたとき、
冗談なしに、夢じゃないだなんて思えないくらい幸せだった。
0から教えてほしいといわれても、私実際の恋愛経験そこまで豊富じゃないからなぁ……。
じゃあなんで告白代行やってるのかって話ではあるけど、実際上から言えるような立場じゃない、というのをみんなは知っているのだろうか。
「ちょ、え、落ち着いて……?」
「あっ、ごめんなさい……」
数秒間の沈黙。
気まずい空気が流れる。
遠くのほうからのざわめきだけが聞こえる、もはや地獄の時間。
弛夢琳さんなど目を伏せて自分の手首あたりにある傷跡?のようなものをいじりはじめてしまった。
それを1秒でも早く終わらせたくて、
「……じゃあ、お相手を呼び出すのも私がやっとくよ!本番告るのだけは、弛夢琳さんがやりな?」
「あっ……いいんですか?じゃあお願いします。」
まあ、あの空気が終わってよかった。
ついでに告るのは弛夢琳さんができるらしいし、万々歳かな。
[小文字]「どんな感じで呼び出してほしいとかあるの?」[/小文字]
[小文字][小文字]「えっと、私が呼んだってことは伏せて……後輩が先輩を探してたみたいな感じで言っておいて欲しいです」[/小文字][/小文字]
[小文字][小文字][小文字]「場所は後で言う、でいい?」[/小文字][/小文字][/小文字]
[小文字][小文字][小文字][小文字]「はい、よろしくお願いします」[/小文字][/小文字][/小文字][/小文字]
[水平線]
決行の日。
私――彩は、言われた場所、音楽室に向かっていた。
なぜ音楽室なのか聞いてみたところ、
「校舎裏とかベタ過ぎて人結構いそうじゃん?あんまり人いなそうなとこって音楽室とかかなーって」
とのこと。私の学校は音楽室が最上階なので確かにそうかもしれない。
そんなこんなで音楽室に到着したので、ピアノの辺りで泰那先輩を待つ。
きっと今頃は泰那先輩も部活から帰りはじめ、早坂先輩が呼んでくれていることだろう。
[小文字]「あ、名前はわかんないんですけど見つかったら音楽室のあたりに連れてきてって言ってましたね~~」[/小文字]
早坂先輩の声がかすかに聞こえた。
足音が近づいてくる。
思わず叫んで逃げてしまいたいような衝動に駆られながらも、ぐっと我慢してどうにか立ち続ける。防音だからワンチャン叫んでもばれないか。
そんなとりとめのないことを考えているうちに、足音はどんどん迫ってくる。
え、やばいやばい、告白の文章飛びそう。せっかく昨日考えてきたのに。
ノック。
そして音を立ててドアが開くと、そこには泰那先輩と早坂先輩がいた。まあ当たり前だけど。
「先輩見つけてきたよー!」
「あ、弛夢琳さん?探してたらしいけどなんか用事?」
あ、苗字呼びとはいえ名前呼ばれた。これだけでも緊張するのに告白とかほんと無理。
「あっ私出たほうがいいよね?じゃあね!」
早坂先輩の気遣いに感謝を伝えて、改めて泰那先輩に向き直る。
「泰那先輩に伝えたいことがあって……」
「え、なになに?」
「 」
なんと告白したのか、自分でもわからなかった。
好きですと付き合ってくださいは絶対言おうと心に決めたから言ったのだろうけど、もうちょっとなんか言った気がする。昨日考えた文なんて飛んでどっか消えた。
ただ、その結末は。
「……こちらこそ、よろしくお願いします」
泰那先輩が驚きつつもそう答えたとき、
冗談なしに、夢じゃないだなんて思えないくらい幸せだった。