「で、どんな風に告ってほしいんですか?」
こういう事情聴取をするのも、何気に初めて。
亮介のときですらなんとなくでやってたからなあ……。
そう考えると、今までのみんなに申し訳なくなってくる。
特に同学年以外だと、2年生のたかが一生徒の感覚だけで自分の恋の行方が決まったとなれば、普通なら怒り出しそうなのに。
もちろん依頼してきた身分で怒るのはお門違いというものだが、それでも別に信用できるわけでもない知らない人に頼んでしまっていいのか心配になる。
あれ、でもよく考えてみると、フィーリングで3人の告白成功させてる私、すごい??いやまあ手紙渡すだけのもあったしそうでもないのか。
「いや、とくにどんな風ってわけじゃなくて基本的にはお任せでいい?さっき言ったことをまとめて伝えておいてほしい!」
「できれば早坂さんが思ったことも伝えて。」
……結局お任せ…?
まあさっき気持ちとか色々言ってくれてたのは助かった。
「はぁ、わかりました……代わりに今度ス○バ奢ってください。」
「えっ聞いてない…まあ成功したらいいけど……」
戸惑いつつOKする弥生先輩に少しだけ溜飲が下がるような気がしたのは秘密だ。
[水平線]
告白相手は言わずもがな、3年1組の花鳥 飛鳥先輩。
今まで相棒だったとのことなので失敗したときのリスクは割と高い気がするが、失敗する確率はそこまで高いわけではない。五分五分、もしくは成功のほうが若干高いくらいだ。
今まで積み重ねてきた時間がどのようなものなのか、そもそもどれくらいなのかは知らない。
でも、失敗した時のリスクを背負うのも、成功したときに胸を張るのも私になったのだ。
なら、誠心誠意、きちんとやるべきだ。
「……なんて、後付けに過ぎないんだろうな」
飛鳥先輩の教室へと歩く道すがら、そんなことを考える。
きっと今頃、飛鳥先輩の教室には誰もいないはず。
以前告白代行を頼んできた1年生の舞川くんといい感じになっているらしい、3年生の森野先輩[小文字][小文字][小文字](「川に舞う五月の葉」参照!! by作者)[/小文字][/小文字][/小文字]に協力してもらった。
隣のクラスだけど何とか頑張ってくれたらしい。マジで助かる。
しばらく歩いていると、白い板のようなものに「3年1組」と書かれた、学校特有の看板が見えてくる。
つまり、告白はもうすぐ。
ちなみに弥生先輩は廊下から聞いているらしい。地味にプレッシャーである。
あと数分の間に、弥生先輩の未来と私のス○バ権が決まってしまう。
こう見えて私はス○バが大好きなのでどっちも結構大切だったりする。
「失礼します……あっ飛鳥先輩、ちょっとだけお話いいですか?」
飛鳥先輩とは、私も何度か話したことがある。
弥生先輩と同じアクセを身に着けていて、それがとても似合っていて。笑顔で親しみやすく、話しやすかったのを覚えている。
「どうしたのー?なんか用?」
「少しだけ伝言を預かってるんです。」
「飛鳥先輩に、一目惚れしちゃった人がいるらしくて。で、どんどん好きになっていったのに直接言えないから、それとなく近づいて信用を作ったつもりだそうです。でももうそれじゃ足りなくなったので、“告白代行”を私に頼んできたんですよ?」
「あぁ~」
反応を見ると、飛鳥先輩もやはり告白代行を知っているらしい。まあ弥生先輩まで伝わってるなら当然か。
「え、というかそれ誰?身に覚えがなさすぎるんだけど……」
まだ気づいてないのか。
こんな感じで気づかれなかったと思うと弥生先輩に少しだけ同情してしまう。
「私からしたら二人でいるイメージあるし、お似合いだと思いますけどね」
「いやほんとに誰!?」
「弥生先輩ですよ?先輩の、相棒の」
[水平線]
あの後、廊下で話を聞いていた弥生先輩が入ってきて、しばらく二人で話していた。
そして、そのあと弥生先輩が私と飛鳥先輩にス○バを奢ってくれた。
ということは、きっと無事に成功したのだろう。
なんて考えていたら、数日後にはラブラブカップルとして噂が広まっていた。
「今回もすごかったらしいじゃんっ!」
というのも、学校に行ったら結衣に開口一番こう言われたからである。
「この学校噂広まるの早すぎない?」
「そんなもんでしょ、きっと」
(でも、成功できてよかった。)
これは、言ったら噂を煽っちゃうから誰にも言えないかな。
柄でもないことを考えつつ、そっと結衣の様子をうかがう。
結衣みたいな子とこんな風に話せるとは、新学期の私は思っていなかった。
告白代行がなければ生まれなかったはずの関係性に、思わず笑みがこぼれる。
窓からも柔らかな風が吹き、眩しいほどに青い空に高く高く鳥が飛んでいくのが見えた。
こういう事情聴取をするのも、何気に初めて。
亮介のときですらなんとなくでやってたからなあ……。
そう考えると、今までのみんなに申し訳なくなってくる。
特に同学年以外だと、2年生のたかが一生徒の感覚だけで自分の恋の行方が決まったとなれば、普通なら怒り出しそうなのに。
もちろん依頼してきた身分で怒るのはお門違いというものだが、それでも別に信用できるわけでもない知らない人に頼んでしまっていいのか心配になる。
あれ、でもよく考えてみると、フィーリングで3人の告白成功させてる私、すごい??いやまあ手紙渡すだけのもあったしそうでもないのか。
「いや、とくにどんな風ってわけじゃなくて基本的にはお任せでいい?さっき言ったことをまとめて伝えておいてほしい!」
「できれば早坂さんが思ったことも伝えて。」
……結局お任せ…?
まあさっき気持ちとか色々言ってくれてたのは助かった。
「はぁ、わかりました……代わりに今度ス○バ奢ってください。」
「えっ聞いてない…まあ成功したらいいけど……」
戸惑いつつOKする弥生先輩に少しだけ溜飲が下がるような気がしたのは秘密だ。
[水平線]
告白相手は言わずもがな、3年1組の花鳥 飛鳥先輩。
今まで相棒だったとのことなので失敗したときのリスクは割と高い気がするが、失敗する確率はそこまで高いわけではない。五分五分、もしくは成功のほうが若干高いくらいだ。
今まで積み重ねてきた時間がどのようなものなのか、そもそもどれくらいなのかは知らない。
でも、失敗した時のリスクを背負うのも、成功したときに胸を張るのも私になったのだ。
なら、誠心誠意、きちんとやるべきだ。
「……なんて、後付けに過ぎないんだろうな」
飛鳥先輩の教室へと歩く道すがら、そんなことを考える。
きっと今頃、飛鳥先輩の教室には誰もいないはず。
以前告白代行を頼んできた1年生の舞川くんといい感じになっているらしい、3年生の森野先輩[小文字][小文字][小文字](「川に舞う五月の葉」参照!! by作者)[/小文字][/小文字][/小文字]に協力してもらった。
隣のクラスだけど何とか頑張ってくれたらしい。マジで助かる。
しばらく歩いていると、白い板のようなものに「3年1組」と書かれた、学校特有の看板が見えてくる。
つまり、告白はもうすぐ。
ちなみに弥生先輩は廊下から聞いているらしい。地味にプレッシャーである。
あと数分の間に、弥生先輩の未来と私のス○バ権が決まってしまう。
こう見えて私はス○バが大好きなのでどっちも結構大切だったりする。
「失礼します……あっ飛鳥先輩、ちょっとだけお話いいですか?」
飛鳥先輩とは、私も何度か話したことがある。
弥生先輩と同じアクセを身に着けていて、それがとても似合っていて。笑顔で親しみやすく、話しやすかったのを覚えている。
「どうしたのー?なんか用?」
「少しだけ伝言を預かってるんです。」
「飛鳥先輩に、一目惚れしちゃった人がいるらしくて。で、どんどん好きになっていったのに直接言えないから、それとなく近づいて信用を作ったつもりだそうです。でももうそれじゃ足りなくなったので、“告白代行”を私に頼んできたんですよ?」
「あぁ~」
反応を見ると、飛鳥先輩もやはり告白代行を知っているらしい。まあ弥生先輩まで伝わってるなら当然か。
「え、というかそれ誰?身に覚えがなさすぎるんだけど……」
まだ気づいてないのか。
こんな感じで気づかれなかったと思うと弥生先輩に少しだけ同情してしまう。
「私からしたら二人でいるイメージあるし、お似合いだと思いますけどね」
「いやほんとに誰!?」
「弥生先輩ですよ?先輩の、相棒の」
[水平線]
あの後、廊下で話を聞いていた弥生先輩が入ってきて、しばらく二人で話していた。
そして、そのあと弥生先輩が私と飛鳥先輩にス○バを奢ってくれた。
ということは、きっと無事に成功したのだろう。
なんて考えていたら、数日後にはラブラブカップルとして噂が広まっていた。
「今回もすごかったらしいじゃんっ!」
というのも、学校に行ったら結衣に開口一番こう言われたからである。
「この学校噂広まるの早すぎない?」
「そんなもんでしょ、きっと」
(でも、成功できてよかった。)
これは、言ったら噂を煽っちゃうから誰にも言えないかな。
柄でもないことを考えつつ、そっと結衣の様子をうかがう。
結衣みたいな子とこんな風に話せるとは、新学期の私は思っていなかった。
告白代行がなければ生まれなかったはずの関係性に、思わず笑みがこぼれる。
窓からも柔らかな風が吹き、眩しいほどに青い空に高く高く鳥が飛んでいくのが見えた。