「よっしゃ勝ったー!」
「まじだ!さんきゅっ!」
半年くらい前、ゲームで仲間としてマッチしたReitoというプレイヤーと妙に気が合った。私たちはすぐにフレンドになり、ゲームは一人ではなく二人でするものになった。
毎日のように二人でゲームして、勝ったら喜んで、負けたら思いっきり悔しがる。いつのまにかそんな日々が当たり前になってた。
ゲームの合間にむちゃくちゃに話して、どんどん仲良くなって。「大切な仲間」としてたくさんゲームして、時には話すだけの日もあったりして。何も考えずに楽しく過ごせた日常は、かけがえのないものだったのかもしれない。
――いつからか、この気持ちが「大切な仲間」よりも高まっている気がしてきて。
気のせいだと思おうとした。ゲーム仲間として絆が深まってるだけだ、それ以上でも以下でもない。
でも。
「俺さー、好きな子できたんだよねー。クラスメイトでさ……」
そうやって恋バナを始めたReitoに、何も返すことができなくて。“恋”の存在を知ったのは、そのころだっただろうか。
「てか、アキハって何年?」
「私?中2だよ?この前言いましたけどw」
「あ、まじ?俺中3だから近いわ!」
「それももう聞きました!」
そんな会話をした、翌日。
「あ、音羽先輩、こんにちは!」
「お、やっほ~」
友達が言った先をなにげなく追うと――。
「……Reito?」
「え、アキハ?」
そこには、毎日のようにゲームしている「Reito」がいた。いや、顔もみたことはないけれど、声と雰囲気で何となくわかる。昨日聞いた学年とも揃っている。間違いなく、Reitoだ。
それはあちらも同じだったのだろう。目を見開いて固まって、絵に描いたように驚いていて。ただ、間違いないと思いつつ確信が持てなかった私たちは、いつのまにか目を逸らしていた。
その夜もいつもと同じようにゲームして。いつもより沈黙が多かったけれど、なんとか平静を装って。「てかさー、今日会ったよね?」なんていつも通り言えればよかったのに、なぜか口は動かなかった。
「アキハって、東中なんだ。」
夜も更けてきて、そろそろやめる時間帯。いつものReitoに見合わない静かな声でぽつりと言われた。
「やっぱReitoかw」
「あ、まじでアキハだったw」
いったん受け入れてしまえばそれは嬉しいことだったりして、もっと仲良くなったような――“好き”になった気がした。これはきっと、恋ってやつだ。
「まじだ!さんきゅっ!」
半年くらい前、ゲームで仲間としてマッチしたReitoというプレイヤーと妙に気が合った。私たちはすぐにフレンドになり、ゲームは一人ではなく二人でするものになった。
毎日のように二人でゲームして、勝ったら喜んで、負けたら思いっきり悔しがる。いつのまにかそんな日々が当たり前になってた。
ゲームの合間にむちゃくちゃに話して、どんどん仲良くなって。「大切な仲間」としてたくさんゲームして、時には話すだけの日もあったりして。何も考えずに楽しく過ごせた日常は、かけがえのないものだったのかもしれない。
――いつからか、この気持ちが「大切な仲間」よりも高まっている気がしてきて。
気のせいだと思おうとした。ゲーム仲間として絆が深まってるだけだ、それ以上でも以下でもない。
でも。
「俺さー、好きな子できたんだよねー。クラスメイトでさ……」
そうやって恋バナを始めたReitoに、何も返すことができなくて。“恋”の存在を知ったのは、そのころだっただろうか。
「てか、アキハって何年?」
「私?中2だよ?この前言いましたけどw」
「あ、まじ?俺中3だから近いわ!」
「それももう聞きました!」
そんな会話をした、翌日。
「あ、音羽先輩、こんにちは!」
「お、やっほ~」
友達が言った先をなにげなく追うと――。
「……Reito?」
「え、アキハ?」
そこには、毎日のようにゲームしている「Reito」がいた。いや、顔もみたことはないけれど、声と雰囲気で何となくわかる。昨日聞いた学年とも揃っている。間違いなく、Reitoだ。
それはあちらも同じだったのだろう。目を見開いて固まって、絵に描いたように驚いていて。ただ、間違いないと思いつつ確信が持てなかった私たちは、いつのまにか目を逸らしていた。
その夜もいつもと同じようにゲームして。いつもより沈黙が多かったけれど、なんとか平静を装って。「てかさー、今日会ったよね?」なんていつも通り言えればよかったのに、なぜか口は動かなかった。
「アキハって、東中なんだ。」
夜も更けてきて、そろそろやめる時間帯。いつものReitoに見合わない静かな声でぽつりと言われた。
「やっぱReitoかw」
「あ、まじでアキハだったw」
いったん受け入れてしまえばそれは嬉しいことだったりして、もっと仲良くなったような――“好き”になった気がした。これはきっと、恋ってやつだ。