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【参加型】その想いの届け方

#3

曇りのち晴れの恋模様 #2

代行をやると言ったはいいものの、私は加藤あらたとそこまで仲がいいわけではない。何部に入っているかもよく分からないので、今日はいったん家に帰ることにした。


――それは、運命の悪戯か、天からのお告げか。

(あー、どうしよう。めちゃくちゃ気まずい。)
そう思いながら、家に向けて足を進める。
……その隣には、“加藤あらた”がいた。


時は冒頭にさかのぼる。

いったん家に帰ると決めた私がいつ伝えようか悩みながらも下駄箱で靴を履いていると、ちょうど校庭を突っ切って帰ろうとする加藤くんが見えたのだ。びっくりして思わず情けない声が出た。すぐさま靴を履いて、校門に差し掛かっている彼にむけて名前を読んでみるけれど、聞こえていないのか見向きもしない。

「加藤くん歩くの速すぎだろ……。」
そう思いつつ、小走りで追いかけ――。



――加藤くんは、家が同じ方面だったらしいです。


「そんなに慌てて……もしかして、僕に何か用?」
「そう、だよっ!」
息切れしつつもなんとか返事をして、呼吸を整える。

「はぁ……。それで、本題入るね。」






「君のこと、結衣が好きらしいよ?」



「……それで?」

察しの悪い加藤くんに若干イラつきつつも、さらに言葉を重ねることにする。さすがに、キレて喧嘩別れみたいになったら結衣にも申し訳ない。

「結衣が、あらたのこと好きだって、でも告白はできないって。できれば、私に代わりに告白してほしいって。」
「あぁ、それで早坂さんが突然。」



「……だから、もし結衣の気持ちに応えるつもりがあるなら、直接会って言ってほしい。もちろん断りたいけど気まずくなるのが嫌だっていうなら伝えとくけど。」


「ちょっとだけ、考えてもいいかな?つまり、自分から告白しに行けってことでしょ?」

ズバリと言ってみせた加藤くんに苦笑しつつ、そうだねと軽く答える。
案外、2人が付き合う日を見るのもそう遠くないかもしれない。

「私、家こっちだから。結衣にちゃんと伝えてよ?」
「まあ、どちらにせよ直接伝えるよ。伝えてくれてありがとう。」




軽く手を振って別れると、あっという間に終わったな、と拍子抜けしている自分がいる。

あの二人は、意外とお似合いかもしれない。
2人の姿を思い浮かべて、ふと微笑みが漏れた。告白代行も、悪くない。

夕日に包まれる家路をゆっくりと歩く。きっと、うまくいった喜びを噛み締めながら。


作者メッセージ

一応間に合った……?
これからもこのような不定期投稿が続くと思いますが、何卒よろしくお願いします。

Yu様のご参加です。ありがとうございました!(色々設定を追加してしまってすみません)
【依頼主のお名前】 雨晴 結衣 (あめはれ ゆい)
【性別】女
【(生徒であれば)学年、クラス】2年1組
【性格】 優しい、明るい
【口癖、一人称、告白相手の呼び方】
口癖→バリ、マジ、ガチ
一人称→結衣
告白相手の呼び方→あらた
【依頼主についてその他】(服装など)服装は制服で、ミニスカ、第二ボタンまで開けてる
【依頼内容】(恋愛じゃなくても大歓迎、できるだけ詳しく)
 好きなひとに代わりに告白してほしい
【依頼理由】 好きな人に自分で告白はできないから
【告白方法】(自分が書いた手紙を渡してほしい、怜が思ったことも交えてほしいなど)◯◯のこと結衣が好きらしいよ〜、告白してみたら??みたいな感じで伝えて欲しい!
【告白相手のお名前】加藤 あらた
【告白相手の性別】男
【告白相手の(生徒であれば)学年、クラス】2年1組
【告白相手との関係(クラスメイト、部活の先輩など)】クラスメイト
【告白のタイミング、場所】 どこでもいいけど、周りに人がいない所、
【告白相手に伝えておいてほしいこと】(あれば)告白方法のところに書いてます!!

2025/08/17 22:13

紫丁香花
ID:≫ 1.0K4/fUmPkQk
コメント

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参加型告白代行告白

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