春の終わり。校庭の桜はとっくに散り、緑に包まれていた。
そんな校庭の片隅に、しゃがんでいる二つの人影があった。
「早く準備しな、そろそろ夏帆来ちゃうよ。」
そのうちの一人――怜は、もう一つの影を突っつきながら言う。
「わかってるけど……俺には無理だ!どうせ驚かれるだけだろ。」
そう。もう一つの影の主、亮介は、現在クラスメイトの夏帆への告白を控えている。ちなみに亮介は怜の幼馴染である。
「無理って言っても、もう呼び出してるんでしょ?手紙も書いてきたんでしょ?どうするの。」
「でも、変に嫌われたくないし。」
亮介は、直前になって嫌われるのが怖くなり告白できないらしい。半泣きになっている今の状態で告白したって、きっとOKはもらえないだろう。
「じゃあ、私が手紙渡しとこっか?」
怜にしか言えないであろう解決策に亮介は心底驚いていた。
「……は?俺の気持ちで言わないといけないんじゃなかったのか?」
それは数日前、亮介に怜が言ったこと。それを早くも崩され、亮介は戸惑っていた。
「いや、そうなんだけど、今の亮介じゃ失敗する。大丈夫!私、夏帆とも仲いいし、何より亮介を一番近くで見てきたし。誰かさんの言えない気持ち、ちゃんと届けますよー。」
失敗すると言い切られたことにショックを受けたのか、告白をお願いすることにした亮介。夏帆は怜に手紙を渡されたことに驚きつつも、亮介の想いが伝わったようで、数日後二人は直接会い、付き合ったそう。
その噂とともに、「怜」に関する噂も少しずつ広がり始める。
「怜、告白代行始めたんだって。」
「2年の早坂って人が代わりに告白してくれるらしい」
この東中に、誰かの言えない気持ちを伝える告白代行が芽吹いた瞬間だった。
そんな校庭の片隅に、しゃがんでいる二つの人影があった。
「早く準備しな、そろそろ夏帆来ちゃうよ。」
そのうちの一人――怜は、もう一つの影を突っつきながら言う。
「わかってるけど……俺には無理だ!どうせ驚かれるだけだろ。」
そう。もう一つの影の主、亮介は、現在クラスメイトの夏帆への告白を控えている。ちなみに亮介は怜の幼馴染である。
「無理って言っても、もう呼び出してるんでしょ?手紙も書いてきたんでしょ?どうするの。」
「でも、変に嫌われたくないし。」
亮介は、直前になって嫌われるのが怖くなり告白できないらしい。半泣きになっている今の状態で告白したって、きっとOKはもらえないだろう。
「じゃあ、私が手紙渡しとこっか?」
怜にしか言えないであろう解決策に亮介は心底驚いていた。
「……は?俺の気持ちで言わないといけないんじゃなかったのか?」
それは数日前、亮介に怜が言ったこと。それを早くも崩され、亮介は戸惑っていた。
「いや、そうなんだけど、今の亮介じゃ失敗する。大丈夫!私、夏帆とも仲いいし、何より亮介を一番近くで見てきたし。誰かさんの言えない気持ち、ちゃんと届けますよー。」
失敗すると言い切られたことにショックを受けたのか、告白をお願いすることにした亮介。夏帆は怜に手紙を渡されたことに驚きつつも、亮介の想いが伝わったようで、数日後二人は直接会い、付き合ったそう。
その噂とともに、「怜」に関する噂も少しずつ広がり始める。
「怜、告白代行始めたんだって。」
「2年の早坂って人が代わりに告白してくれるらしい」
この東中に、誰かの言えない気持ちを伝える告白代行が芽吹いた瞬間だった。