私は少しだけ青っぽい目を持っている。
気づかない人が多かったけど、カラコンだと注意されたり、馬鹿にされたり。
ほめてくれる人は誰もいなかった。
数か月前のクラス替え。
今のクラスは、いわゆる「陽キャ」が多い。まあ当然のことながら、その子たちはクラスの一軍。その人たちと話すことは、私にとって不可能に近かった。
友達ともクラスが離れたし、今はただただつまらないクラス。
(しゃべる人もいないし、暇だなー。)なんて、この時はまだ思っていた。
そして心のどこかで、だれか話しかけてくれないかな、とか呑気に考えてた。
決定的に運命を分けたのは、たぶん自己紹介の時。
私は一番最初になってしまい、テンパった。
それで、最初の最初。自分の名前で詰まった。
カワフジ シヅキ。
漢字はムズいけど気に入っている、自分の名前を。
もちろん、フォローしてくれる人はいない。友達はいなかったし、先生も。
(意外と私も緊張するんだ。)
頭のどこかは冷静なのに、現実ではどんどん焦って、失敗して。
終わったときの笑い声が離れずに。そのまま、うつむきがちに、席に座った。
スタートから、完璧に失敗した。
気にしないメンタルがあれば。笑い飛ばせるコミュ力があれば。
どんなことがあっても許されるような、かわいい容姿があれば。
その後私のところに来た「陽キャ」たちに言われた。
「ねね、こっちも[漢字]紫月[/漢字][ふりがな]シヅキ[/ふりがな]だから、もし呼ぶことがあったら苗字で呼ぶねー?」
もしも呼ぶことがあったら、ね。
(いじめじゃないだけ、ましだろうな。距離置かれてるだけだし。)
結局、話しかけてもうまく話せなかったり。距離を取られてたり。
半年たっても絶妙に避けられて、友達は一人もできなかった。
わかんないけど、目が青なのも不気味…なのかな。
(実害はないし、別にいっかー。)
そう思ってる自分とは裏腹に、気づけば目から雫がこぼれた。
[水平線]
[打消し] [/打消し]道に迷った。
いやまじで。まあ普段避けてた道だし、遠くまで来すぎたのもある。
もとから土地勘とかないほうだったし。
(もしクラスメイトに会ったらどーしよ。……気まずい、よなぁ。)
まあ、実際会っても会釈して通り過ぎるだけだろうけど。
そもそも覚えてないかもしれないけど。
そんなどーでもいいことを考えていたら、だんだん[漢字]人気[/漢字][ふりがな]ひとけ[/ふりがな]がなくなってくる。
(うぇぁ!?なになになに!?)
ぼーっと歩いていたからか、建物にぶつかりそうになった。
壁は白くて、ところどころ黄ばんだり汚れたりしてる。そして、何とも言えない派手な電球が大量についてる。極めつけに、古びすぎててよくわからない看板がある。怪しすぎる。でもちょっと入ってみたい。こういうのは割と好きだ。
「これ、マジで何……?」
(まあ、ちょっとだけ入ってみっかー。)
なんとなく不安な気持ちはありつつも、好奇心が抑えられなくなってきて、その古びたドアを開く。
すると目の前には、外観とは一変、よく手入れされた受付があった。
気づかない人が多かったけど、カラコンだと注意されたり、馬鹿にされたり。
ほめてくれる人は誰もいなかった。
数か月前のクラス替え。
今のクラスは、いわゆる「陽キャ」が多い。まあ当然のことながら、その子たちはクラスの一軍。その人たちと話すことは、私にとって不可能に近かった。
友達ともクラスが離れたし、今はただただつまらないクラス。
(しゃべる人もいないし、暇だなー。)なんて、この時はまだ思っていた。
そして心のどこかで、だれか話しかけてくれないかな、とか呑気に考えてた。
決定的に運命を分けたのは、たぶん自己紹介の時。
私は一番最初になってしまい、テンパった。
それで、最初の最初。自分の名前で詰まった。
カワフジ シヅキ。
漢字はムズいけど気に入っている、自分の名前を。
もちろん、フォローしてくれる人はいない。友達はいなかったし、先生も。
(意外と私も緊張するんだ。)
頭のどこかは冷静なのに、現実ではどんどん焦って、失敗して。
終わったときの笑い声が離れずに。そのまま、うつむきがちに、席に座った。
スタートから、完璧に失敗した。
気にしないメンタルがあれば。笑い飛ばせるコミュ力があれば。
どんなことがあっても許されるような、かわいい容姿があれば。
その後私のところに来た「陽キャ」たちに言われた。
「ねね、こっちも[漢字]紫月[/漢字][ふりがな]シヅキ[/ふりがな]だから、もし呼ぶことがあったら苗字で呼ぶねー?」
もしも呼ぶことがあったら、ね。
(いじめじゃないだけ、ましだろうな。距離置かれてるだけだし。)
結局、話しかけてもうまく話せなかったり。距離を取られてたり。
半年たっても絶妙に避けられて、友達は一人もできなかった。
わかんないけど、目が青なのも不気味…なのかな。
(実害はないし、別にいっかー。)
そう思ってる自分とは裏腹に、気づけば目から雫がこぼれた。
[水平線]
[打消し] [/打消し]道に迷った。
いやまじで。まあ普段避けてた道だし、遠くまで来すぎたのもある。
もとから土地勘とかないほうだったし。
(もしクラスメイトに会ったらどーしよ。……気まずい、よなぁ。)
まあ、実際会っても会釈して通り過ぎるだけだろうけど。
そもそも覚えてないかもしれないけど。
そんなどーでもいいことを考えていたら、だんだん[漢字]人気[/漢字][ふりがな]ひとけ[/ふりがな]がなくなってくる。
(うぇぁ!?なになになに!?)
ぼーっと歩いていたからか、建物にぶつかりそうになった。
壁は白くて、ところどころ黄ばんだり汚れたりしてる。そして、何とも言えない派手な電球が大量についてる。極めつけに、古びすぎててよくわからない看板がある。怪しすぎる。でもちょっと入ってみたい。こういうのは割と好きだ。
「これ、マジで何……?」
(まあ、ちょっとだけ入ってみっかー。)
なんとなく不安な気持ちはありつつも、好奇心が抑えられなくなってきて、その古びたドアを開く。
すると目の前には、外観とは一変、よく手入れされた受付があった。