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今までの経験で辛かったことを綴る場面がこれから出てくる可能性があります。

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Forget

#3

賞賛は淡々と

私はなぜ今ピアノを弾いているのか。

こう書くと哲学のような質問に見える。

でも明らかな答えが私の中には浮かんでいる。

オクターブを飛び続ける左手を訓練しながらまたぼーっと考える。

そう、合唱コンの伴奏者を引き受けてしまったからだ。

私はほとんどピアノの経験はないのに。

クラスに習ってる人いるのに。

どうして私に投げる。

弾ける人が弾いたらいいのに。

こっちだってやりたくなんかないのに。

みんな褒めてくれるけど、いい伴奏じゃないよ?

ひと通りできたから感情は込めてみたけれど。

そんなに難しいのは弾けないよって言ってるのに。

何度も弾いて汚れた真ん中のラ♭を拭く。



この前言ったカラオケの話を友達が違う友達に話していた。

「あの人ホンモノの歌手みたいに歌上手いんだよ!」

こうやって、みんな褒めてくれる。

嬉しいけど、

嬉しいんだけども、

少しココロに苦味がある。



教室のキーボードでいつものように伴奏を弾く。

一応所属しているソプラノパートをふと見つめる。

楽しそうに歌っている。

一度でいい。

あそこに立ってみたいな。

どうせ習ってる人より上手くはなれないんだから、

「よくできました」のスタンプを押す先生のように、

賞はとれなくても

「上手」

って、褒められるだけだ。

作者メッセージ

ちょっと虚しい感じのも書こうかなと

2024/10/25 19:24

NaCl(なとりうむ)
ID:≫ d0bd2FRxXnA2.
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