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・完結後捏造設定のため、完結までのネタバレを含みます。
アニメ勢の方や追えてない方は見るのをお控えください。
義勇×炭治郎です
癖は含みません健全
※季節が春の始まり
さくらふる水面
「また、守れなかった」
「ごめん、ごめんな」
「未熟でごめん」
「……ごめんな」
[水平線]
「─────っ」
…また、同じような夢を見てしまった
気分転換に宇髄の家にでも行くか……?
「…気分が悪いな、」
[水平線]
飯を食べ終えたあと、少しふらっと外へ出た。
ここに鬼がいた時、ここはどうだったんだろうか。
そんなことも、ふと思ってしまう。
…あの時の、お前のように──
「ん…?」
「ぁ、」
「義勇さん!」
「炭治郎…」
「お久しぶりです義勇さん、腕とか不便はありませんか?」
「…ああ、しっかりやれている。炭治郎の方は大丈夫か」
「はい!…あ、時間ありますか?」
「あまり長くはいられないが…」
「大丈夫です!蕎麦食べませんか?」
「蕎麦……」
[水平線]
「…なんだか懐かしいな」
「そうですね…義勇さんあの時本当はあとどのくらいいけたんですか?」
「まだまだ全然だったとは思う」
「ひぇえ…さすが義勇さん…」
「そういえば義勇さん、不死川さんとはどうですか?」
「…ああ、昔よりはよくやれている」
「この前はいつの間にか後ろにおはぎがあったんです!本当に全然気付きませんでしたよ…」
「そうなのか…今度不死川をどこかへ誘おうと思うのだが、良いと思うか」
「いいじゃないですか!きっと喜びますよ不死川さん」
…箸を持つ手も、やはり左だと持ちづらいな
だが、懐かしいもので苦ではない
「美味しかったですねぇ義勇さん」
「そうだな、また食べに来ないか」
「義勇さんが良ければぜひ!いつでも呼んでくださいっ!」
そう昔と変わらず笑う。
それが春風を呼び起こしたように、ふわりと髪が揺れた。
「あ!桜ですよ義勇さん!」
「…無事に咲いたのだな」
「綺麗ですね…」
「ああ、こんな綺麗な桜の木があるとは知らなかった」
「…そうか義勇さん、ずっと鬼を狩っていたから…」
「…まともに見ることなどなかったからな」
「でも、こうして義勇さんと見れて良かったです」
「片腕はなくても、一緒に過ごすことはできる」
「…ああ」
「義勇さん、本当によく笑うようになりましたね…」
「…そうか?」
「今度鮭大根作りますよ!」
「本当か…!?」
「はい!その時は善逸とか伊之助も呼びましょう」
「…賑やかになるな」
「そうですね、たくさん呼んじゃいましょうか!?」
川の水面に桜が映って、ひらひらと花びらが舞っていく。
[漢字]あの[/漢字][ふりがな]鬼殺隊[/ふりがな]隊服を着ないでこれが見られるとは、思ってなかったな…
それも、あの時震えて頭を下げた[漢字]少年[/漢字][ふりがな]炭治郎[/ふりがな]と。
「あ、長くなっちゃいましたね…すみません!」
「いや、全然良い。」
「…ありがとう、炭治郎」
「えっ!?あ、えっと…はい!」
「じゃあな、また手紙送ってくれ」
「はい!さようなら義勇さん!」
手を振るその向こうには、明るいお前が立っている。
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