文字サイズ変更

あ、人殺し。

返り血が頬を染めた。
湿っていて温度を感じる。
どこか命を感じるような感覚。
また、人を殺した。
……でもこれが俺の唯一の生き様だから。
日々のストレスとか、なんか分からないけど嫌な感情を壊すためには必要なことなんだ。
人の不幸を願って。
今日におやすみ。



朝が来た。
どうでもいいことを思う、誰もが人殺しだとは思われないように。
誰でもいいから欲しいと思う、ただの友好関係を築いていると思われるように。
いっそのこと殺してくれと願う、でも殺すのは自分。どうせ死にたくないくせに。
昼が来た。
幸せそうな家族を見る、少しだけ羨ましく思ってしまう。
美味しそうな飯を見る、腹も減ってないのに食べようと思ってしまう。
周りの視線の行く先を見る、自分が疑われていないのかと思ってしまう。
夜が来た。
動く時だ。
死ぬ時だ。
終了の合図。



返り血が頬をびちゃびちゃにした。
いつもより量が多かった。
きっとこれは自分の気持ちに左右されてるだけで、殺してきた人と同じ人間だ。
いつも通り湿っていて温度感じる。
死にたくないもんね?
痛いのは嫌だもんね?
殺されたくないもんね?
お前らもそうだもんね?
最期の足掻きとして生きていた事を示したんだよね?
だけど相手は殺人犯だよ。
そんなやつに生きていることを証明したって、無駄だと思うけどなぁ。
荒く息をしながら、段々と体温を失っていき倒れる。









「…あ、人殺し。」
そう言って死んでった。
それだけしか俺に言わなかった。
生き様を言われた気がした。
俺は、多分、いや確実にこの先もずっと人を殺す。
しゃがんで倒れた身体を見る。
何か、教えてくれそうな気がした。
「……じゃあ、お前は?」
問いかけても応答はない。
「お前の生き様は?」
後ろに気配を感じて、立ち上がる。
俺に聞こえないはずないサイレンが鳴っている。
「俺の生き様は人殺しらしい。」
「…………なんて、」








「死んだ奴に言ってもしょうがないか。」





作者メッセージ

執筆時聞いていた曲
「脳内革命ガール」MARETU様

文字数ラッキーセブン!やった!
「死ぬまでに」との温度差エグい
最後の一言はどう受け取るかによって変わってきますね

2026/02/15 11:37


ID:≫ 14ODATaJ5tCFM
コメント

クリップボードにコピーしました

この小説につけられたタグ

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権はさんに帰属します

TOP