「あのね、恋愛漫画でね…」
「“あのね“やめてください。吐きそうっす」
「あぁ、そう。まぁ話戻すと取り柄もない僕がクラスのマドンナと付き合えました、みたいなストーリーよくあるじゃん」
「てか、ほとんどのお話はそんな感じっすね」
「あれさぁ…」
「あれがどうしたんすか?」
「主人公の学生生活、恋愛しかしてなくね?」
「ん?なんて?」
「いや、何の取り柄もないのに恋しかしてなかったら、
進路とかどうするんだろうね」
「着眼点がキモすぎます」
「だって面接で
『学生時代、力を入れて取り組んだことを教えてください』
って聞かれたら、
『恋愛です。好きな子と付き合うことに心血を注ぎました』
なんて言ったら東大生でも就職留年だぞ」
「別に恋愛だけしてるわけじゃないでしょ。勉強とか部活とかバイトとか頑張りつつ、恋愛も本気なんじゃないすか?てか恋愛をモチベに他のこと頑張る展開なんてあるあるじゃないっすか」
「いや、そういうのを“恋愛にうつつを抜かす“って言うんだよ。女なんかいて頑張れるかよ」
「…先輩、もしかしてフィクションに嫉妬してます?」
「なんでそうなるんだよ」
「いや絶対そうでしょ。発言ってか価値観が未経験者っすよ。
「お前、それオチに使う気じゃないよな?」
「まさか。てか自分、先輩は初恋がトラウマになったタイプだと予想します」
「いや、ないけど経験。てか初恋もしたことないし」
「えっ、初恋すらしたことないくせに、フィクションにいちゃもんつけてたんすか?」
「なんかお前、今日火力強いな」
「いいですか?先輩。学生は学業が仕事なんて言いますけど、世の中、全員24時間仕事してるわけじゃないんすよ」
「お、おん…」
「それにあくまで学業は成長の手段です。成長するために学業を頑張るんです」
「まぁ確かに…」
「その点で見れば恋愛だって人を成長させます。大切だと思う人と向き合うことで、見えなかった世界、景色、そして自分が見えてきます」
「……」
「だから先輩、たかが恋愛なんて言わないでください。自分を成長させてくれる人、それは何も自分よりも優れた人間だけじゃないんです。対等な人を幸せにしようとする。その過程で学ぶことは、机の上で得られることに劣ってないと自分は思います」
「…俺が間違ってました」
「…やっぱ恋愛経験ないとちょろいっすね」
「オトしやがった、こいつ」
To be continued
「“あのね“やめてください。吐きそうっす」
「あぁ、そう。まぁ話戻すと取り柄もない僕がクラスのマドンナと付き合えました、みたいなストーリーよくあるじゃん」
「てか、ほとんどのお話はそんな感じっすね」
「あれさぁ…」
「あれがどうしたんすか?」
「主人公の学生生活、恋愛しかしてなくね?」
「ん?なんて?」
「いや、何の取り柄もないのに恋しかしてなかったら、
進路とかどうするんだろうね」
「着眼点がキモすぎます」
「だって面接で
『学生時代、力を入れて取り組んだことを教えてください』
って聞かれたら、
『恋愛です。好きな子と付き合うことに心血を注ぎました』
なんて言ったら東大生でも就職留年だぞ」
「別に恋愛だけしてるわけじゃないでしょ。勉強とか部活とかバイトとか頑張りつつ、恋愛も本気なんじゃないすか?てか恋愛をモチベに他のこと頑張る展開なんてあるあるじゃないっすか」
「いや、そういうのを“恋愛にうつつを抜かす“って言うんだよ。女なんかいて頑張れるかよ」
「…先輩、もしかしてフィクションに嫉妬してます?」
「なんでそうなるんだよ」
「いや絶対そうでしょ。発言ってか価値観が未経験者っすよ。
「お前、それオチに使う気じゃないよな?」
「まさか。てか自分、先輩は初恋がトラウマになったタイプだと予想します」
「いや、ないけど経験。てか初恋もしたことないし」
「えっ、初恋すらしたことないくせに、フィクションにいちゃもんつけてたんすか?」
「なんかお前、今日火力強いな」
「いいですか?先輩。学生は学業が仕事なんて言いますけど、世の中、全員24時間仕事してるわけじゃないんすよ」
「お、おん…」
「それにあくまで学業は成長の手段です。成長するために学業を頑張るんです」
「まぁ確かに…」
「その点で見れば恋愛だって人を成長させます。大切だと思う人と向き合うことで、見えなかった世界、景色、そして自分が見えてきます」
「……」
「だから先輩、たかが恋愛なんて言わないでください。自分を成長させてくれる人、それは何も自分よりも優れた人間だけじゃないんです。対等な人を幸せにしようとする。その過程で学ぶことは、机の上で得られることに劣ってないと自分は思います」
「…俺が間違ってました」
「…やっぱ恋愛経験ないとちょろいっすね」
「オトしやがった、こいつ」
To be continued