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異世界共和国戦記

#18

第十三話、レノグラード攻防戦⑥。自壊する攻撃Part3。血みどろの決戦、ママイ会戦、帝国軍の崩壊の始まり

 [打消し]血戦[/打消し]決戦の火蓋が両軍の間で切って落とされた。
 帝国陸軍第五十六装甲軍団は、共和国軍の包囲部隊を打ち破るべく、共和国陸軍第一遠征軍の引く防衛戦に第百七装甲師団が襲いかかる。この冬の雷雨作戦に合わせて新しく第五十六装甲軍団に編入された急造装甲師団は、右翼を担当し、前進する…内戦時代の鹵獲戦車からなるこの師団は練度はあるものの戦車などの性能は低く、次々と敵の戦車砲により爆砕される。当たり前だ…最大装甲50mm前後が平均だが、70mm級装甲を撃ち抜くための主砲を受けて耐え切れるわけがない。
 そして、47mmの砲弾や37mmの砲弾が次々と共和国軍防衛陣地に襲いかかるが…シャーマンの砲塔前面は70mm級装甲があり、車体は50mm級だがハルダウンの状態で隠されており、まったく車体には当たらず、重装甲の傾斜がかかった砲塔部分に直に命中し、次々と命中するも全てが無意味に終わる…
 逆にシャーマンの38口径75mm砲が火を吹き、50mm程度の装甲を次々と貫通する。
 生産が追いつかず、高速徹甲弾は一両あたり三発程度しかないため、射撃される弾は通常の徹甲弾ばかりだが、それでも次々と敵戦車の装甲を穿ち、とあるD2中戦車はエンジンを破壊され、炎上し、砲身が力無く垂れる。また別のシャールB1は砲塔に敵弾が当たり、貫通されるも車体にある75mm砲を撃ち、戦闘を継続する…
 マンティ・べルーク大佐は歯噛みして地団駄を踏んでいた彼は第百七装甲師団師団長として、元々は占領地たるレノグラード周辺で二線級装甲師団として治安維持に当たっていた…しかし、連合軍の反撃が始まり、周辺の一線級装甲師団が各個撃破(バラバラにやられた)ため、増援の第五十六装甲軍団に編入され、戦線の右翼を支えるべく投入された。
 そして、共和国陸軍第一遠征軍団所属の第八機甲師団と第二十九歩兵師団の戦線にぶつかり、突撃をしつつも戦力をすり減らしていた…
マンティ「何故だ、読まれていたのか?いや、それはわかる。しかし、なぜこちら側がここまで硬いんだ?戦術的要地である丘を制圧するのだから、そこを守るべくそちらに戦力を多くするのが定石ではないのか?」
参謀長「おそらく、あちら側に砲兵隊(大砲)を集中し、こちら側に機甲戦力(戦車)を集中しているのではないかと…」
 そんな会話をしている2人…確かに戦術的に重要な場所を守るのは当たり前だ。人とは有利な物や部分を捨てたがらない。戦う上で有利な場所にも固執する。だからこそ強い部隊は重要地点に集める…
 しかし、それに十分な配置ができているのであれば、重要地点に相手からは見えない場所にも配置するのは当たり前だ。あくまでも、相手からすればであって、共和国からして重要であるかはわからないだろうが…
 しかし、彼らには自分たちで気づいていない問題があった。それは、あまり重要に見えないかもしれないが、最終的には敗北へと繋がる直接的な要因でもある…それは…
兵站幕僚「申し訳ございませんが、急激な進軍で燃料が不足気味です…撃破された戦車の燃料タンクからも燃料をかき集めることはできないでしょうか?」
 そう、燃料が重要なのだ。皆は忘れがちだが、軍隊とは大規模消費組織ともいえる組織であり、燃料と弾薬がなければ存在意義を失うとも言える。

 しかし、皆は華々しく戦う、戦場の花形とも言われる戦車、戦場の女神とまで崇める軍隊もいる砲兵隊、新時代の戦場の支配者たる航空機を思い浮かべるだろう。
 では、それは何で動いている?石油だ。石油はどこから運ぶか?それは油田からだ。油田からは車で輸送する。輸送する輸送車両も軽油を消費する。
 ちなみに、軍艦や航空機、戦車が消費するのは基本的には重油だ。例外は旧日本軍で、旧日本軍だけは軽油だった。理由は燃料不足で、だからこそ、植物の油などを日本軍は航空機や戦車で使えるようにしていたが…イギリスでは第二次世界大戦まで石油で動く軍艦だって所持していたほどで、燃料とは重要なのだ。あまり目立たないが、燃料の有無こそが戦争を決めるといって
 では、その燃料が尽きるとどうなるか?とても簡単だが動けなくなる。しかも、軍隊とは燃料に依存する組織である。大砲を運ぶのも輸送車両…つまり車だ。燃料を莫大に消費する…弾薬を運ぶのも車、航空機を飛行場まで運ぶのも車の場合だってある。
 そして、極め付けは軍艦だ。軍艦は放置するだけでも石油を大量消費するのた。
 なぜだろうか?その理由は単純だが、弾薬は爆発しやすい。正直いえば重油は意外と燃えにくい。常温で放置してもある程度までは問題ないが、弾薬は熱が籠るボイラーがある艦内で常温放置なんてしたら勝手に着火して自然に爆発してしまい、大勢の命を奪うことになる。だからこそ、自然発火を防ぐためにも燃料を消費し、それと引き換えに弾薬庫の温度を保つための冷房装置を稼働するため、発電機をつける。結果、停泊(港に止まる)だけで莫大な燃料を消費する。
 そうなると燃料は重要だ。なぜ皆が無視するのかが私にはよくわからないが…
 
 そうして、彼らの集中が正面の敵と後方事情である燃料に目が向いていた時…彼らのさらに右方向から、一斉に低いエンジン音が鳴り響く…
マンティ「くそ‼︎ハメられてたか…前線部隊に撤退命令を打電せよ‼︎」
連絡将校「了解であります、無線手‼︎前線部隊に『直チニ現在地ヲ放棄シ、撤退セヨ』と打電しろ‼︎」
 しかし、それは手遅れとなった…

 連絡将校「第百三十一装甲連隊より連絡『我、敵機甲部隊に挟撃サレツツアリ、撤退ハ不可能。我ガ隊ハ撤退可能部隊の支援ノ為、総員死力を尽クシ、現在地ヲ死守シ、以テ皇帝陛下ヘノ忠誠を示サン、皇帝陛下万歳』とのことです…」

 それを聞き、マンティは焦る…これはつまり、敵に囲まれて撤退できないから最後まで抵抗するという悲痛な覚悟を示した命令なのは明らかだからだ。となればやることは決まっている。

マンティ「今の隙に第三百十二装甲連隊と第八十九装甲旅団に撤退命令を出せ‼︎少しでも多くの兵を生きて戦線から離脱させろ‼︎」

 ママイ平地会戦において、右翼(北側)に配置されていた部隊は総崩れとなった…これにて最初の崩壊が始まった…


 説明です。
 死守は死ぬまで守るという意味ですね。日本が1940年代に各地でしていたのも死守です。また、ドイツも敗北しそうになると死守命令を乱発していました。例外はありますが…(例外、水牛作戦)
 連隊について。
→一個連隊の戦車数は五十両を想定してます。歩兵なら3000~4000人程度。
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作者メッセージ

 マンティの元ネタは第一スキー猟兵師団の二代目師団長のマンティン・ベルクです。まあ、そんなマイナーな師団を出す気はないので、名前を拝借させていただきました。
 これで初めての共和国陸軍vs帝国陸軍の大規模陸上戦ですが、ついに帝国軍は1度目の決定的な崩壊を迎えそうですね…まあ、戦力的にも作戦的にも仕方ないですが…次は第五十六装甲軍団左翼を書きます。

2025/11/21 17:17

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