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しあわせを求めて。

[水平線]
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_____
「殺したい相手は、いますか。」
「、、、どう、だろうね。」
「わからないや、ごめんね。」
「、、そうですか。」
「では、ここで失礼します。」

またね。小さな声で告げたその言葉はきっとあの人には聞こえているんだろうと思う。
「にしても、殺したい相手かぁ。」
難しいなぁ、本当に。嫌いな奴は正直、居る。だけど人として生きているのだからそういうことは避けて通ることは出来ないわけで。
片っ端からそういう奴を始末していっても根本の問題は解決されることはない。
それに、いつまでも子供じゃいられないでしょ。
「まぁ、とりあえず!早く帰らないとね。」
明日も学校だし。
これからの行動で困るのは全部俺だから。

[水平線]

「っっっ!!」
今、何時!?
「っっ、はぁ。」
「まだ夜中じゃん。」
まただ、最近いつもこんな時間に目が覚める。
空気が冷たい。
まるで、世界から拒絶されているみたいだ。
「死にたいなぁ。」
「このまま消えれたなら、どんなに楽だろう。」
このまま考え込んでても意味、ないよね。


[水平線]

思いつきで外に出てみたものの、
「、、、寒いなぁ。」
吐いた息が白くなって空気に馴染んでいく。
そう思って川をぼーっと眺めてみたりして自由に時間が過ぎるのを待った。

「、、、ねぇ、いつからそこにいたの?」
「あなたが家から出てきたところあたりから。」
「声、かけてくれたらよかったのに。」
「、、、あの。」
「んー?」
「先日の、話ですが、、、質問を、変えます。」
まだ薄暗い中、二つの影が小さな神社の前で止まった。
「貴方は、、、どうしたら、子供になれるのですか。」
「、、、それは、難しい質問だね。」
大人になるしかなかった、
いや、きっと
大人にもなりきれていないんだろうけど。 

「俺ね、何もないんだ。
ずっと、ずうっと前からね。
苦しいんだ、なのにそれ以外がわからなくて、
それで、いつからか「あれなんで俺笑ってんだろって」
もう全部、忘れちゃったみたい。」


「、、どうして君が泣いてるの?」
ねえどうか泣かないで。
「っすみません。」
「謝らないでよ。」
優しいあなたが悲しそうなのが今は一番、苦しく感じたから。
「全部、見てたんでしょう。」
「でも、、!それでも、、、わからなかった。」
「なら、だったら!」
「さっきの質問の答えが見つけられないのなら、、私と一緒に来てくれませんか。」
あぁ、いいんだろうか。こんなこと、俺がここから逃げるだなんて。
でも、もし許されるのなら。
あなたと一緒にいきたいと思った。
それが、どこに行き着くとしても。

「ふふっ。ひどい顔。」
「君に言われたくないよ。」

[水平線]

「じゃあ、次はどこへいこう。」
「ねぇ、きみ。」

作者メッセージ

「あの日の後、少年は姿を消したそうですよ。
ですが調べたところ行方不明届は出ていないようです。

まぁ、あの子達が幸せそうならいいんですけどねぇ。
それがどんな形でも。」


_________
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

2025/12/27 18:22

カップツィ
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