「あのっ、依頼来てて、読んでも良い…?」
「うん、読んで」
この2人は『デーモンクラス』の中の1ペア。
「えっと、『消したいやつが居るから、どんな方法でも良いので消してくれ。』だって」
小さい悪魔の、『みるきぃ・わーろん』
「え、物騒すぎてやば」
そのペアの、黒マッシュ男子、『悪飾 誠』
「あの、まーさん、どうする?」
「は、はあっ!?まーさん!?キモい!他で呼べよ!」
「あ、す、すみませ…ごめんなさい…」
「っ〜…もうまーさんで良いから!好きにしろ!」
「はっ…うんっ!」
この通り、仲の良いペア。
今日の依頼は、「暗殺依頼」だそう。
「とっ、とりあえず、消したい人とやらに会ってみましょう!」
「ああ、そうだな。」
「えっと、△△県星影市です。」
(神影小学校→△△県神影市)
「おお、結構近いな」
「みるきぃは裏から見守っているので、まーさん。会ってもらっても良い?」
「お、俺かよ。」
「みるきぃは普通の人間さんには見えないので。」
「じゃあ、行ってくる。」
「はぁ、怖いなぁ……。」
裏で、みるきぃが独り言を漏らす。
「君、可愛いね。」
「へっ!?」
(ど、どうして!?みるきぃは普通の人間さんには見えないはずなのに……!?)
「ちゃんと姿、見えてるよ、だっておじさん、能力者だもん。」
この街、神影市は、能力者が多いで有名な地域。
「さぁ、おじさんの所においで?」
「や、やだ!離してっ!」
_________視界が曇る。
パチッ
此処は………?
複数の写真が貼られている部屋。
何故か動けない。
「………うぅ,頭痛い……。」
「あ、やっと起きたぁ。」
そこには、さっきいたおじさんが座り込んでいた。
「此処は、どこっ……?此処から、出してっ、お願いっ涙ポロポロ」
「みるきぃちゃんに泣かれても、これだけは出来ないなぁ。」
「さぁ、おじさんと一緒に暮らそうね?」
「何でっ……やめてよっ……。」
「みるきぃちゃんのおやつ買いに行ってくるからね?」
「…………。」
みるきぃは、声を出さず、俯いている。
横にいるほわいとも、動かない。
バタンっ
ドアを叩く音。
______________『ふっ笑、頭あげろ、タメ口でいいから。』
「ま……まぁ……さん。」
最後の声を振り絞って、呟く。
「んだよ。」
「…。」
「へっ!???」
そこには悪飾 誠、まーさんが立っていた。
「まぁ……さん……?」
「泣いてないでさっさと家から出るぞ。」
「は、うん!」
「てかきもっ…お前の写真貼りまくってんじゃん……。」
よく見ると、壁に貼られている写真は全てみるきぃのオフショットばかり。
そして、依頼人が依頼してきた、「消したい奴」だ。
見れば見るほど鳥肌が止まらない。
「………怖かったです…。」
「そらあんなことされたらな?涙拭け」
誠がそっとハンカチを差し出す。
「……ありがとう。」
「お礼は返せよ笑」
その時返された笑顔は、どこまでも強く、儚い物だった。
「お、おい!お前何してんだ!」
「っ!」
おじさんが家から戻ってきた。
最後の手段。
「おまじないっ!おじさんを消してくださいっ………!」
______________ピカッ!!!!
「っ……?」
その次の瞬間、家の中を見ると、
人の姿はなかった。
「任務、達成……」
いきなり力が抜けて、崩れ落ちる。
「お前すげーじゃん!」
「まぁ……さん………ポロポロ」
その日流した涙は、きっと忘れないだろう。
_________君の、あの笑顔も。
ーーみるきぃ&誠ペア、任務達成ーー