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初めて執筆する小説です。不慣れな為、暖かい目で読み進めていって下さると嬉しいです。
夕陽の先の御前
[太字]「 今日 、久しぶりに 2人だけで遊ばないか ? 」[/太字]
じり〃と蝉が鳴く、 晴々とした 暑苦しい夏の昼時 。
長期休み中 、ふと あいつの顔が思い浮かんで 、勇気を振り絞り LINEを送る 。この前買ってもらった 、かっこいいスマホで 。
中々 既読が付かず 、溜息を1つ零す。 端末から目を逸らし 、床に敷かれた 固くて居心地が良い 布団に横になる 。 ── その瞬間 、ぴこん ゛と通知が聞こえ 、猫の様に跳ね起きては 端末の画面を覗き込む。
[斜体]「 よ!久しぶり。どっか行きたいとこでもあんの?」[/斜体]
嗚呼 、良かった。少し冷たく感じる文だけど、これがあいつ流だから 大丈夫 。
[太字]「 久しぶりに 海とか見に行きたくて !」[/太字]
あいつはバスケが好きで 、普段 一緒に遊ぶ時は 遠くのバスケットゴールがある公園まで 自転車で向かっていた 。あまり 海やら空やらに興味を持たないあいつだから、断られるかもと思ってしまい 、暑さのせいかは分からないが 、気持ちの悪い汗が 額を伝って頬に落ちてくる。
[斜体]「 海?珍しいなぁ。まぁ良いけど!! で、何時集合?」[/斜体]
嗚呼 、良かった 。肩で気持ちの悪い汗を拭って 、あいつとの会話を必死に繋ぐ。どき〃するし 、手が震える … なのに 、楽しい 。 … 変な気分 、なんて思い乍 夕刻に集まる約束をして LINEを閉じた 。
[下線]──18時 、丁度の時間に 浜辺へついた。[/下線]
目印は 、1人寂しく佇む 赤いフラッグ。それに駆け寄って 、自身の爪先を見つめ乍 あいつの到着を待つ 。
[斜体]「 わーー!!ほんっとゴメン、待たせた?」[/斜体]
久しぶりに見た 、あいつの私服。あいつの癖に 少しませた服装で来やがった ! セットしたであろう髪は 、走って来たからか ぐちゃ〃になっていて、 笑ってやろうと思った。 … そう思っている筈なのに 、少し顔が熱い自分に気付いて 、軽く手の甲を抓る。
[太字]「 おっせーなぁ!…なんて、俺もさっき来たところ。」[/太字]
片手でスマホの画面を見せ乍 、くす と笑ってみせる。30分は待ったつもりだったのに、スマホを確認すると まだ5分しか経っていなかったから 結構驚いた 。
そのままの流れで、2人で何気ない会話をし乍 ごつ〃とした岩場に登って 、海に足を浸すように腰掛ける。
… やっぱり、緊張が取れない。何週間ぶりかに見た あいつは、やけに大人びて見えて、変に意識をしてしまう。また、変な汗が垂れてきた。けれど、今は それ を拭う余裕も無くて 、真っ赤になった自分の顔を隠す様に 海面をジッと 見つめてみた。
そんな俺の様子に気付いたのだろうか、あいつが俺に 心配する様な顔をして話しかけてくる。
[斜体]「 なぁ、なんかあった?陸、なんか…変だよ 。」[/斜体]
…嗚呼 、そんな顔しないでくれ。
[太字]「え?嫌 別に何ともないよ。どうかしたの?」[/太字]
本当は御前のせいだって言いたい。御前のことが大好きだって、俺だけのものにしたいって。それでも口は動かなくて、必死に 自然に 笑いかけることしか出来なかった。
[斜体]「そー?なんか悩みでもあるのかと思って…」
「なんもないなら、俺の勘違い。スマン〃!」[/斜体]
そう言って 、俺の笑顔に応えるように微笑みかけてくる。大丈夫、俺はこれでも平気だから。
[太字]「てか、日沈んできたね。集まるの、遅かったか?」[/太字]
焦りからだろうか、つい早口になって 文章も可笑しくなってしまった気がする。とにかく あの話題を続けたくなくて 、遠く … 否 近くに見える 夕陽を眺め乍 、隣に腰掛けた御前に話しかけた。
[斜体]「な、遅かった。…けど、綺麗だし良かったかも。」[/斜体]
うん、うん。俺も良かったよ、御前と見れて。
そんな気色の悪いことを考えていたからか、直ぐに言葉が出てこなくて 、へ〃 と微笑んで見せた。
[斜体]「陸と親友で良かったー!また来ような、ここ。」
「あ、でも 次はバスケしよーな!?」[/斜体]
[太字]「嗚呼 、そっか 。うん、バスケね !」[/太字]
… そうだった 、御前からしたら ”只の親友 ”だったよな 。つい 浮かれてしまって忘れていた。
────── 多分 、この日からだと思う 。
大好きだった 『 親友 』という言葉が、
大嫌いに なったのは 。
じり〃と蝉が鳴く、 晴々とした 暑苦しい夏の昼時 。
長期休み中 、ふと あいつの顔が思い浮かんで 、勇気を振り絞り LINEを送る 。この前買ってもらった 、かっこいいスマホで 。
中々 既読が付かず 、溜息を1つ零す。 端末から目を逸らし 、床に敷かれた 固くて居心地が良い 布団に横になる 。 ── その瞬間 、ぴこん ゛と通知が聞こえ 、猫の様に跳ね起きては 端末の画面を覗き込む。
[斜体]「 よ!久しぶり。どっか行きたいとこでもあんの?」[/斜体]
嗚呼 、良かった。少し冷たく感じる文だけど、これがあいつ流だから 大丈夫 。
[太字]「 久しぶりに 海とか見に行きたくて !」[/太字]
あいつはバスケが好きで 、普段 一緒に遊ぶ時は 遠くのバスケットゴールがある公園まで 自転車で向かっていた 。あまり 海やら空やらに興味を持たないあいつだから、断られるかもと思ってしまい 、暑さのせいかは分からないが 、気持ちの悪い汗が 額を伝って頬に落ちてくる。
[斜体]「 海?珍しいなぁ。まぁ良いけど!! で、何時集合?」[/斜体]
嗚呼 、良かった 。肩で気持ちの悪い汗を拭って 、あいつとの会話を必死に繋ぐ。どき〃するし 、手が震える … なのに 、楽しい 。 … 変な気分 、なんて思い乍 夕刻に集まる約束をして LINEを閉じた 。
[下線]──18時 、丁度の時間に 浜辺へついた。[/下線]
目印は 、1人寂しく佇む 赤いフラッグ。それに駆け寄って 、自身の爪先を見つめ乍 あいつの到着を待つ 。
[斜体]「 わーー!!ほんっとゴメン、待たせた?」[/斜体]
久しぶりに見た 、あいつの私服。あいつの癖に 少しませた服装で来やがった ! セットしたであろう髪は 、走って来たからか ぐちゃ〃になっていて、 笑ってやろうと思った。 … そう思っている筈なのに 、少し顔が熱い自分に気付いて 、軽く手の甲を抓る。
[太字]「 おっせーなぁ!…なんて、俺もさっき来たところ。」[/太字]
片手でスマホの画面を見せ乍 、くす と笑ってみせる。30分は待ったつもりだったのに、スマホを確認すると まだ5分しか経っていなかったから 結構驚いた 。
そのままの流れで、2人で何気ない会話をし乍 ごつ〃とした岩場に登って 、海に足を浸すように腰掛ける。
… やっぱり、緊張が取れない。何週間ぶりかに見た あいつは、やけに大人びて見えて、変に意識をしてしまう。また、変な汗が垂れてきた。けれど、今は それ を拭う余裕も無くて 、真っ赤になった自分の顔を隠す様に 海面をジッと 見つめてみた。
そんな俺の様子に気付いたのだろうか、あいつが俺に 心配する様な顔をして話しかけてくる。
[斜体]「 なぁ、なんかあった?陸、なんか…変だよ 。」[/斜体]
…嗚呼 、そんな顔しないでくれ。
[太字]「え?嫌 別に何ともないよ。どうかしたの?」[/太字]
本当は御前のせいだって言いたい。御前のことが大好きだって、俺だけのものにしたいって。それでも口は動かなくて、必死に 自然に 笑いかけることしか出来なかった。
[斜体]「そー?なんか悩みでもあるのかと思って…」
「なんもないなら、俺の勘違い。スマン〃!」[/斜体]
そう言って 、俺の笑顔に応えるように微笑みかけてくる。大丈夫、俺はこれでも平気だから。
[太字]「てか、日沈んできたね。集まるの、遅かったか?」[/太字]
焦りからだろうか、つい早口になって 文章も可笑しくなってしまった気がする。とにかく あの話題を続けたくなくて 、遠く … 否 近くに見える 夕陽を眺め乍 、隣に腰掛けた御前に話しかけた。
[斜体]「な、遅かった。…けど、綺麗だし良かったかも。」[/斜体]
うん、うん。俺も良かったよ、御前と見れて。
そんな気色の悪いことを考えていたからか、直ぐに言葉が出てこなくて 、へ〃 と微笑んで見せた。
[斜体]「陸と親友で良かったー!また来ような、ここ。」
「あ、でも 次はバスケしよーな!?」[/斜体]
[太字]「嗚呼 、そっか 。うん、バスケね !」[/太字]
… そうだった 、御前からしたら ”只の親友 ”だったよな 。つい 浮かれてしまって忘れていた。
────── 多分 、この日からだと思う 。
大好きだった 『 親友 』という言葉が、
大嫌いに なったのは 。
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