舞姫は月に溺れて。
#1
第一話 後宮
「はあああああああああっ?」
突然ですが、目が覚めたら後宮の下女の部屋で寝てました。
少し時間が経って落ち着いたようなので、今の自分の状況を整理する。
(寝る前にしていたのは、、、っ!そうだ!薬草を取りに行って、とってたら、、、あれ?そこから記憶がない。さてはそこで睡眠薬でも嗅がされたのか?気配を感じなかった…油断した!兄ちゃんに怒られる!)
余計な方向に頭が持ってかれそうなので急いで首を振る。我に帰るんだ、私!
(多分どっかの官の娘の身代わりかなんかにされたんだろうなーめんどくさー。ま、抜け出すのは無理だろうし、年季が明けたら出られるはず。
後宮から出られなくなるのは、妃達だけだ。私の見た目は目立ちすぎてきさきにしようと思わないよねーん。)
そう。梨花の髪は淡い桃色。瞳は大きく、髪と同じ淡い桃色である。客観的に見て、絶世の美女である。だが、そんな彼女に欠点があった。体つきである!この国ではふくよかな体型こそ美の象徴とされている。梨花は幼い頃からの自分の体を用いた数々の毒、いや薬の実験によって太ることができなくなってしまい、鶏ガラに過ぎないくらいなのである。美人でも、体つきがこうもダメなら妃にはなれない。それに、一般的なこの国の民の外見から遠く離れた梨花の外見を憎む人も多い。(ま、でれるでしょ!)
梨花はいったん元の生活を頭の隅っこ〜においやった!
(着替えるかー。)
こうして梨花の記念すべき後宮生活1日めが始まった。
後宮生活が始まってから一ヶ月。
(兄ちゃん大丈夫かな…。損得勘定できてる?餓死してたりしないよね…)
(露店で売ってた串焼き食べたいー)
(あの薬草もこの薬草も今が収穫期なのにっ…!)
梨花の頭の中は今では雑念でいっぱいである。そんな梨花にも、友達ができた。
「梨花ーっ、点心食べよ!」
ニコニコして駆け寄ってくるこの人は小蘭。私よりひとつか二つ年上である。明るい性格で、一番最初に梨花に声をかけてくれた友達だ。
「今日のおやつ何?」
「甘茶だよ!…ま、きょうもだけどね。。」
厨房からおやつをもらってくるらしい。その流通経路は謎に包まれている。
毎日、こんなふうに小蘭と高級の噂や年季のことなど他愛のない話をしておやつを食べるのは、梨花にとって娯楽の少ない後宮での楽しみであった。そんなある日の点心タイムに小蘭がしていた上級妃に関する噂を聞き、梨花は眉を顰めた。
「その話、詳しく聞かせて。」
突然ですが、目が覚めたら後宮の下女の部屋で寝てました。
少し時間が経って落ち着いたようなので、今の自分の状況を整理する。
(寝る前にしていたのは、、、っ!そうだ!薬草を取りに行って、とってたら、、、あれ?そこから記憶がない。さてはそこで睡眠薬でも嗅がされたのか?気配を感じなかった…油断した!兄ちゃんに怒られる!)
余計な方向に頭が持ってかれそうなので急いで首を振る。我に帰るんだ、私!
(多分どっかの官の娘の身代わりかなんかにされたんだろうなーめんどくさー。ま、抜け出すのは無理だろうし、年季が明けたら出られるはず。
後宮から出られなくなるのは、妃達だけだ。私の見た目は目立ちすぎてきさきにしようと思わないよねーん。)
そう。梨花の髪は淡い桃色。瞳は大きく、髪と同じ淡い桃色である。客観的に見て、絶世の美女である。だが、そんな彼女に欠点があった。体つきである!この国ではふくよかな体型こそ美の象徴とされている。梨花は幼い頃からの自分の体を用いた数々の毒、いや薬の実験によって太ることができなくなってしまい、鶏ガラに過ぎないくらいなのである。美人でも、体つきがこうもダメなら妃にはなれない。それに、一般的なこの国の民の外見から遠く離れた梨花の外見を憎む人も多い。(ま、でれるでしょ!)
梨花はいったん元の生活を頭の隅っこ〜においやった!
(着替えるかー。)
こうして梨花の記念すべき後宮生活1日めが始まった。
後宮生活が始まってから一ヶ月。
(兄ちゃん大丈夫かな…。損得勘定できてる?餓死してたりしないよね…)
(露店で売ってた串焼き食べたいー)
(あの薬草もこの薬草も今が収穫期なのにっ…!)
梨花の頭の中は今では雑念でいっぱいである。そんな梨花にも、友達ができた。
「梨花ーっ、点心食べよ!」
ニコニコして駆け寄ってくるこの人は小蘭。私よりひとつか二つ年上である。明るい性格で、一番最初に梨花に声をかけてくれた友達だ。
「今日のおやつ何?」
「甘茶だよ!…ま、きょうもだけどね。。」
厨房からおやつをもらってくるらしい。その流通経路は謎に包まれている。
毎日、こんなふうに小蘭と高級の噂や年季のことなど他愛のない話をしておやつを食べるのは、梨花にとって娯楽の少ない後宮での楽しみであった。そんなある日の点心タイムに小蘭がしていた上級妃に関する噂を聞き、梨花は眉を顰めた。
「その話、詳しく聞かせて。」