昔から好きなものがなかった。
別に縛られてたってわけじゃない。ただ、心のそこから好きって言えるものがなかった、それだけ。
流行っているものを少し見て、流されるまま好きになって。
今思うと、アレは好きって言わない。
ただの『アイデンティティ』だった。
(アタシの人生何も意味ないな)
(きっと私はこの先誰も好きになれず、このまま朽ちていくんだ)
(何者にもなれないんだ。アタシは)
そう思ってたとき、どうしてか立ち寄った本屋で、一際目が惹かれる漫画があった。
本コーナーのすみっこの方にぽつんと置いてあった1、2冊の本に何故か胸が撃ち抜かれた。
家に帰ると夢中で読んだ。時間の流れなんか感じないくらい、自由に。
こんな気持ちは初めてだった。
そして、その漫画にハマり、二次創作を書いて投稿すると、どんどん人気が出てきて、今はフォロワー43万人ほどの絵師になった。
しばらくたつと、本屋のすみっこに置かれていた漫画が、コーナーを持って、社会現象を引き起こした。
世間はもうその漫画しか見ていなかった。アニメ化も決まり、今じゃ映画も大ヒット中。
そんな漫画を昔から追ってきた『古参』になれた。
自分が特別になれた気がする。ただ朽ちていくだけだと思っていたアタシの人生が輝き始めた瞬間だった。
漫画の考察をするために、勉強も頑張った。
二次創作のアイデアのために、色々な知識を育んだ。
そして、何者にもなれなかったアタシが『優等生』になった。
学級委員になったり、生徒会長になったりして、先輩からも後輩からも、もちろん同級生からも、頼られる存在になれた。
嬉しい。もっと、もっと、頑張らなくちゃ。
もっと、認めてもらうために。
もっと、もっと、もっと、何もなかったアタシの人生を照らし続けるために!
アタシは過去を捨てて、過去を知っている人間とは、親族以外との連絡をやめた。
だって『私』の人生に邪魔だから!
そんなとき、クラスでも目立つ子の言葉を聞いた。
オタクは『恥ずかしい』らしい。
でも私の人生に光をくれた漫画を、嫌いになることはできなかった。
それなら、隠せばいいんだ。
自分から誰にも言わなければ、誰も知ることはないんだもの。
これが、私の人生のカタチ。
一ノ瀬 真白/生徒会長/???
別に縛られてたってわけじゃない。ただ、心のそこから好きって言えるものがなかった、それだけ。
流行っているものを少し見て、流されるまま好きになって。
今思うと、アレは好きって言わない。
ただの『アイデンティティ』だった。
(アタシの人生何も意味ないな)
(きっと私はこの先誰も好きになれず、このまま朽ちていくんだ)
(何者にもなれないんだ。アタシは)
そう思ってたとき、どうしてか立ち寄った本屋で、一際目が惹かれる漫画があった。
本コーナーのすみっこの方にぽつんと置いてあった1、2冊の本に何故か胸が撃ち抜かれた。
家に帰ると夢中で読んだ。時間の流れなんか感じないくらい、自由に。
こんな気持ちは初めてだった。
そして、その漫画にハマり、二次創作を書いて投稿すると、どんどん人気が出てきて、今はフォロワー43万人ほどの絵師になった。
しばらくたつと、本屋のすみっこに置かれていた漫画が、コーナーを持って、社会現象を引き起こした。
世間はもうその漫画しか見ていなかった。アニメ化も決まり、今じゃ映画も大ヒット中。
そんな漫画を昔から追ってきた『古参』になれた。
自分が特別になれた気がする。ただ朽ちていくだけだと思っていたアタシの人生が輝き始めた瞬間だった。
漫画の考察をするために、勉強も頑張った。
二次創作のアイデアのために、色々な知識を育んだ。
そして、何者にもなれなかったアタシが『優等生』になった。
学級委員になったり、生徒会長になったりして、先輩からも後輩からも、もちろん同級生からも、頼られる存在になれた。
嬉しい。もっと、もっと、頑張らなくちゃ。
もっと、認めてもらうために。
もっと、もっと、もっと、何もなかったアタシの人生を照らし続けるために!
アタシは過去を捨てて、過去を知っている人間とは、親族以外との連絡をやめた。
だって『私』の人生に邪魔だから!
そんなとき、クラスでも目立つ子の言葉を聞いた。
オタクは『恥ずかしい』らしい。
でも私の人生に光をくれた漫画を、嫌いになることはできなかった。
それなら、隠せばいいんだ。
自分から誰にも言わなければ、誰も知ることはないんだもの。
これが、私の人生のカタチ。
一ノ瀬 真白/生徒会長/???