彼氏の弟が死んだ
彼氏の双子の弟が、死んだ。
名前は、[漢字]藤崎雪[/漢字][ふりがな]ふじさきゆき[/ふりがな]。私と兄の[漢字]力[/漢字][ふりがな]りき[/ふりがな]が付き合いだしてから仲良くなった。それまでは、ただのクラスメイトだったけど、本当の弟のように可愛がっていた。
雪君は力と正反対だった。性格も、頭の良さも、運動神経だって。唯一似ていたのは、顔。力の右目下にあるほくろが雪君には左目下にあることを除けば、親も間違えてしまう程だった。雪君はそんな兄に劣等感を抱いていたらしい。その度に、私が慰めてあげていたっけ。本当に、大好きだった。友達として。
「そんな泣くなよ、[漢字]晶子[/漢字][ふりがな]あきこ[/ふりがな]。」
「…っでも、雪君がっ、死んじゃったんだよ?っ力は、悲しくないのっ?」
「悲しいよ。でも、あいつは俺のこと嫌いだったからなあ。俺が泣いたら、あいつグロテスクなもんでも見たって顔するだ
ろ。それこそ、涙の無駄さ。」
力は苦笑いしながら言う。
「そんなことない!!雪君は、力のこと大好きだったんだよっ!それこそ、私にいつも相談してくるくらいに!!」
私は声を張り上げて言った。そんなことない、絶対ない。2人の絆は、私が誰よりも知ってた。
力は、少し困ったような顔をして、私の頭を撫でた。
「そうだよな、ごめんな。でも雪は、お前に泣いてほしいと思うよ。ほら、線香あげに行ってきな。」
「…うん。」
「殺した理由に嫌い以外の、何があるの?」
「次、力の番だって。お線香、あげてあげて。」
「ああ。」
力は私の頭をもう一度撫でて、「好きだよ。」の一言。私は頬に熱が帯びていくのを感じた。
今それ、言う?と思いながら、目下のほくろが印象的な左の横顔を、愛しく見つめた。
名前は、[漢字]藤崎雪[/漢字][ふりがな]ふじさきゆき[/ふりがな]。私と兄の[漢字]力[/漢字][ふりがな]りき[/ふりがな]が付き合いだしてから仲良くなった。それまでは、ただのクラスメイトだったけど、本当の弟のように可愛がっていた。
雪君は力と正反対だった。性格も、頭の良さも、運動神経だって。唯一似ていたのは、顔。力の右目下にあるほくろが雪君には左目下にあることを除けば、親も間違えてしまう程だった。雪君はそんな兄に劣等感を抱いていたらしい。その度に、私が慰めてあげていたっけ。本当に、大好きだった。友達として。
「そんな泣くなよ、[漢字]晶子[/漢字][ふりがな]あきこ[/ふりがな]。」
「…っでも、雪君がっ、死んじゃったんだよ?っ力は、悲しくないのっ?」
「悲しいよ。でも、あいつは俺のこと嫌いだったからなあ。俺が泣いたら、あいつグロテスクなもんでも見たって顔するだ
ろ。それこそ、涙の無駄さ。」
力は苦笑いしながら言う。
「そんなことない!!雪君は、力のこと大好きだったんだよっ!それこそ、私にいつも相談してくるくらいに!!」
私は声を張り上げて言った。そんなことない、絶対ない。2人の絆は、私が誰よりも知ってた。
力は、少し困ったような顔をして、私の頭を撫でた。
「そうだよな、ごめんな。でも雪は、お前に泣いてほしいと思うよ。ほら、線香あげに行ってきな。」
「…うん。」
「殺した理由に嫌い以外の、何があるの?」
「次、力の番だって。お線香、あげてあげて。」
「ああ。」
力は私の頭をもう一度撫でて、「好きだよ。」の一言。私は頬に熱が帯びていくのを感じた。
今それ、言う?と思いながら、目下のほくろが印象的な左の横顔を、愛しく見つめた。
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