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僕のふざけた思い出

#30

第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第三十話「Duo Nexus ―交差する絆―」

龍華と千虹龍による激戦が空洞で続いているその頃──
五分たちは、地下の暗い迷路に落とされていた。

「急いで龍華の元へ行かないと!」

さくらが焦り気味に言う。

「うん、だけど焦らない焦らない、……こういう迷路ってね、だいたい背後から巨大な奴とか出てくるかもしれないでしょ!」

冗談めかして笑う五分に、さくらもつられて軽く笑う。

「まぁ、大丈夫でしょ、そんなベタな展開──」

ドドドドドド……!

突如、迷路の奥から何かが突進してくるような重低音が鳴り響いた。

「ま、まさか……」

「だね(ニヤリ)」

振り返った五分はニヤリと絶望顔。
後ろに、全長10メートル級の首長龍が、唸りをあげて迫っていた。

「キャァァァァーーッ!」

さくらの叫びが洞窟に木霊し、二人は全力で走り出す。
暗闇を猛スピードで駆け抜ける。巨大な足音がすぐ後ろから迫る。
フラグ、即回収である。

──────────────────────────────────────

「はぁっ、はぁっ……なんとか……逃げ切った……わね……」

壁に手をつき、息を切らすさくら。五分もゼェゼェと肩で息をしている。

──が、その時。

ドン……ドン……ドン……!

再び響く重低音。今度は前方からだった。

「ま、また……来た……⁉」

二人が身構えた次の瞬間、迷路の影から現れたのは──

「「「キャァァァァーッ!!(Part2)」」」

叫び声と共に転がり出てきたのは、赤李、銀子、青維の姿だった。

「な、なんだ、みんなか……!」

ほっとする五分。

「そうだよ!ライブを無事に終え……なんと!推しと握手までした!……ってそうじゃなくて…、とにかく合流する為に来たっち!!」

「で、地下に落とされたんだね?」

「……そうっち……岩コンブ@wakameの限定Tシャツが置かれてたから、つい……そしたら落とし穴だったの……」

(……趣味まで完璧に把握してくる千虹龍師匠、流石です!!私たちができない事を平然とやってのけるッ!そこに痺れる憧れるゥ!)

五分は心の中で、妙に尊敬した目で天井を見上げた。

──────────────────────────────────────

「とにかく、ここから出る方法を探さないとね」

そう言ったさくらの声に、五分が壁に手を当てて何かを感じた。

「……この壁の向こう、空洞になってる。もしかしたら出口かな」

一瞬にして湧き上がる希望。

「やったっち!」

「よし、じゃあ壊せば……」

しかし、青維が冷静に言った。

「……私らの力じゃ、こんな分厚い壁は壊せないよ……」

全員が沈黙する。

だが、五分が突如、手を叩きピンと閃いた表情を見せる。

「そうだ!さっきの首長龍を囮で誘導して、突っ込んでもらえば壁を壊せるじゃん」

「それ正気?」

非現実的な方法にさくらの目が半開きになる。

「いや、理屈は通ってるけど!リスク高すぎない!!?」

「でも、やるしかないんじゃないかな……上で、龍華は一刻も争っているから」

さくらは渋々作戦を認める。

「……バカな作戦だけど、他に手がないなら……仕方ないわね」

「で、誰が囮になるの?」

一瞬全員を見合いながら。

じゃんけんに負けたのは─────



「五分、今ここに散る時だ!!」



五分だった。


服を脱ぎ捨て、ほぼ下着で全力疾走。
まさに地獄絵図。

「コッチをミローォッ!」

その雄叫びに首長龍が反応、ドォン!と地響きを立てて追いかけてくる。

「………地獄だわ」

さくらが冷静に呟く。

そして──

ドッッッカァァァァァァン!!!!

首長龍が壁に激突し、見事壁が崩れ去った!
背後からの迫力と勢いもあって、階段まで出現!

「もうこれは第二の爆弾だわ……」

「今だ!急いで階段を登って!」


ドッドッドッ、


階段を駆け上がり、
五分たちの目に映ったのは───
圧倒的な存在感を放つ巨大な龍。そして、その足元にはボロボロになって倒れる龍華の姿だった。

「龍華っ!!」

五分が駆け寄ると、龍華は息を荒くしながら彼女は語る。

「……ごめん、勝てなかった。強すぎるよ、師匠は……」

五分が睨みつけると、虹色に輝く龍・千虹龍がゆっくりと口を開く。

「……そうか、あの地下迷路を抜けたか……」

「千虹龍。」

その身体から黄金の闘気が吹き出す。
空気が震え、天井の石が崩れ落ちるほどの圧!

「千虹龍!戦いを申し込む──!!」

「……イカれたのか?」

「いや、龍華は僕の“仲間”だから……!!」

その言葉に、龍華の胸が熱くなる。
……その時、彼女の身体も黄金に光り出した。

「な、なにこの力……!!」

龍華はゆっくりと立ち上がる。

「これは………?」

五分が微笑み、頷いた。

「これは絆の闘気……、仲間がいることは強い力を得られるんだ」

龍華が並び立ち、二人は千虹龍の前に立つ。

「「千虹龍!これはDuo Nexus(交差する絆)からの勝負だッ!!」」

「いいだろう……!」

千虹龍が羽ばたき、虹のブレスを放つ!無数の光線が放たれ、洞窟を貫き、崩壊させていく!

「くっ、なんて威力……!」

「でも……避けられるっ!」

五分と龍華は、まるで意思を通じ合わせたかのように、全てのブレスをかわしていく!崩れる柱、揺れる床……地形すら利用して彼らは踊るように舞う!

「しかし……避けるだけでは無意味だッ!!」

千虹龍の尻尾が二人を弾き飛ばす!
壁に叩きつけられ、二人は地面に崩れ落ちた。

「これで終わりだ……!」

千虹龍がとどめの一撃──巨大な虹の雷撃を放とうとしたその時───!!

「……今だわ!」

龍華がつぶやいた。

ゴゴゴゴ……!!!

天井から岩石が一斉に崩れ、
千虹龍を直撃!その巨体が押し潰され、動きを封じられる!

「ぐ、ぐっ──!!」

龍華が立ち上がり語る。

『私たち、ただ避けてたわけじゃない──!
師匠の攻撃を避けながら、岩を崩して誘導したんだ!岩で押し潰されるようにねッ!』

「な、なんだって……」

「戦いながら、先を読んでた。今の私たちには、それができる」

龍華は最後の一撃を構える。

「いくよ、五分!」

突き進もうとしたその時───。



「……待って、龍華」

突然、五分が立ち止まり、攻撃を中断する。

「五分!?なんで止まるの、今なら勝てるのに!」

五分は、静かに千虹龍を見つめたまま言った。

「龍華………今気づいたんだけど、」

「え……?」

五分は語り始める。

「千虹龍は、龍華に強くなって欲しかったから……仲間を世界を知ってほしかったんじゃないかな」

龍華が目を見開く。

「それって……」

「ゲームを没収して追い出させたのも、刺客をよこしたのも、本気で龍華を潰すためじゃない。むしろ、成長させたかった。そう感じる。」

五分がそう告げると、千虹龍は無言で人の姿に戻り、重々しくうなずく。

「……そうか……分かってしまっまたか……。
そう、あれは私なりの、子育て。龍華……お前を突き放したのは、弱さから目を逸らすお前に、現実を知ってもらうため……。」

「……!」

「お前が旅で出会った仲間、その中で生まれた友情、絆、思い出、それを糧に強くなって欲しかった。
私はもう、お前を甘やかすだけではいられないんだ」

龍華の目から、大粒の涙がこぼれ落ちる。

「そ、そっか……結局全部、私のためだったんだ……」

千虹龍の胸に飛び込み、泣きながら何度も叫ぶ。

「お母さん……ありがとう……ありがとう……!」

千虹龍も静かに抱き返した。

「龍華、立派に成長したよ。……もう、どこに出しても恥ずかしくない
大切な“娘”だ」

その言葉に、龍華は笑顔で泣いた。


──────そして

数日後、五分は久々に自宅でゴロゴロしていた。

「親がいるって、いいな……」

自分には本当の親はいない。でも、支えてくれる“仲間”がいる。
それだけで、十分なのかもしれない。

ウトウトと眠りにつこうとしたその時。

ピンポーン♪

インターホンの音とともに、ドアが……爆発した!

「ちょ、ちょっと待ってドアが──!?」

ズドーン!!

煙の中から現れたのは……1人の女性。

「やっほー!“お姉ちゃん”が帰ってきたよーーっ!!」
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2025/11/30 12:16

めっちゃええ感じ
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