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僕のふざけた思い出

#28

第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十八話「龍華を賭けてババ抜き対決〜°・*:.。.☆ うふーん♡ 後編♡」

龍華を賭けて、刺客であるロッキーとの──まさかのババ抜き対決が始まった。
早速三人はトランプを混ぜ、五分の頭半分をパカッと開け、椅子と机を取り出し並べる。
今まさに、闇のゲームの火蓋が切って落とされようとしていた!!

「いや、サラッと文で語ってるけど、どこから机と椅子出してるの!?」

さくらが全力でツッコミを入れるが、誰も取り合わない。
そんなこんなで、龍華をかけた闇のゲームが始まる。

「私がシャッフルするわん」

ロッキーがすっとカードを手に取った。指先でカードを弾くその動きは、華麗で無駄がない。
空気がピリリと張り詰める。まるでプロの技。

「自慢じゃないけど、私ババ抜き連合公式大会の優勝者なのよん」

「いや、どんな連合会だよ!?」

さくらの冷徹なツッコミが場を貫く。
笑いが走るはずの場面だが、ロッキーの瞳は鋭く、笑いを許さぬ殺気が漂っていた。
そしてカードが配られる。

……ジョーカーを持っているのは一目瞭然。
汗だくで、めっちゃ焦っている。そう、五分だ。

(状況は最悪ね。あの最弱五分にババが行くとは……!)

とにかくジョーカーを五分から外さなければならない。

「あら、五分くん、汗だくねぇ。もしかしてジョーカーかなぁ?(ニヤリ)」

「──!?」

五分は肩を震わせる。
その瞬間、龍華の目が鋭く細まった。

……理解した。

ロッキーは特定の相手にババを渡させる技、スタックシャッフルを使っているのだと。

───スタックシャッフルとは、予めジョーカーを特定の位置に置き固定し、形だけカードを崩しているように見せかけて、特定の相手にジョーカーが行くよう配る高度なテクニック。

そしてロッキーは、先程さくらに「どんな連合会だよ!?」とツッコミを入れさせ、注意をそらした隙にジョーカーの位置を確認していた。

つまり──五分が持っていることは最初からバレている!!

(これはまずいわね……!)

龍華は内心で歯噛みする。

ジョーカーを五分から離さなければ、勝負は詰み。

──────────────────────────────────────

静かな沈黙の中、カードは次々と揃えられ減っていく。

「やった!勝った!」

最初に勝ち抜けたのはさくら。

「あら、やるわね、お嬢ちゃん」

ロッキーが口角を吊り上げる。

だが龍華は思う。
──あのロッキーが簡単に勝たせるわけがない。さくらの勝利すら、何かの布石では……。

「ほら、次はあなたが引く番よ」

ロッキーに促され、龍華は慎重にカードを引き、なんとか手札を揃えていく。

─────やがて、
龍華の手札は残り二枚。五分も二枚。ロッキーは、♠の6一枚のみ。

決着の気配が走る。
ロッキーは余裕の笑みを浮かべ、龍華の手札に手を伸ばした。

(ふふ、私の勝ちのようね)

ジョーカーは五分にある──そう確信して。
ロッキーがニヤつきながらカードを引いたが──

「な、なんですってーー!!?」

引いたのは、♠の6では無い!ジョーカーだッ!

「な、なんで!?」

ロッキーが椅子から立ち上がる勢いで取り乱す。
龍華は静かに、余裕の笑みを浮かべていた。

「フッ、いつからジョーカーは五分にあると錯覚していた?
事前に、五分が私の手札を引く時にすり替えたのさ」

「そ、そんなのインチキよ!」

怒声を上げるロッキーに、龍華は即座に返す。

「スタックシャッフルもズルでは?」

「ぐぬぬ……確かに……ぃ」

ロッキーは言葉に詰まる。

そして、ロッキーが龍華の手札を五分がロッキーの手札を引いていき───
手が震え、呼吸が荒くなる。

──五分のカードが揃った。

「……! や、やったーーーっ!!」

喜びのあまり五分は飛び跳ねた。
それは、人生初の勝利。
嬉しさを抑えきれず、踊り狂う。

──だが勝負はまだ終わらない。

残るはロッキーと龍華。二人の激突。

「さあ、どちらかがジョーカー、右か左か!」

ロッキーは追い詰められていた。
ジョーカーを引かせれば勝ち、引かなければ敗北。確率は二分の一。

額に汗がにじむ。呼吸が荒い。
一方の龍華は冷静そのもの。全く読めない無表情でカードを引き出す。

──時間が止まったかのように、場が静まり返る。

ロッキーは息を呑み込み覚悟する。

「……右だッ───!」

カードを引く。


──それは♠の6

「…………!!!」

ロッキーの手に残ったのはジョーカー。
勝ったのは龍華だった。

「や、やったーーー!!!」

龍華は歓喜の声を上げ、飛び跳ねた。

ロッキーは一瞬だけ悔しそうに目を伏せたが、やがて苦笑しながら龍華の肩をポンと叩く。

「あなたの勝ちよ……ふふ、やるわね」

「こちらこそありがとう!!」

二人は微かな絆を交わすように、固く握手を結んだ。

……ちなみに、さくらは単純にババ抜きに強いだけだったのかな?
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2025/10/09 16:13

めっちゃええ感じ
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