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僕のふざけた思い出

#26

第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十六話「パンツの替えが必要だ」

宿での人騒動を終えた五分一行は、龍華の師匠である千虹龍を討伐する旅を続けていた。
………ただひたすらに歩いていく。
道の先に、黒く沈む森が現れる。あたりは静 カ で、風も止まり、音ひとつしない。
空が暗くなり、霧がじわじわと迫ってくる。

「……なんか、雰囲気やばくない?」

森の入り口で五分が立ち止まる。だが龍華は無言で歩みを進め、さくらもそれに続いた。
仕方なく五分も霧の中へと足を踏み入れる。

──しかし。

ふと気づくと、隣にいたはずの仲間の姿がない。

「さくら?龍華……?」

声を出すも、霧が吸い込むようにかき消す。

どこにも、誰もいない。
気づけば、森の中にぽつんと取り残されていた。まるで森そのものが、
五分を ェ らんで取り込んだように。

「……さくら……?」

名前を呼ぶ。だが返事はない。
足元の落ち葉がカサ、と鳴るたびに心臓が跳ねる。
何かが、どこかで、確実に動いている。

何分歩いただろう。
地面の感触が変わった気がした。コツ、コツ……
まるで骨を踏みしめているような音がする。けれど、足元を見てもただの土。

──どれだ歩いても、終わりがない。

まるで永遠に閉じ込められたような感覚が襲う。

やがて夜になり、風が吹くたび木々が軋み、嗚咽のように聞こえる。
冷たく、重く、湿った空気が肺を満たす。

そ シ て──目の前に、一つの灯りが現れた。

ぼんやりと燃える灯篭が、一つ。
周囲とは違う空気を纏っていた。

まるで導かれるように、五分はその前に座る。
その灯火だけが、今の自分を「ここに居る」と証明してくれるようで。

そのときだった。

微かに──誰かが微笑むような声が、聞こえた。

「……さくら……?」

声の主を追い、暗い森の奥へ進む。
だが、行けども行けども、森の中は深くなるばかり。
霧も濃くなり、ついには視界も数メートル先しか見えない。

気づくと、小さな小屋の前に立っていた。
赤黒く染まった鳥居が、小屋の前にぽつんとある。

風が鳴る。いや、違う。──誰かが、すすり泣いていた。

寒さと不安から、五分は小屋の中へ入った。
中は古びた木の床と、一本のロウソクだけが灯っている。

──少しだけ、目を閉じた。

そし テテテテテテテ その時。

「返して……返して……」

声が、小さく耳元で囁いた。

五分は跳ね起きた。だが、誰もィない。

……違う。いた。

外から、コツ、コツ……と裸足で地面を踏む音が聞こえる。
遠くで、おん ナ のような声が、ずっと同じ言葉を繰り返していた。

「返して……」「返して……」「返して……」

それは徐々に近づいてきた。

「返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して──」

ドンッ! ドンドンドン!!ドンドンドン!!ドンドンドン!!ドンドンドン!!ドンドンドン!!

扉を叩く音が響き渡る。

ドンドンドン……!
ドンドンドン!!
何度も叩かれる扉。軋むような音と、風の唸り。

確実に近くに──"ソイツ"が、 イ る。
声は止んだ。代わりに、扉の音が消える。

──次の瞬間。

ギィィ……
扉が、音ヲ立テて開いタ。

五分はウズくまったまま、コキュウを殺シ、目を閉ジテイた。

「……ルルルルユ…」

ロウソクの灯りが、ユラリと揺れる。
クウキガ変わった。
"ソイツ"は、確実に中に入ってきた。

そのソンザイは、何もモわず、何もせず、ただ、ユックリト……五分の前にシャガみコム。

そして、気配がぴタリト止まる。
目の前に、いる────────。

それからどれほどの時間が経っただろう。
あまりの恐怖に、五分の意識は、闇へと落ちテイッタ──。

・・・

・・・

・・・

──カサ……。

乾いた音で、意識が戻る。

重い瞼を開けた五分の目に、まず映ったのは──

(ノニ?四足歩行の黒いルル(ヌニ?、?“ナにヵのの”が、自ブアナタをノゾキコミホホホホ笑む。

ァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!

ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!


──────────────。

・・・

・・・

・・・・・・目が覚めると、空はわずかに白み始めていた。
そこは森の外れだった。自分の荷物も、全テそのまま。

身体を起こした五分は、異様な寒気と湿り気に包まれていた。
ふと、下着に冷たい感触が残る。

まさか、と思ったが──疑う余地はなかった。

あれは夢じゃない。
──現実に起きた出来事だった。全てが分からなかった。

「…………ただ一つ、確かなことがある……」

パンツの替えが、必要だ。
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2025/10/09 16:13

めっちゃええ感じ
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