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僕のふざけた思い出

#25

第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十五話「非情」

時は流れ、──夜。

五分、さくら、龍華、そして赤李、銀子、青維は、
例の宿の温泉に宿泊していた。

「いや〜、やっぱ温泉は癒されるよね〜」

五分は肩まで湯に浸かり、しみじみと疲れを癒していた。
また、スケベお姉さんに会うのではないかと、心配をしながら……

となりでは、銀子がお湯を吸ってぷくぷくと頬を大きくしている。
ふと、五分が尋ねてみる。

「龍華が三番弟子なら他に一番弟子達がいるの?」

「そうだっち!でも……凄く恐ろしいんだ」

「恐ろしい……?」

赤李の表情が真剣になり、身構える。

「一番弟子と二番弟子も私達と同じ竜族だっち……でも一つだけ決定的な違いがあるの……」

五分はゴクリと唾を飲む。

「竜族に伝わる奥義 “竜千化”と呼ばれる、闘気で細胞を活発化させ、一時的に龍の姿となるという……圧倒的奥義。これを二人は使えるんだっち!!」

「なんか、めっちゃかっこいい……」

五分が感心していると、龍華が割り込むように入る。

「そう。かっこいいんだけど、手にするのに本当に時間がかかるんだよね……、あー竜千化してみたいなー」

そんな他愛もない会話をしながら、ゆったりと湯船でリラックスしていた。
──しかし平穏は、この世界において長続きしない。

そんな和やかムードを引き裂くように、突然──

「「温泉に潜って!!」」

龍華と青維の緊迫した声が響く!

咄嗟に反応して、湯の中へドボンッと潜る五分。
何事かと困惑しつつ、息継ぎのため顔を出すと──
そこには、

──炎を纏った、竜族の女性が、温泉の柵を突き破り、立っていた!!

「龍華はどこだ。」

「……な、なんだーッ!」

まさかのドラゴン急襲。
もし龍華と青維の指示がなければ、五分は即バーベキューになっていた可能性が高い。

「こ、この人は一体……!?」

五分が問いかける。

「この人は、二番弟子の──」

しかし紹介を待たず、その女性は自ら高らかに名乗りを上げた。

「そう、私こそ──美しき炎の竜!そして、二番弟子・蓮華だ!!」

掲げた手に呼応するように、空気が一気に熱を帯びる。
彼女の眼差しは鋭く、五分たちを射抜く。

「龍華……お前は“裏切り者”として、我が炎に処刑される運命……!
師匠の命により、討伐対象となったのだッ!!」

天へと手を掲げる蓮華。その場の空気がさらに張り詰めた。

「な、なんだって──!!」

五分の胸に怒りがこみ上げる。
師匠が弟子を裏切り者と断じ、処刑対象にするなど……あまりに非情。

五分が構えを取ろうとしたその時──

「五分、落ち着いて」

赤李が前へ出る。

「ここは私たちに任せるんだっち!」

銀子と青維も並び立ち、三人が揃って構えを取った。
今までのどこか緩い雰囲気は消え、真剣な眼差しに変わる。

蓮華は冷ややかに笑う。

「……ふふ、ならば美しき炎で、まとめて処刑してあげる……!
──“竜千化”ッ!!」

ゴオォォォッ!!

赤き闘気が爆発し、光が空を覆った。
そこに姿を現したのは──巨大な紅蓮の龍!

翼を広げ、炎を纏うその姿は圧倒的な威圧感を放つ。

「……残念だけど、あなた達に勝ち目は無いわ!
キエエエエエェェッッッ!!!」

狂気的な叫びと共に、火炎弾が解き放たれる。

「グッ……恐ろしいっちね!」

赤李たちは辛うじて回避。だが焦げた大地が、その威力を物語っていた。

「青維、銀子、行くっちゃッ!!」

「「了解!!」」

三人は同時に駆け出す。

赤李が火炎玉を放ち、赤き龍の翼を貫いた!

「ぐっ……やったわね!!」

すかさず赤李が叫ぶ。

「銀子!!」

銀子が手をかざし、小さな雷を呼び起こす。

ビリビリビリィィッ!!

青白い雷が迸り、蓮華の体を痺れさせた!

「ぐはッ……!ま、まだ……!」

それでも蓮華は咆哮を上げ、複数の火炎弾を放つ。
だがその瞬間──視界全体が闇に包まれた。

「これは……暗闇!?」

暗視を奪われた蓮華の隙を突き、赤李の火炎玉が再び翼を撃ち抜いた!

「ぐぅぅぅぅッ!!」

蓮華が地に落ちる。
そして三人は誇らしげに言い放った。

「どうよ、これが三人の実力……!」

しかし──

「……ふっ……完敗だわ」

蓮華は一度俯き、呟く。

次の瞬間、凶悪な笑みを浮かべた。

「……とでも思ったかしらァァッ!!!」

その尻尾が三人を薙ぎ払い、壁へと吹き飛ばす!!

「「「ぐああああッ!!!」」」

「ふふ……所詮は四番弟子以下。私の敵ではないのよ!」

蓮華は翼を羽ばたかせ、空高く舞い上がる。
炎を練り、トドメの一撃を放とうとした、その時──

ジリリリッ……ビリビリィィッ!

ドッガァァァンッ!!

轟音と共に、蓮華の巨大な龍の姿が電撃に包まれ、爆発。
火炎が逆流し、彼女を焼き尽くす!!

「な、なにが……起きたのよ……!?」

混乱する蓮華。

すると、弱々しいながらも鋭い声が飛んだ。

「……ふふ、適当に撃ってるとでも思ったっち?」

赤李が、立ち上がり、不敵に笑う。

「……なんですって……?」

赤李は息を荒げながら言い放った。

『感電させたんだっち……!銀子の雷攻撃でねッ!!』

五分が関心しながらも叫ぶ。

「つまり──赤李の火炎弾で翼を奪い、銀子の雷で感電させ、青維の暗闇で翻弄して……!!!いや、なんか無理ある気も……」

……だが、見事な連携だった。

「これが──」

三人が胸を張り、高らかに名乗りを上げる。

「「「ピーマン肉詰め隊の実力だっち!!!」」」

「名前変わってる!? てか弱そうに拍車かかってるよ!!」

五分の全力ツッコミが響く中、蓮華は地に伏し、撤退を余儀なくされた。

──だが、龍華を狙う“刺客”は今後も現れる。
その現実を、一同は重く受け止めた。

そして何より──

温泉は爆破され、感電させられ、跡形もなくクレーターと化して、

……当然の如く出禁になった。
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2025/10/09 16:13

めっちゃええ感じ
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