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僕のふざけた思い出

#24

第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十四話「まな板と失われた尊厳」

五分、さくら、龍華の三人は、
伝説のドラゴンであり龍華の師匠でもある「千虹龍」を倒すため──旅に出ることとなった。

目的地は、龍華の超ふわっとした情報によるとこうだ:
> 「途中まで炎王城までのルートで、途中の砂漠の反対側の山。たぶん、そこにいるらしい」

「『たぶん』って言ったぞこいつ……」

旅は始まったばかり。
だが──この時、五分はある衝撃の事実に気づく。

「さくら……衝撃の事実に気づいたんだけどさ……」

「ん?なに?」

「……僕ら、学校サボってない……?」

「いや、そうだよ!?てか第一章の炎王騒動の時もサボってたかりね?!
なにこのタイミングで気づくの!?遅すぎでしょ!?学校で季節変わっとるわ!!」

超早口のツッコミラッシュにさくらはハァハァと息を切らす。

「いや、肺活量や、やば……」

そんなこんなでズカズカと草原を進む三人。
その途中、さくらが気になっていたことを龍華に尋ねた。

「ねぇ、千虹龍って、どんな力使うの?やっぱり虹色ビーム的な?」

「……いい質問だね!だがその質問には答えられない!」

「なんで?」

「私も知らないからだ!」

「知らねぇのかよォォォ!!師匠なのに!?弟子なのに!?弟子ってそういう情報共有しとくべきじゃないの!?」

一行がさらに突き進む。
草むらでゴソゴソと音がした。五分がしゃがんで確認する。

「なんだこれ……動いてる?」

──その瞬間。

草むらをガサガサとかき分け、一人の赤キャップの少女が飛び出してきた!

「龍華~!探したよーっ!」

赤いキャップを深々と被り、全身真っ赤な服装。ハイテンションのまま龍華に飛びつく。

……と思ったら。

さらに、青いキャップの少女が飛び出し──
続いて、銀色のキャップをかぶった少女まで現れる。

「「「……!!!」」」

五分の目が点になる。

「ちょ、ちょっと!?出すぎじゃない!?草むらって何?ファンタジーのバイキング状態なの!?」

さくらが思わずツッコむ。

「こ、この子達知り合い?」

龍華はにっこりと頷いて、あっけらかんと答えた。

「うん!知り合いだよ!同じ千虹龍の弟子たちなんだ!」

「……個性的な弟子すぎるでしょ」

さくらの声が微妙に震える。

そんな中、一歩前に出た赤キャップの少女が元気よく名乗った。

「私は赤李(あかり)!千虹龍師匠の四番弟子だっち!!15歳で、好きな色はもちろん赤っ!」

赤髪に赤キャップ、真っ赤なブカブカスカート。まるで歩く赤信号のように鮮烈な少女。
愛らしい姿だ。

続いて銀色のキャップ少女が胸を張る。

「私は銀子(ぎんこ)!同じく15歳!五番弟子!そして見ての通り、ピカピカ担当でーす☆」

白と銀色で統一された制服姿、煌めく銀髪。

最後に、青キャップの少女がクールに一言。

「私は……青維(あおい)。六番弟子……16歳……よろしく」

淡いコーン色の髪を揺らし、すっと一歩前に出る。

三人は互いに視線を交わし、唐突にポーズを決めた。

「「「三人揃って──ティッシュ箱詰め隊!!」」」

ドンッ!!

「なにそのザコ臭しかしない戦隊名!?しかも全員ティッシュ前提ってどういう発想!?」

五分が全力で叫ぶも、完全に空気を読まないノリ。

一方、さくらは三人をじーっと見つめ──目をキラリと輝かせた。

「……うわ、かわいい~!!私さくら!よろしくね~!」

次の瞬間、彼女は小さな三人をまとめて抱き寄せ、頭をよしよし撫で始めた。
完全にほっこりモード。

「うぅ〜かわちい〜!!」

だが──

ムニッ。

「……っ」

銀子の手が、無意識のままさくらの胸に触れてしまった。

銀子は、ぽつりと。

「……小さい。」

……沈黙。

自然すぎるセクハラに、さくらの思考がフリーズする。顔がみるみる真っ赤に染まっていく。

「え、えぇっ///」

空気が張り詰めたその瞬間──

「ストーーップ!!」

五分が全力で割って入り、叫ぶ。

「──エッチなのはダメ!死刑!!」

「なんか人格乗り移ってるよ?!!」

「いや、その、えーと、とにかくダメ!」

しーん……

五分の視線が桜の胸から離れない。
やがて、さくらが赤面したまま小声で呟く。

「え、えぇ……ご、五分……触りたいの?//」

「い、いやいやっ!まな板なんか触らないってば!!///」

しかし赤李が冷静に、そして鋭く放つ。

「図星なんですね」

「…………(絶望した顔)」

全方向からのじっとりとした視線。
照れと焦りと羞恥にまみれた五分は、なぜか一人だけ、真昼の太陽に干からびたモグラのような顔になっていた。

こうしてまた一つ──五分の尊厳は、世界から失われたのであった。
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2025/11/28 16:46

めっちゃええ感じ
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