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ついに──炎王の本拠地「炎都バレリア」へと足を踏み入れた。
赤黒い溶岩が煮えたぎり、空気そのものが熱にうねる。
「じゃあいくぞ! パッとやって、ポだッ!」
「……つまり突撃ってことね」
「やっぱり……なんでそれが会議で通ったのよ……」
昨晩の作戦会議で決まったのは、なぜかクリチーの思いつき。
作戦名:パッとやってポ。
その中身は──ただの正面突破である。
「ごー!ごー!!!」
「勢いだけはすごいわね……」
五分を先頭に、三人は一気に敵兵を蹴散らす。
木刀が唸り、拳が火花を散らし、奇声混じりのぐるぐるパンチが炸裂する。
瞬く間に炎都の兵たちは吹き飛ばされ、石畳に転がった。
進軍は順調だった。……だが。
「ねぇ、みんな」
五分が立ち止まり、真剣な顔で振り返る。
「……コア壊すの忘れてない?」
「…………あ」
「軽っ!」
「な、何忘れてんのよ!? コアを壊さなきゃ五島の支配を阻止できないじゃない!」
「さくらも忘れてたでしょ!」
こうして三人は大事な使命を思い出し、コア探しへ。
──そして数分後。
「……見つけた」
円形広場の中心。
真紅のオーラを放つ巨大な装置が鎮座していた。
上部には、なぜかポップなフォントで……
《コア♡》
「なんで♡つけてんのよ!?」
「ラブリーだね♡」
「目立ちすぎでしょうが!!」
ツッコミも束の間。
クリチーが叫ぶ
『──みんな伏せてッ!』
轟音が響いた瞬間、爆煙が広場を覆い尽くした。
炎を裂き、ひとりの影が姿を現す。
小柄な少女。
奇妙な帽子をちょこんと乗せた外見は、子供そのもの。
「よくぞここまで来たのね……。私は“アカネ”。炎王直属の幹部なのね」
「ちっさ!」
「……ちっさい? でもあなたのプライドと身長よりは大きいと思うのね」
「…………」
五分の魂がスッと抜け落ちた。
───────────────────────────────────
「ふっ、おしゃべりは終わりなのね!」
アカネが両手を広げる。
次の瞬間──空間を埋め尽くすほどの爆弾が浮かび上がった。
「“爆弾”の恐ろしさ、見せてやるのねッ!!」
ヒューッ……!
ドゴォォォン!!
爆弾が雨のように降り注ぎ、広場が炎と衝撃で揺れる。
爆風に巻き込まれながら、五分は息を呑んだ。
「ぐ、グッ──?!」
飛来した手榴弾を、思わず手に掴んでしまう。
「早く捨てなさい!!」
さくらのツッコミで焦ると、炎を裂いて突進する。
「くっ……近づかせないのね!」
炸裂音が連続し、瓦礫が宙を舞う。
だがその破片が、偶然にも死角を生む。
「っ──今だッ!」
瓦礫を蹴り台にし、五分が一気に接近。
拳を振りかぶった瞬間──
「……ふっ、勝ったのね」
アカネの口元が歪む。
足元。
仕掛けられた地雷。
ドゴォォォォンッ!!!
爆炎が五分を呑み込んだ。
「五分!!!」
さくらの絶叫が響く。
アカネは勝ち誇り、指を天に掲げた。
「勝った! 第一章、完ッ!!」
───だが、煙の中から響く声。
「──誰が死んだって?」
「なっ……!?」
煙が晴れると、立っていた。
全身を焦がされながらも、五分は拳を構えていた。
「さっき手に持ってた手榴弾。あれを落として爆風で逃げたんだ……! 無傷じゃないけど、死んでなんかない!」
「お前、人間じゃないのね?!」
アカネは焦り、爆弾を乱射する。
だが、恐怖に震える腕では狙いが定まらない。
「な、なんで当たらないのねぇっ!?!???」
五分が迫る。
拳を構え、闘気が赤い稲妻を纏った。
「結局……口で“大きく”見せるしかないんだね。惨めだよ!」
その一言に、アカネの顔が真っ青に染まる。
「ドリャラァァッ!!!オラァァ!オラオラオラオラァ!!」
無数の拳が嵐のように叩きつけられる。
背後の《コア♡》ごと衝撃波に砕かれ──
ドォォォォォン!!!
炎の柱が天を突き、広場を呑み込んだ。
「や、やめて命だけは──!!」
泣き叫ぶアカネに、五分は最後の一撃を構える。
「オォォラァァ!!」
……ペチン。
デコピン一発。
「えっ……?」
しかし、それは十分だった。
アカネは白目を剥き、崩れ落ちる。
同時に《コア♡》が大爆発。
炎都の中心が崩れ落ち、火柱が空を焦がした。
爆風の中、五分は気絶したアカネを抱え、壁際へと吹き飛ばされる。
さくらとクリチーが駆け寄り、ボロボロの五分にすがりついた。
「五分っ!!!」
「ぐ……はっ……」
「よ、良かった……意識はある……!」
息も絶え絶えに笑う五分を、さくらが涙目で抱きしめる。
「心配したんだから……っ!!!」
五分は困惑しながらも、その温もりに小さく頷いた。
──戦いは、まだ終わっていない。
だが、確かに。
仲間と共に越えたこの瞬間こそが、勝利の証だった。
赤黒い溶岩が煮えたぎり、空気そのものが熱にうねる。
「じゃあいくぞ! パッとやって、ポだッ!」
「……つまり突撃ってことね」
「やっぱり……なんでそれが会議で通ったのよ……」
昨晩の作戦会議で決まったのは、なぜかクリチーの思いつき。
作戦名:パッとやってポ。
その中身は──ただの正面突破である。
「ごー!ごー!!!」
「勢いだけはすごいわね……」
五分を先頭に、三人は一気に敵兵を蹴散らす。
木刀が唸り、拳が火花を散らし、奇声混じりのぐるぐるパンチが炸裂する。
瞬く間に炎都の兵たちは吹き飛ばされ、石畳に転がった。
進軍は順調だった。……だが。
「ねぇ、みんな」
五分が立ち止まり、真剣な顔で振り返る。
「……コア壊すの忘れてない?」
「…………あ」
「軽っ!」
「な、何忘れてんのよ!? コアを壊さなきゃ五島の支配を阻止できないじゃない!」
「さくらも忘れてたでしょ!」
こうして三人は大事な使命を思い出し、コア探しへ。
──そして数分後。
「……見つけた」
円形広場の中心。
真紅のオーラを放つ巨大な装置が鎮座していた。
上部には、なぜかポップなフォントで……
《コア♡》
「なんで♡つけてんのよ!?」
「ラブリーだね♡」
「目立ちすぎでしょうが!!」
ツッコミも束の間。
クリチーが叫ぶ
『──みんな伏せてッ!』
轟音が響いた瞬間、爆煙が広場を覆い尽くした。
炎を裂き、ひとりの影が姿を現す。
小柄な少女。
奇妙な帽子をちょこんと乗せた外見は、子供そのもの。
「よくぞここまで来たのね……。私は“アカネ”。炎王直属の幹部なのね」
「ちっさ!」
「……ちっさい? でもあなたのプライドと身長よりは大きいと思うのね」
「…………」
五分の魂がスッと抜け落ちた。
───────────────────────────────────
「ふっ、おしゃべりは終わりなのね!」
アカネが両手を広げる。
次の瞬間──空間を埋め尽くすほどの爆弾が浮かび上がった。
「“爆弾”の恐ろしさ、見せてやるのねッ!!」
ヒューッ……!
ドゴォォォン!!
爆弾が雨のように降り注ぎ、広場が炎と衝撃で揺れる。
爆風に巻き込まれながら、五分は息を呑んだ。
「ぐ、グッ──?!」
飛来した手榴弾を、思わず手に掴んでしまう。
「早く捨てなさい!!」
さくらのツッコミで焦ると、炎を裂いて突進する。
「くっ……近づかせないのね!」
炸裂音が連続し、瓦礫が宙を舞う。
だがその破片が、偶然にも死角を生む。
「っ──今だッ!」
瓦礫を蹴り台にし、五分が一気に接近。
拳を振りかぶった瞬間──
「……ふっ、勝ったのね」
アカネの口元が歪む。
足元。
仕掛けられた地雷。
ドゴォォォォンッ!!!
爆炎が五分を呑み込んだ。
「五分!!!」
さくらの絶叫が響く。
アカネは勝ち誇り、指を天に掲げた。
「勝った! 第一章、完ッ!!」
───だが、煙の中から響く声。
「──誰が死んだって?」
「なっ……!?」
煙が晴れると、立っていた。
全身を焦がされながらも、五分は拳を構えていた。
「さっき手に持ってた手榴弾。あれを落として爆風で逃げたんだ……! 無傷じゃないけど、死んでなんかない!」
「お前、人間じゃないのね?!」
アカネは焦り、爆弾を乱射する。
だが、恐怖に震える腕では狙いが定まらない。
「な、なんで当たらないのねぇっ!?!???」
五分が迫る。
拳を構え、闘気が赤い稲妻を纏った。
「結局……口で“大きく”見せるしかないんだね。惨めだよ!」
その一言に、アカネの顔が真っ青に染まる。
「ドリャラァァッ!!!オラァァ!オラオラオラオラァ!!」
無数の拳が嵐のように叩きつけられる。
背後の《コア♡》ごと衝撃波に砕かれ──
ドォォォォォン!!!
炎の柱が天を突き、広場を呑み込んだ。
「や、やめて命だけは──!!」
泣き叫ぶアカネに、五分は最後の一撃を構える。
「オォォラァァ!!」
……ペチン。
デコピン一発。
「えっ……?」
しかし、それは十分だった。
アカネは白目を剥き、崩れ落ちる。
同時に《コア♡》が大爆発。
炎都の中心が崩れ落ち、火柱が空を焦がした。
爆風の中、五分は気絶したアカネを抱え、壁際へと吹き飛ばされる。
さくらとクリチーが駆け寄り、ボロボロの五分にすがりついた。
「五分っ!!!」
「ぐ……はっ……」
「よ、良かった……意識はある……!」
息も絶え絶えに笑う五分を、さくらが涙目で抱きしめる。
「心配したんだから……っ!!!」
五分は困惑しながらも、その温もりに小さく頷いた。
──戦いは、まだ終わっていない。
だが、確かに。
仲間と共に越えたこの瞬間こそが、勝利の証だった。
- 1.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第一話「原点にして底辺」
- 2.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第二話「ペットの田中さん」
- 3.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第三話「遂に始動!暑い原因はバナナかも?」
- 4.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第四話「干物とプリンと決意」
- 5.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第五話「果てしなき思い出はここから」
- 6.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第六話「ナルシストと自撮り棒は紙一重」
- 7.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第七話「誘惑のお姉さん」
- 8. 第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第八話「洞窟遭難 前編」
- 9.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第九話「洞窟遭難 後編」
- 10.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十話「主人公の定義」
- 11.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十一話「アニメみたいな設定?明かされた謎」
- 12.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十二話「ごめんねクリチー。 前編」
- 13.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十三話「ごめんねクリチー。 後編」
- 14.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十四話「再来!誘惑お姉さん!驚異的だからみんなで逃げたい」
- 15.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十五話「静かな夜の思い出」
- 16.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十六話「爆弾はロリロリのねのね、なのね!」
- 17.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十七話「“厄雷の翠”」
- 18.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十八話「タイトル回収♪」
- 19.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十九話「黄金の絆」
- 20.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第二十話「暖かな時間」
- 21.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十一話「野菜畑の田中さん」
- 22.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十二話「あの恐ろしき角は冒険の予感?」
- 23.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十三話「実にくだらない」
- 24.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十四話「まな板と失われた尊厳」
- 25.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十五話「非情」
- 26.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十六話「パンツの替えが必要だ」
- 27.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十七話「龍華を賭けてババ抜き対決〜°・*:.。.☆ うふーん♡ 前編♡」
- 28.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十八話「龍華を賭けてババ抜き対決〜°・*:.。.☆ うふーん♡ 後編♡」
- 29.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十九話「龍による戦い」
- 30.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第三十話「Duo Nexus ―交差する絆―」
- 31.第三章「糸はマキマキ、永遠にマキ込むは真気 編」第三十一話「ピンクの嵐は突然に」
- 32.第三章「糸はマキマキ、永遠にマキ込むは真気 編」第三十二話「真美さんは喋りたい」
- 33.第三章「糸はマキマキ、永遠にマキ込むは真気 編」第三十三話「ひまりさんと(仮)ヒロイン」
- 34.第三章「糸はマキマキ、永遠にマキ込むは真気 編」第三十四話「優しい会話」
- 35.第三章「糸はマキマキ、無限に絡むは真気 編」第三十五話「モブは引き立て役じゃないよ、モブは裏の勇士さ 前編」
- 36.第三章「糸はマキマキ、無限に絡むは真気 編」第三十六話「モブは引き立て役じゃないよ、モブは裏の勇士さ 後編」
- 37.第三章「糸はマキマキ、無限に絡むは真気 編」第三十七話「信じているよ、本当に」
- 38.第三章「糸はマキマキ、無限に絡むは真気 編」第三十八話「綺羅ちゃんとしてよろしくね」
- 39.第三章「糸はマキマキ、無限に絡むは真気 編」第三十九話「急なデートは今すぐにも」