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僕のふざけた思い出

#15

第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十五話「静かな夜の思い出」

炎王の本拠地──“炎都バレリア”。
遠くにそびえ立つ、真紅に燃えるような城がついにその姿を現した。

「……ついに、ここまで来たね」

五分が息を飲み、額の汗を拭う。
隣でさくらとクリチーも、真剣な眼差しで城を見据えていた。

「うわ~、あっつそうな城……アイス大人買いしてから行こ……」

「いや、戦いの前にそんな緩い考えはダメでしょ!? 命がけなんだよ!?」

「たしかに……じゃあ冷房最強で……」

「いや冷房どこにあんのよ!?」

くだらない会話が、緊張で固まった空気をほんの少し和らげてくれる。
それでも三人は、戦いに備え近くの宿で一泊することにした。

───────────────────────────────────

夜。
宿の一室で、作戦会議が始まった。

「正面突破? それとも裏から忍び込む?」

「うーん……さくらって隠密向いてないよね。木刀ブンブンするし」

「私はハチかよ!?」

「え、違ったの?」

「……わざと?」

「うん」

「……この状況でわざとボケる勇気すごいわね」

そんなやりとりを経て、三人が決めた作戦は――。

「よし、作戦名は──パッとやってポ! で行こう!」

「名前だけ元気じゃん!? 中身どこ行ったの!?」

「敵が来たら全力で叩く。それ以上でもそれ以下でもない! 完璧!」

「ノープランの極致!!」

「でもまぁ、三人ならどうにかなるでしょ」

「……ポジティブだけは認めるわ」

笑い混じりに、けれど覚悟を決める空気のまま夜は更けていった。

───────────────────────────────────

深夜二時。
五分はふと目を覚ます。
隣にいるはずのさくらの姿がなく、不安になって探すと──すぐ見つけた。

宿のバルコニー。
月明かりに照らされながら、さくらは静かに砂漠を眺めていた。

「わぁーっ!」

背後から驚かすと、振り返ったさくらがため息をつく。

「……何してんの、あんた」

五分は肩をすくめ、そのまま隣に並んで座った。

広がるのは砂の海。
遠くでわずかに灯る街の明かり。お世辞にもロマンチックとは言えない景色だった。

「はぁ……明日の作戦、ほんとにうまくいくのかしら……心配」

「まぁ……ノープラン過ぎるしね。でもさ、これまでの旅も大体ノープランだったじゃん。それでなんとかなったんだから、今回もなんとかなるって」

「ふふふ、なんて根拠のない自信なのかしら」

小さく笑い合う。

しばしの沈黙。
そして五分がぽつりと呟いた。

「……この旅がずっと続けばいいな」

さくらが一瞬、驚いたように目を見開く。

「……何それ、急に」

「別に深い意味じゃないよ。ただ……終わったらまた、今みたいに並んで景色見られるのかなって思っただけ」

その言葉に、さくらは小さく肩をすくめ、けれど頬をわずかに赤らめて微笑む。

「そうね……終わっても、きっとまた並んでるわよ。うるさいくらい喋って、呑気なこと言って、まぁ少し大変だと思うけど。」

「ふふ、で、さくらは隣で呆れてるんだ」

「……たぶんね」

夜風が二人の髪を揺らす。
砂漠の空には、いくつもの星が瞬いていた。

「……明日、怖くないわけじゃないけど」

さくらの声は小さく震えていた。

「こうやって並んでると、不思議と平気になれるの」

五分は思わず笑みを浮かべる。

「なら……明日も隣で、ちゃんと笑ってるよ」

その言葉に、さくらは真っ直ぐ五分を見つめた。
近づくわけでも、触れるわけでもない。
ただ、視線と想いだけで胸が熱くなる。

「……約束だからね」

その一言が、何よりも強い絆を感じさせた。

───────────────────────────────────

翌朝。

ついに、炎都バレリアの城門へと到着する三人。

「止まれ。ここから先は立ち入り禁止だ」

ゴゴゴゴゴ……!

「いいえ、止まらないわ! 私たちは──!」

さくらの木刀が閃き、門番が吹き飛ぶ!

「じゃあ私も──えいやっ!」

クリチーのぐるぐるパンチが炸裂!

「……とどめは僕が!」

五分の闘気の拳が、門前を震わせた。

轟音と共に門が崩れ落ちる。

「……強くなったね、僕たち」

「こんなにあっさり突破できるなんて」

「うん。なんか……ちょっとだけ頼もしいかも」

「おっ、さくらが素直に褒めてくれた! これ記念日かな?」

「うるさい。ちゃんと集中して」

照れ隠しのツッコミ。
それが妙に愛おしく感じられた。

三人は炎王が待つ城の奥へと足を踏み入れる。

──パッとやって、ポ。

冗談みたいな作戦。けれど、それを支えるのは確かな絆と成長。

「さて──いくよ。最終決戦!」

「うん!」

「任せて!」

炎都の奥で燃える運命に挑むため、彼らは進んでいった。
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作者メッセージ

《クリチーちゃんの日常紹介》
悔しい〜!!
五分とさくらちゃん達イチャイチャしちゃってさ、友達なんだから私も混ぜて欲しかった〜!!
はぁ……余計な感情は抱くもんじゃないね、

……ふっふっふNTRって知ってるかい?

2025/11/28 15:58

めっちゃええ感じ
ID:≫ 03IQsmMFoDW.o
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