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僕のふざけた思い出

#14

第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十四話「再来!誘惑お姉さん!驚異的だからみんなで逃げたい」

ギラつく太陽が砂を焼き尽くす。
五分たちはひたすらに続く砂漠を歩き続けていた。

背中を焦がすような熱、目に突き刺さる砂の反射。
息をするだけで喉がひりつく。

──その先に待つは炎王の本拠地、“炎都バレリア”。

「……砂漠ってさ、もっとこう……ロマンチックなイメージだったんだけどなぁ。灼熱の恋とか、芽生えないの?」

「どこで芽生えんの!? 体感50度超えてるけど!? 芽生える前に私たちがカラカラに干からびるよ!?」

さくらが額を押さえながら即ツッコミ。
五分はタオルで汗をぬぐいつつ、肩をすくめる。

「でもさ、この砂漠を抜ければ──炎王の城が見えるはず」

「……うん。てかその前に、ちょっと話しときたいことがあるんだよね」

クリチーが、のそのそと口を開いた。

「さらわれてる間に、いろんなこと聞いちゃったんよ」

「ま、まさか……デグの夜のお悩み……!?」

「変なこと想像するなァ!!」

ペチッと即ツッコミ。
五分は頬を押さえながら涙目だ。

クリチーは苦笑いして頭をかいた。

「──炎王。名を“楓 紅炎”って言うらしい」

「紅炎……?」

五分とさくらが同時に眉をひそめる。

「でね、“異能”を使うんだって」

「異能……って、まさか、この前言ってた闘気の…?!」

「そう。しかも能力の中でも圧倒的力を持つ“炎”の能力者」

三人は思わずゴクリと唾を飲み込む。
砂漠の暑さとは違う緊張が、背筋を冷やした。

「あと……すっげえ美人って噂」

…………。

「その情報いる?」

「えっ、あ、僕……すっごい楽しみだなー!」

「無理しなくていいからね?」

三人は顔を見合わせて苦笑した。
過酷な砂漠の道のりの中、ささやかな雑談が心を軽くする。

──その時だった。

砂の地面に、影がぽっかりと広がる。
直径十メートル以上の大穴。

「えっ……これ……」

「こ、これは……アビス!!」

「いやここは人類最後の秘境じゃないから! 私たち探検家じゃないから!」

「そっちじゃなくて“虚空”の方だよ!」

「ネタ無理に二つ出さなくていいからね!?」

ドォォォォン!

地鳴りと共に地面が裂け、砂煙を突き破って現れる巨大な影。
ギラリと牙を光らせ──それは現れた。

サンドワーム。
全長二十メートルを超える、金属めいた鱗をまとった砂漠の怪物!

「キャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

「五分!? 叫び声が完全にヒロイン!!」

「走って逃げてる途中でボケる余裕ないんだけどォォォ!!!」

巨大なワームが迫る。砂を爆ぜさせ、一歩ごとに大地が揺れる。

「もうダメだぁぁぁ!! 僕の人生ここまでかぁぁぁ!!!」

「最後が砂漠でサンドワームって、ボケとしても中途半端すぎるのよ!!」

その時──。

「おーおー、派手に追われてるねぇ君たち」

地平線から轟音。
砂漠を切り裂くように現れたのはランドクルーザー。
ハンドルを握るのは見覚えのある女性。

「お、お前は!!」

「ヒヒヒーッ!」

「誰だっけ?」

「ズコーッ!! 私だよ私、千竜姫奈だよ!」

「「「あ、誘惑スケベお姉さんかっ!」」」

「あなた達の私への印象、最悪すぎない!?」

サンドワームが迫る中、会話はもはや漫才だ。

「スケベお姉さん、私たちを車に乗せて!!」

「あいよ!」

走りながら次々と飛び乗る三人。

「よろしく頼みます!スケベお姉さん!」

「お願い!スケベお姉さん!」

「だからぁ!! スケベお姉さんじゃないっつーの!!」

ズドォォォォォン!!

四人を乗せたランドクルーザーは砂漠を爆走し、ワームを振り切った。

───────────────────────────────────

夕暮れ時。
なんと砂漠を一日で横断し、ついに彼女の目の前に現れる。

炎王の城塞都市──“炎都バレリア”。

燃えるように赤い城壁が、太陽の残光を浴びて輝いていた。

車を降り、姫奈に深々と頭を下げる。

「本当にありがとうございました、姫奈さん」

「ありがとう!スケベお姉──」

ボコンッ!!

「……しつこいわよ?」

鋭い眼差しに、五分涙目では震え上がった。
姫奈を見送り、三人は赤き都を見据える。

その先に待ち受ける運命をまだ知らずに──。

「俺たちの冒険はここからだーっ!」

「……久々に聞いたわね、それ」

赤い陽炎の向こうで、炎王との物語が動き出そうとしていた。
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作者メッセージ

《クリチーちゃんの日常》
やばい〜会ってしまった!!
あの誘惑お姉さんに!!
ちょっと五分気まずそうだった。ち
ょっとだけ……だけどね
とりあえず、炎都パエリアへ
いますぐ、
いこう───。
かならず、私が
なにがあっても私が──絶対に守るからね

2025/11/28 15:54

めっちゃええ感じ
ID:≫ 03IQsmMFoDW.o
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