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誤った・不適切な表現等がございます、世界観としてお楽しみください。
風がなびく、広大な草原。
地平線の向こうまで、緑が永遠に広がっている。
「ねえさくら、なんかさ……すごいな、ここ。マジでポ〇モン出てきそう。」
「出てくんな。世界観めちゃくちゃになるだろ。いや、もうだいぶめちゃくちゃだけどさ。」
「じゃあ言い直すよ。モンスターがいそう。草むらから急に『ワシャシャー!』って出てくる感じで。」
「ワシャシャーってなんだよ!?擬音のクセが強い!」
わいわいと軽口を叩きながら、三人は草原を歩く。
そんな中、クリチーが草むらをつま先でツンツンしていた。見た目はマスコットなのに、挙動は完全に不審者である。
「さくらはさ、信じる派? この草原に“幻の魔獣”がいるとか、“伝説の花”が咲いてるとか。」
「……そうね、信じるかも。最近、非現実的なものばっかり見てきたし。」
(いくつか心当たりがある……)
そんな会話の途中、ふとさくらが足を止めた。
そして振り返り、五分を真っ直ぐ見据える。
「そういえば……五分。あの蜘蛛との戦いのとき。あなた、赤いオーラをまとってたわよね。あれ……何?」
「えっ……」
五分は言葉を詰まらせる。
「目まで赤くなって……一瞬、別人みたいに強かった。あれ、能力なの?」
「す、超サ〇ヤ人……とか……?」
「お前は、z戦士か?!」
その瞬間。
クリチーが、くるりと振り返った。
いつものおちゃらけた雰囲気を消し、低く響く声で。
「……お主、知らぬようじゃな。あれは──“闘気”じゃ。」
「……闘気?」
(……じゃ?)
さくらも五分も、息を呑んだ。
「そう。闘気。それは……闘争心、感情、己の生を賭ける覚悟を具現化した力。肉体の限界を超え、魂の奥底から放たれるもの、」
その声は、草原の風すら張り詰めさせるような重みを帯びていた。
小さな体のクリチーから放たれる異様な迫力に、五分は言葉を失う。
「……得られる闘気は一つだけ。そしてその“色”によって、得られる力は変わる。そして、ごくま稀に──次元を超える“異能”を秘めた闘気を得る者がいる。その異能は覚悟の色によって多種多様だよ。」
五分の背に、あのときの赤い光が脳裏に蘇る。
(……あれが、僕の……?)
「その者は、常識を破り、物理法則すら踏み越える。闘気を得るとは……つまり“覚悟”を定義することかな」
──ぞくり。
さくらと五分の背中に、同時に震えるような戦慄が走った。
あまりにも格好良すぎる解説に、心臓が早鐘を打つ。
(クリチーってこんなに……こんなに頼れるやつだったの……!?)
空気を支配する緊張。
草原を渡る風音さえ、彼女の言葉を引き立てる。
そして、クリチーは一拍置いて──真剣な表情のまま言った。
「……ただひとつ、覚えてほしい。闘気の乱用は──避けること。」
五分は固唾を呑む。
「乱用すれば……“便秘”になるからね♪」
「「は?」」
張り詰めた空気が粉々に砕け散る。
「今までの鳥肌返せぇぇ!!」
「ちなみに最低でも一週間、しかも……けっこう硬いやつ。」
「なにその無駄に具体的な設定!!」
さくらが地面に崩れ落ち、五分は頭を抱えた。
「……深刻だね、それは……」
「納得するなぁぁぁぁッ!!」
草原に、爆笑と絶望の声がこだました。
──だが確かに、彼女らは知ったのだ。
“闘気”という力が、この世界に確かに存在することを。
それは今後の戦いを決定的に変える、運命の歯車だった。
風が、再び三人を包み込む。
ギャグと真実が入り混じる中、彼らの旅は続いていく──。
地平線の向こうまで、緑が永遠に広がっている。
「ねえさくら、なんかさ……すごいな、ここ。マジでポ〇モン出てきそう。」
「出てくんな。世界観めちゃくちゃになるだろ。いや、もうだいぶめちゃくちゃだけどさ。」
「じゃあ言い直すよ。モンスターがいそう。草むらから急に『ワシャシャー!』って出てくる感じで。」
「ワシャシャーってなんだよ!?擬音のクセが強い!」
わいわいと軽口を叩きながら、三人は草原を歩く。
そんな中、クリチーが草むらをつま先でツンツンしていた。見た目はマスコットなのに、挙動は完全に不審者である。
「さくらはさ、信じる派? この草原に“幻の魔獣”がいるとか、“伝説の花”が咲いてるとか。」
「……そうね、信じるかも。最近、非現実的なものばっかり見てきたし。」
(いくつか心当たりがある……)
そんな会話の途中、ふとさくらが足を止めた。
そして振り返り、五分を真っ直ぐ見据える。
「そういえば……五分。あの蜘蛛との戦いのとき。あなた、赤いオーラをまとってたわよね。あれ……何?」
「えっ……」
五分は言葉を詰まらせる。
「目まで赤くなって……一瞬、別人みたいに強かった。あれ、能力なの?」
「す、超サ〇ヤ人……とか……?」
「お前は、z戦士か?!」
その瞬間。
クリチーが、くるりと振り返った。
いつものおちゃらけた雰囲気を消し、低く響く声で。
「……お主、知らぬようじゃな。あれは──“闘気”じゃ。」
「……闘気?」
(……じゃ?)
さくらも五分も、息を呑んだ。
「そう。闘気。それは……闘争心、感情、己の生を賭ける覚悟を具現化した力。肉体の限界を超え、魂の奥底から放たれるもの、」
その声は、草原の風すら張り詰めさせるような重みを帯びていた。
小さな体のクリチーから放たれる異様な迫力に、五分は言葉を失う。
「……得られる闘気は一つだけ。そしてその“色”によって、得られる力は変わる。そして、ごくま稀に──次元を超える“異能”を秘めた闘気を得る者がいる。その異能は覚悟の色によって多種多様だよ。」
五分の背に、あのときの赤い光が脳裏に蘇る。
(……あれが、僕の……?)
「その者は、常識を破り、物理法則すら踏み越える。闘気を得るとは……つまり“覚悟”を定義することかな」
──ぞくり。
さくらと五分の背中に、同時に震えるような戦慄が走った。
あまりにも格好良すぎる解説に、心臓が早鐘を打つ。
(クリチーってこんなに……こんなに頼れるやつだったの……!?)
空気を支配する緊張。
草原を渡る風音さえ、彼女の言葉を引き立てる。
そして、クリチーは一拍置いて──真剣な表情のまま言った。
「……ただひとつ、覚えてほしい。闘気の乱用は──避けること。」
五分は固唾を呑む。
「乱用すれば……“便秘”になるからね♪」
「「は?」」
張り詰めた空気が粉々に砕け散る。
「今までの鳥肌返せぇぇ!!」
「ちなみに最低でも一週間、しかも……けっこう硬いやつ。」
「なにその無駄に具体的な設定!!」
さくらが地面に崩れ落ち、五分は頭を抱えた。
「……深刻だね、それは……」
「納得するなぁぁぁぁッ!!」
草原に、爆笑と絶望の声がこだました。
──だが確かに、彼女らは知ったのだ。
“闘気”という力が、この世界に確かに存在することを。
それは今後の戦いを決定的に変える、運命の歯車だった。
風が、再び三人を包み込む。
ギャグと真実が入り混じる中、彼らの旅は続いていく──。
- 1.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第一話「原点にして底辺」
- 2.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第二話「ペットの田中さん」
- 3.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第三話「遂に始動!暑い原因はバナナかも?」
- 4.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第四話「干物とプリンと決意」
- 5.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第五話「果てしなき思い出はここから」
- 6.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第六話「ナルシストと自撮り棒は紙一重」
- 7.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第七話「誘惑のお姉さん」
- 8. 第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第八話「洞窟遭難 前編」
- 9.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第九話「洞窟遭難 後編」
- 10.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十話「主人公の定義」
- 11.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十一話「アニメみたいな設定?明かされた謎」
- 12.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十二話「ごめんねクリチー。 前編」
- 13.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十三話「ごめんねクリチー。 後編」
- 14.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十四話「再来!誘惑お姉さん!驚異的だからみんなで逃げたい」
- 15.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十五話「静かな夜の思い出」
- 16.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十六話「爆弾はロリロリのねのね、なのね!」
- 17.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十七話「“厄雷の翠”」
- 18.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十八話「タイトル回収♪」
- 19.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十九話「黄金の絆」
- 20.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第二十話「暖かな時間」
- 21.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十一話「野菜畑の田中さん」
- 22.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十二話「あの恐ろしき角は冒険の予感?」
- 23.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十三話「実にくだらない」
- 24.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十四話「まな板と失われた尊厳」
- 25.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十五話「非情」
- 26.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十六話「パンツの替えが必要だ」
- 27.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十七話「龍華を賭けてババ抜き対決〜°・*:.。.☆ うふーん♡ 前編♡」
- 28.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十八話「龍華を賭けてババ抜き対決〜°・*:.。.☆ うふーん♡ 後編♡」
- 29.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十九話「龍による戦い」
- 30.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第三十話「Duo Nexus ―交差する絆―」
- 31.第三章「糸はマキマキ、永遠にマキ込むは真気 編」第三十一話「ピンクの嵐は突然に」
- 32.第三章「糸はマキマキ、永遠にマキ込むは真気 編」第三十二話「真美さんは喋りたい」
- 33.第三章「糸はマキマキ、永遠にマキ込むは真気 編」第三十三話「ひまりさんと(仮)ヒロイン」
- 34.第三章「糸はマキマキ、永遠にマキ込むは真気 編」第三十四話「優しい会話」
- 35.第三章「糸はマキマキ、無限に絡むは真気 編」第三十五話「モブは引き立て役じゃないよ、モブは裏の勇士さ 前編」
- 36.第三章「糸はマキマキ、無限に絡むは真気 編」第三十六話「モブは引き立て役じゃないよ、モブは裏の勇士さ 後編」
- 37.第三章「糸はマキマキ、無限に絡むは真気 編」第三十七話「信じているよ、本当に」
- 38.第三章「糸はマキマキ、無限に絡むは真気 編」第三十八話「綺羅ちゃんとしてよろしくね」
- 39.第三章「糸はマキマキ、無限に絡むは真気 編」第三十九話「急なデートは今すぐにも」