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誤った・不適切な表現等がございます、世界観としてお楽しみください。
前回のあらすじ。
──全てが滅び、全てが焼失した。
しかし、新たな物語が幕を開ける。
主人公が、この物語に現る。
その名を──五分(ごふん)。
「やあ、みんな、この物語を選んでくれてありがとう」
声は軽やかで、どこかふざけた調子。
肩をすくめ、自語りを始める。
「僕の名前は…五分でいいのかな?とりあえず、一般女子高校生。今回は君に一つ伝えたいことがあるんだ」
少し溜めてから、きっぱり言い放った。
「君が思う以上にこの“物語”はふざけているかもしれない」
淡々と語る。
「この物語を読んでしまった時点で──いや、これ以上はやめておくね、ネタバレになるから。」
意味深に呟いたその言葉、これからの“物語”を知っているようにも思える。
この物語がどう進み、どうなるのか、永遠の思い出は幕を開けそうだ。
五分?は椅子に座ると、一言だけ呟いた。
「――“ありがとう読んでくれて”」
その一言と共に、場面は切り替わった。
───────────────────────────────────
「いっやぁぁ!! 助けてぇぇぇぇ!!」
絶叫。
五分は全力で駆けていた。
地面が揺れ、大地が響く。
振り返れば、恐ろしい存在が突進してくる。
「なんでっ……イノシシなのに、スライムなの!?」
その生き物は、イノシシの巨体にスライムの質感をまとった奇怪な魔物。
見た目は不気味、愛嬌ゼロ。しかも恐ろしく速い。
ぷるぷると揺れながら、楽しそうに追いかけてくる。
「こっちは命懸けなのに……向こうは完全に運動会気分じゃん!」
必死に逃げる五分の視界に、救いの光が飛び込んだ。
「──コンビニ!」
滑り込むように自動ドアへ飛び込み、床に転がる。
直後、足音──というよりスライム音がぴたりと止んだ。
「はぁ……はぁ……。なんで、林を通っただけで襲ってくるの、宗教観勧誘かよ」
肩で息をしながら立ち上がった瞬間。
「あんた、それ偏見の極みよ」
「うぎゃぇrg!!・・・ってあれ?」
甘いリンスの香りが漂う、すぐさま振り向くとそこには五分の幼馴染──さくらの姿だ。
「あんた…動揺しすぎよ、、てか叫び方キモいわね」
「お世辞でもひどいね、」
容姿は赤い紐リボンを結んだ黒髪ロング。
剣道部に所属し、成績も優秀。
人生まるごと羨ましくなるような、正統派の美少女。そして(仮)ヒロイン
「私は仮じゃなくて“正式ヒロイン”だから!」
「自画自賛しすぎじゃない?」
『うっさいわね! ちょっとは評価してもいいでしょ?』
「さくらちゃーんしゅごーい!」
『えっ、きも』
「いやぁぁぁぁ!!」
五分の悲鳴がコンビニに響き渡り、店員の冷たい視線が突き刺さる。
──そんな調子で、五分とさくらはいつも一緒。
喧嘩ばかりでも、不思議と隣にいる。
というか、ツッコミがないと物語そのものが成立しないのだ。
「で、さくらは今日何してたの?」
「……随分普通な質問ね、そうね予備の水を買いに来たとこよ。最近暑いから…」
「そっかぁ、確かに暑いね。うちも熱さまシートの在庫無いし…」
「なんで熱さまなの?! 冷却ジェルシートで暑さ対策とか無謀すぎない!?」
「いや、違う食用。」
「偏食ね…」
「まさにカップルのようにアツアツだね」
「上手いこと言ったつもり?」
やがて、時計を見たさくらが小さく「あ、そろそろ帰る」と告げた。
レジ袋を片手に、出口へ向かう。
「はぁ、じゃまた明日ね」
「うん、明日予定無いけど?」
ぼやきながら、五分は夜、布団に潜り込んだ。
心臓の鼓動がようやく落ち着き、安心と共にまぶたが閉じていく。
───────────────────────────────────
だが翌朝。
ピロリンッ。
スマホに届いた一本の緊急メッセージ。
「助けて、本当にやばい」
送信者:さくら。
「……え?」
寝ぼけ眼をこすりながら、五分はじっと画面を見つめた。
──全てが滅び、全てが焼失した。
しかし、新たな物語が幕を開ける。
主人公が、この物語に現る。
その名を──五分(ごふん)。
「やあ、みんな、この物語を選んでくれてありがとう」
声は軽やかで、どこかふざけた調子。
肩をすくめ、自語りを始める。
「僕の名前は…五分でいいのかな?とりあえず、一般女子高校生。今回は君に一つ伝えたいことがあるんだ」
少し溜めてから、きっぱり言い放った。
「君が思う以上にこの“物語”はふざけているかもしれない」
淡々と語る。
「この物語を読んでしまった時点で──いや、これ以上はやめておくね、ネタバレになるから。」
意味深に呟いたその言葉、これからの“物語”を知っているようにも思える。
この物語がどう進み、どうなるのか、永遠の思い出は幕を開けそうだ。
五分?は椅子に座ると、一言だけ呟いた。
「――“ありがとう読んでくれて”」
その一言と共に、場面は切り替わった。
───────────────────────────────────
「いっやぁぁ!! 助けてぇぇぇぇ!!」
絶叫。
五分は全力で駆けていた。
地面が揺れ、大地が響く。
振り返れば、恐ろしい存在が突進してくる。
「なんでっ……イノシシなのに、スライムなの!?」
その生き物は、イノシシの巨体にスライムの質感をまとった奇怪な魔物。
見た目は不気味、愛嬌ゼロ。しかも恐ろしく速い。
ぷるぷると揺れながら、楽しそうに追いかけてくる。
「こっちは命懸けなのに……向こうは完全に運動会気分じゃん!」
必死に逃げる五分の視界に、救いの光が飛び込んだ。
「──コンビニ!」
滑り込むように自動ドアへ飛び込み、床に転がる。
直後、足音──というよりスライム音がぴたりと止んだ。
「はぁ……はぁ……。なんで、林を通っただけで襲ってくるの、宗教観勧誘かよ」
肩で息をしながら立ち上がった瞬間。
「あんた、それ偏見の極みよ」
「うぎゃぇrg!!・・・ってあれ?」
甘いリンスの香りが漂う、すぐさま振り向くとそこには五分の幼馴染──さくらの姿だ。
「あんた…動揺しすぎよ、、てか叫び方キモいわね」
「お世辞でもひどいね、」
容姿は赤い紐リボンを結んだ黒髪ロング。
剣道部に所属し、成績も優秀。
人生まるごと羨ましくなるような、正統派の美少女。そして(仮)ヒロイン
「私は仮じゃなくて“正式ヒロイン”だから!」
「自画自賛しすぎじゃない?」
『うっさいわね! ちょっとは評価してもいいでしょ?』
「さくらちゃーんしゅごーい!」
『えっ、きも』
「いやぁぁぁぁ!!」
五分の悲鳴がコンビニに響き渡り、店員の冷たい視線が突き刺さる。
──そんな調子で、五分とさくらはいつも一緒。
喧嘩ばかりでも、不思議と隣にいる。
というか、ツッコミがないと物語そのものが成立しないのだ。
「で、さくらは今日何してたの?」
「……随分普通な質問ね、そうね予備の水を買いに来たとこよ。最近暑いから…」
「そっかぁ、確かに暑いね。うちも熱さまシートの在庫無いし…」
「なんで熱さまなの?! 冷却ジェルシートで暑さ対策とか無謀すぎない!?」
「いや、違う食用。」
「偏食ね…」
「まさにカップルのようにアツアツだね」
「上手いこと言ったつもり?」
やがて、時計を見たさくらが小さく「あ、そろそろ帰る」と告げた。
レジ袋を片手に、出口へ向かう。
「はぁ、じゃまた明日ね」
「うん、明日予定無いけど?」
ぼやきながら、五分は夜、布団に潜り込んだ。
心臓の鼓動がようやく落ち着き、安心と共にまぶたが閉じていく。
───────────────────────────────────
だが翌朝。
ピロリンッ。
スマホに届いた一本の緊急メッセージ。
「助けて、本当にやばい」
送信者:さくら。
「……え?」
寝ぼけ眼をこすりながら、五分はじっと画面を見つめた。
- 1.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第一話「原点にして底辺」
- 2.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第二話「ペットの田中さん」
- 3.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第三話「遂に始動!暑い原因はバナナかも?」
- 4.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第四話「干物とプリンと決意」
- 5.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第五話「果てしなき思い出はここから」
- 6.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第六話「ナルシストと自撮り棒は紙一重」
- 7.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第七話「誘惑のお姉さん」
- 8. 第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第八話「洞窟遭難 前編」
- 9.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第九話「洞窟遭難 後編」
- 10.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十話「主人公の定義」
- 11.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十一話「アニメみたいな設定?明かされた謎」
- 12.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十二話「ごめんねクリチー。 前編」
- 13.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十三話「ごめんねクリチー。 後編」
- 14.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十四話「再来!誘惑お姉さん!驚異的だからみんなで逃げたい」
- 15.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十五話「静かな夜の思い出」
- 16.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十六話「爆弾はロリロリのねのね、なのね!」
- 17.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十七話「“厄雷の翠”」
- 18.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十八話「タイトル回収♪」
- 19.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第十九話「黄金の絆」
- 20.第一章「火災保険は入っとけ!みんな大ピンチ!?編」 第二十話「暖かな時間」
- 21.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十一話「野菜畑の田中さん」
- 22.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十二話「あの恐ろしき角は冒険の予感?」
- 23.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十三話「実にくだらない」
- 24.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十四話「まな板と失われた尊厳」
- 25.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十五話「非情」
- 26.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十六話「パンツの替えが必要だ」
- 27.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十七話「龍華を賭けてババ抜き対決〜°・*:.。.☆ うふーん♡ 前編♡」
- 28.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十八話「龍華を賭けてババ抜き対決〜°・*:.。.☆ うふーん♡ 後編♡」
- 29.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第二十九話「龍による戦い」
- 30.第二章「伝説の龍は娘に怒ってます!編」 第三十話「Duo Nexus ―交差する絆―」
- 31.第三章「糸はマキマキ、永遠にマキ込むは真気 編」第三十一話「ピンクの嵐は突然に」
- 32.第三章「糸はマキマキ、永遠にマキ込むは真気 編」第三十二話「真美さんは喋りたい」
- 33.第三章「糸はマキマキ、永遠にマキ込むは真気 編」第三十三話「ひまりさんと(仮)ヒロイン」
- 34.第三章「糸はマキマキ、永遠にマキ込むは真気 編」第三十四話「優しい会話」
- 35.第三章「糸はマキマキ、無限に絡むは真気 編」第三十五話「モブは引き立て役じゃないよ、モブは裏の勇士さ 前編」
- 36.第三章「糸はマキマキ、無限に絡むは真気 編」第三十六話「モブは引き立て役じゃないよ、モブは裏の勇士さ 後編」
- 37.第三章「糸はマキマキ、無限に絡むは真気 編」第三十七話「信じているよ、本当に」
- 38.第三章「糸はマキマキ、無限に絡むは真気 編」第三十八話「綺羅ちゃんとしてよろしくね」
- 39.第三章「糸はマキマキ、無限に絡むは真気 編」第三十九話「急なデートは今すぐにも」