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ループ14回目の世界で【参加型〆】(閲覧数300回超えありがとうございます!)

#12

第7話 歴史

私は、ユキナと別れてから直ぐお兄様に手紙を書いた。
私のお兄様は、国を支える騎士だ。
騎士団にいるので、中々会う機会がない。
なので、時間を作ってもらえないか、と話を持ち掛けてみた。
『レイラお兄様、お元気ですか。私は、元気です。突然ですが、レイラお兄様にお話したい事がございます。もし近々お会いできるときがありましたら、ご対面願えますでしょうか』
という内容で手紙を騎士団のレイラ・リーズ宛で送った。

手紙を送った2日後、お兄様から返事が返ってきた。

『俺は元気にやっている。マリアも元気なら良かった。ちょうど用事があるので、近々帰省予定だ。1週間後にそちらへ帰る。その時に話そう』

そんなことが書いてあった。

1週間後、というのは私にとってすごく長い時間のように思える。
「1秒も時間を無駄にできないわ」
レイラお兄様が帰ってくる前に、お姉様に歴史の資料を見せてもらえないか、交渉してみよう。
私は早速行動を開始した。

「お姉様、いますか?」
お姉様の部屋をノックして、返事を待つ。
「マリア?入っていいわよ〜」
そう言ってくれたのでドアをガチャリと開けて、「お邪魔します」とお姉様の部屋に足を踏み入れる。
「私に、何か用事かしら?」
ふんわり微笑んで聞いてくるお姉様。
「はい。……歴史の資料を見せていただけませんか?」
「歴史?」
お姉様は小首を傾げて不思議そうにした。けれどすぐに少し考える仕草をして、「私の監視下ならいいわよ」と言ってくれた。
「!ありがとうございます」
「どういたしまして。……マリアのことだから、これも赤黒い空に関係しているのでしょう?……無理しないようにね」
心配そうに優しくそう言ってくれるお姉様。
「……ありがとう、ございます」
私はもう一度、小声でお礼を言うのだった。

お姉様はどっさりとボリュームのある紙──歴史の資料をたくさん抱えて持ってきてくれた。
「レイラお兄様の部屋から取ってきたわ。レイラお兄様には、歴史の資料を盗ったことは内緒よ?」
お茶目にそう言って私に「見ていいわよ」と資料をみることを勧めてくるお姉様。
お兄様は国の騎士なので、歴史の資料・戦記を持っているのは騎士として当然だ。
だがお姉様は騎士でもないので、歴史の資料などは持っていない。
だから、すぐに歴史の資料をみるには、お兄様の部屋から盗むしか手段がなかった。
それはわかっているが堂々と「とってきた」と言われるとちょっと遠慮しそうになる。
……でも世界が終わるよりお兄様に怒られる方がマシだろう。私は歴史の資料を「……ご拝見致します」と心の中で「レイラお兄様すみません」とちょっと謝りながら資料に目を通し始める。

「……あまりいい情報は書いてなかったわね」
思わずそう呟く。
2時間で、全部の資料に目を通した。
が、あまり「赤黒い空」「人を狙う雷」などの情報は特になかった。
でも、興味深い内容ならあった。
資料に載っていた、「願いの紙」という王家に代々伝わる家宝の情報が実に興味深かった。
「『願いの紙に王家の血筋の者が願い事を書くと、神に伝わり必ず願いが叶う』」
資料に書いてあった文を読み上げる。
「なぁに?マリア、その資料が気になるの?」
「あ、はい」
部屋の隅で読書をしていたお姉様が私の声に反応してこちらへ来る。
「この紙に願いを書くことで願いが叶う……これに『世界が終わりませんように』と書けば世界は終わらないのではないのではないでしょうか……と思いまして」
「あぁ、なるほど……その紙のことが気になるなら、サネア殿下やメタル殿下、ディア殿下に質問してみたらどう?何か知ってるかもよ」
あ……確かに私には王家の血筋の友人がいる。
よし、今度質問してみよう。

「資料、ありがとうございました」
全ての資料を読んだので、お姉様に返した。
「お礼ならレイラお兄様に心の中で言うといいわよ。じゃあ、レイラお兄様の部屋に返却してくるわね!」
そういうとマイカお姉様はレイラお兄様の部屋に向かい資料を元の位置に戻した。

「……レイラお兄様の帰ってくる前に、サネア殿下やメタル殿下、ディア殿下に『願いの紙』について聞いてみようかしらね」
私はそう「次の目標」を立てた。

──次は、三人の王子殿下に頼る。

作者メッセージ

更新が遅くなってしまい申し訳ありません。最新話、やっと投稿できました!
次の更新も結構遅くなるかもしれないのですが、気長に待っていただけると嬉しいです。そして、お兄様が騎士という設定の追加を勝手にしてしまい申し訳ありません……!!
物語の流れ的に重要になるので追加させていただきました…汗

2026/03/12 10:09

Maki
ID:≫ 13hhyo2Ah/2MM
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