みられてる。
観察されてる。
……私は学園に登校したのだが、昨日のことがあった後だからなんか居心地が悪かった。
だけれど、それとは別に、こちらをじっと見てくる男子生徒がいる。
その目は疑いに満ちた目で、私は汗がダラダラ。
……まさか、中身が「ファリア・キルマ」じゃないことがバレた……?!
ちょっともうずっと見られてるのも我慢ならない!
「……貴方。何か用事かしら──……」
「うぁあああぁファリアはどこ行ったぁああぁあぁ!!」
うるさい!!
……ファリアはどこ行った……って……やっぱバレて……?
そう考えていると男子生徒は私をビシッと指差してくる。
「ファリアは勉強を怠らないし字も綺麗で俺のことだってちゃんと名前で呼ぶ!!お前はファリアじゃないぃいいぃいいぃ」
そう叫ばれればクラスメイトの視線がこちらに向くのもしかたない。
「……ちょっと、場所を変えましょう?」
私はニッコリと微笑んでそう言ったのだった。
私達が来たのは人気のない階段。
「ここならゆっくり話せるでしょう?」
「……ファリアはどこ行った」
「どこ行ったって……」
私も知らん。
「ファリアは俺の憧れだった!なのになんだあのテストの点は!字も汚すぎるだろ!ファリアはあんなのじゃない!!」
「そんなこと言われても」
小説のファリアならこう言うだろう。
『正真正銘ファリア・キルマですが何か?』
と。
でもこの男子には通用しそうにないな。
「まず貴方のお名前は?」
「……リオ・ラーマー」
「リオね。……私は、《今は》正真正銘ファリア・キルマなのよ」
元々私は立花鈴香だし、ファリアじゃない。
でも今はファリアなのだ。ややこしいけど。
「なんでファリアが『私』になったのか……全然わからないけれど。これでも今は私がファリアよ。ただファリアであってファリアではない……つまり私は貴方の知ってるファリアじゃない。でも……ファリアをなかったことにはしたくないの」
ファリアファリアと連呼するたびに、リオの顔が歪む。
多分リオはファリアのことが好きだったのではないだろうか。今にも泣きそうな顔をしている。でも構わず私は続ける。
「だから私が次世代ファリアになる」
なんでファリアが「私」になったのか。
それは私も気になっていた。
「でも同時に……リオ。私達でオリジナルのファリアを見つけてやりましょう」
私はそう誘った。
だっているなら会いたくない?握手したくない?
「……仕方ないな……ファリアに会うためには、お前と手を組もう」
リオも乗ってくれた。
ここから、私たちは真実(?)に迫っていく──……。
ただし、マイペースに。
観察されてる。
……私は学園に登校したのだが、昨日のことがあった後だからなんか居心地が悪かった。
だけれど、それとは別に、こちらをじっと見てくる男子生徒がいる。
その目は疑いに満ちた目で、私は汗がダラダラ。
……まさか、中身が「ファリア・キルマ」じゃないことがバレた……?!
ちょっともうずっと見られてるのも我慢ならない!
「……貴方。何か用事かしら──……」
「うぁあああぁファリアはどこ行ったぁああぁあぁ!!」
うるさい!!
……ファリアはどこ行った……って……やっぱバレて……?
そう考えていると男子生徒は私をビシッと指差してくる。
「ファリアは勉強を怠らないし字も綺麗で俺のことだってちゃんと名前で呼ぶ!!お前はファリアじゃないぃいいぃいいぃ」
そう叫ばれればクラスメイトの視線がこちらに向くのもしかたない。
「……ちょっと、場所を変えましょう?」
私はニッコリと微笑んでそう言ったのだった。
私達が来たのは人気のない階段。
「ここならゆっくり話せるでしょう?」
「……ファリアはどこ行った」
「どこ行ったって……」
私も知らん。
「ファリアは俺の憧れだった!なのになんだあのテストの点は!字も汚すぎるだろ!ファリアはあんなのじゃない!!」
「そんなこと言われても」
小説のファリアならこう言うだろう。
『正真正銘ファリア・キルマですが何か?』
と。
でもこの男子には通用しそうにないな。
「まず貴方のお名前は?」
「……リオ・ラーマー」
「リオね。……私は、《今は》正真正銘ファリア・キルマなのよ」
元々私は立花鈴香だし、ファリアじゃない。
でも今はファリアなのだ。ややこしいけど。
「なんでファリアが『私』になったのか……全然わからないけれど。これでも今は私がファリアよ。ただファリアであってファリアではない……つまり私は貴方の知ってるファリアじゃない。でも……ファリアをなかったことにはしたくないの」
ファリアファリアと連呼するたびに、リオの顔が歪む。
多分リオはファリアのことが好きだったのではないだろうか。今にも泣きそうな顔をしている。でも構わず私は続ける。
「だから私が次世代ファリアになる」
なんでファリアが「私」になったのか。
それは私も気になっていた。
「でも同時に……リオ。私達でオリジナルのファリアを見つけてやりましょう」
私はそう誘った。
だっているなら会いたくない?握手したくない?
「……仕方ないな……ファリアに会うためには、お前と手を組もう」
リオも乗ってくれた。
ここから、私たちは真実(?)に迫っていく──……。
ただし、マイペースに。