文字サイズ変更

ループ14回目の世界で【参加型〆】(閲覧数300回超えありがとうございます!)

#9

番外編 出会い

最近はダニエルとメタル殿下とご飯を一緒に食べる時、3人でわいわいと騒ぎながら色々な話をする。
例えばダニエルの面白い失敗談とか、メタル殿下の苦労話とか。
そんな色々な話をしていると、ふとメタル殿下が私にこんなことを言った。
「ダニエルとマリアの出会いっていつだったの?」
「え?」
「俺とダニエルが出会う前に出会ってたんだよね?」
「そうですね、一年前くらいに初めて会って仲良くなりました。そうよね、ダニエル?」
「うん。そう、丁度一年前のこのくらいの時期だったかなぁ」
「へー。どういう共通点で出会ったの?クラスも違うじゃん」
「……話してもいいんですけどその代わりに私も聞きたいことがあります」
「なに?」
「私もダニエルとメタル殿下の出会い話を聞きたいです」
「いいよ、話すから聞かせて!」
メタル殿下がすごい食いついてくる。
そんなに知りたいのだろうか。
「じゃあ、交渉成立ですね」
そして私はダニエルと出会った日のことを思い出しながらメタル殿下にダニエルとどうやって出会ったのかを話しだした。


あれは一年前のこと。
ダニエルが廊下でプリントをばら撒いていたのを見かけたことがきっかけだ。
廊下にいる人はクスクスと笑っているか呆然としているかで、誰も拾うのを手伝おうとはしない。
せめて私だけでも手伝ってあげようと思った。
「大丈夫?手伝うわ」
「ぁ、ありがとう」
大量にばら撒いたプリントを拾うのは2人がかりでも結構大変だった。
廊下を歩く人の邪魔になるため、なるべく早く拾い集める。
そして、遂に全て拾い終えた。
「はい。どうぞ」
「ありがとう。……まじで助かった」
「これからは気をつけてね」
と言って笑って去っていこうとしたのだが、
足元に一枚だけ拾いきれていなかったプリントがあった。
私はそれに気づかずプリントを踏んでしまい、思い切り滑って転んだ。
ドォン!!と鈍い音が響く。
「ぅわっ、大丈夫か!?」
慌てて寄ってくるダニエル。
「大丈夫……頭打っただけだから」
「いっやいや、保健室行こう!」
そう言って私をお姫様抱っこするダニエル。
「ぇっ?!お、おろして!?」
というも無視されて強制で保健室に連れて行かれた。
保健室に行くまで行く時に廊下にいた人たちにジロジロ見られている。
とても視線が痛い。
そして保健室に着いた。
「俺のせいでごめん、俺があのプリント拾い忘れてたのに気づけたらよかったのに」
とダニエルは保健室で私をベッドにおろして、申し訳なさそうに言う。
「別に貴方のせいじゃないわ。私が勝手にやったことだし、プリントに気付けず勝手に転んだのも私。だから貴方が責任を感じる事ではないわよ、幸い軽傷で済んだしね!」
そう言って私は元気アピールのために腕をまくって元気ポーズを見せた。
するとダニエルは吹き出して、
「ふはっ、何それ」
と笑った。
「……俺はダニエル・ライト。君は?」
「私はマリア・リーズよ。ダニエル、よろしく」
「うん。よろしく」

「……って感じですかね……」
「へぇ……ダニエルがプリント落として……マリアが転んで……お姫様抱っこで……へぇー……そうなんだ」
なんか、メタル殿下が黒いオーラを出してる気がする、何故かしら?
ダニエルを見ると『改めて言われると恥ずかしい』という顔をしていた。
「っで、メタル殿下とダニエルの出会いは?聞かせてくださいよっ」
ダニエルを見てると私も恥ずかしくなって話を逸らしてはぐらかすとメタル殿下は「そーだなー……」と少し考えてからイタズラをしようと企む子供のような顔をした。
「それは、ダニエルに話してもらおうかな」
丸投げされたダニエルは「えっ?」とポカンとする。
「俺、あんま説明上手くないからさ。ダニエルがマリアに俺たちが出会った時の話してあげてよ」
「いいけど……ちょっと待って。喉乾いた」
飲み物を飲んでからダニエルは話し出す。
「あれは多分今から二ヶ月前くらいなんだけど──……」

丁度テスト勉強中で、私とダニエルが会ってなかった頃。
教室ではメタル殿下はいつも女子に囲まれていた。
ダニエルはそんなメタル殿下のことを「チャラそうだなぁ」と思っていたらしい。
そんなある日、勉強に集中したいダニエルに、1人の女子が話しかけてきた。
それはいつもメタル殿下にベタベタとくっついている女子だった。
「私、ダニエルくんの良さに気づいちゃった」
何を言ってるんだろう?いつもメタル殿下にベタベタしてるのに、なんで俺のところに来たんだ?
とダニエルは思った。
そう思っているとメタル殿下がこちらを向く。
すると女子は「やばいっ」と呟いてメタル殿下にくっつきに行った。
「メタル殿下ぁ〜」
甘ったるい猫撫で声。ダニエルはすこし不快に感じた。
しかもなんで俺にくっついてきたんだろう?
これは私の推測だがダニエルは第二王子のメタル殿下がいるから霞んで見えるかもしれないけどイケメンだから、その女子はダニエルがイケメンなのに気づいてお近づきになろうと近寄ってきたのではないだろうか。
まぁ欲張りすぎはいけないと思うけど。
(余談だが私が「欲張りすぎじゃない?」と言うと「マリアも大概じゃない?」と言われた。何が?私は世界を救うために頑張ってるだけなんだけど!?)
猫撫で声を出した女子はメタル殿下に擦り寄っていったがメタル殿下は「鬱陶しい」というようなあからさまに嫌そうな顔をしていたように見えた。
「ちょっと離れてくれる?」
とメタル殿下はついつい痺れを切らしたように女子に言った。
女子は「ぇっ」とショックを受けながらトボトボと放心状態で自分の席にもどった。
「ええと。ごめん、なんかあの女子いつも俺にくっついてくるやつなんだけど……、迷惑かけてごめん」
「えっ?メタル殿下が謝る事じゃないですよっ?!」
王子に頭を下げられて慌てるダニエル。
「ぁー、でも、なんか罪悪感が……あるからなんかお詫びしたい」
何をそんなに罪悪感を感じているのかわからなかったがダニエルはいいことを思いついた。
「じゃあ勉強教えてくれません?メタル殿下、成績いいから、そんな殿下が勉強教えてくれたら俺、無敵になる気がします」
と言うとメタル殿下はポカンとして、
「そんなのでいいならいくらでも教える」
とダニエルの勉強の先生になってくれたそう。

「で、そこから距離が縮まって……今では友人」
ダニエルは話はこれでお終いとばかりにパン!と手を叩く。
ダニエルの顔は若干赤くなっていた。恥ずかしいのだろう。
「そんな経緯があったのですねぇ……」
「そうそう、まさか勉強教えてくれませんかってお願いされるとは思わなかったけどね」
「丁度苦戦してた問題があったから……」

私たちは思わず顔を見合わせてクスッと笑ったのだった。

話終わると、丁度昼休みが終わる時間で、少し遅刻をして先生に怒られたのだった。

作者メッセージ

今日はあまり時間がなかったのでチビチビと書いていた番外編を投稿します!
個人的に好きなこの3人の出会い話をかけて楽しかったです。

2026/02/16 14:32

Maki
ID:≫ 13hhyo2Ah/2MM
コメント

この小説につけられたタグ

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権はMakiさんに帰属します

TOP