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ループ14回目の世界で【参加型〆】(閲覧数300回超えありがとうございます!)

#8

第五話 第三王子は可愛いらしい 後編


「お初にお目にかかります。マリア・リーズと申します、以後お見知り置きを」
「初めまして。俺はディア・ルネイブです。よろしくね」 
──綺麗な銀髪に白と紫の瞳。
背丈は15歳にしては低く、でもそれがディア殿下の魅力を引き立てている。
一人称が俺なのがまたギャップ萌えする。
──つまり可愛い。
「メタル殿下の言ってた通りですね」
私は思わずクスクスと笑ってしまう。
確かに私もこんな弟がいたら溺愛してしまうことだろう。
私は姉と兄しかいないから余計にディア殿下が可愛らしく見えた。
「今日はサネア殿下から学校案内役を任されて来ました。まず、どこからみてみたい、とかありますでしょうか?」
「んー……そうだなぁ……じゃあ兄様達のいる教室を見てみたい」
「では行ってみましょうか。今いるこの場所から近いのはメタル殿下の教室で──……」
「あっちょっと待って。サネア兄様のいる教室から先に見てもいいかな?それからいろんなところに行って、最後にメタル兄様の教室でもいい?メタル兄様の教室に行ったら離してくれなくなりそうだから」
……あぁ、確かに。
「わかりました。ではサネア殿下のいらっしゃる教室からいきましょうか」
「うん。よろしくね」


──グダグダ。
この状況を表すのにちょうどいい言葉だと思った。
まず、サネア殿下の教室へ向かったら、以前怒鳴ってきた女子に絡まれた。
「あなた、ディア殿下まで知り合いなの!?サネア殿下とよく一緒にいるだけでも十分恨めしいのにディア殿下も一緒にいるだなんて……」
ブツブツとそう言う女子は少し怖い。
騒いでいたらサネア殿下が駆けつけてきて、その女子は前回と同様に逃げていった。
デジャブ。
そしてサネア殿下が
「何かあったのか?」
と問うので
「何もありませんでしたよ」と言ったら
「やはり心配なので俺も同行しよう」と言われてサネア殿下も学校案内に参加。
私が任されたのに結局サネア殿下に頼ってしまい申し訳ない。

そして、学校案内再開したけれど、
行く先行く先で
「ディア殿下!?それにサネア殿下もっ!?最強の組み合わせじゃないですかっ?!」
といちいち誰かに声をかけられる始末。
ササッと学校案内を終わらせて赤黒い空の話をしようと思っていたのに、大幅に時間オーバーしてしまった。
──そして最後に向かったのがメタル殿下の教室。
メタル殿下はディア殿下を見るとすぐに駆けつけて来て、「ディア!?それにマリアと……兄上……」
と弟がいるのは嬉しいがサネア殿下がいるのを心底嫌がっているような複雑な表情をしていた。

「……疲れたぁ」
一通り学校案内を終えたので私達はいつもの裏庭に来ていた。
ディア殿下に、夢(未来)の話をしようと思っていたのに、いつもの見慣れた裏庭に来るとドッと疲れが押し寄せて来た。
「大丈夫?マリアさん」
上目遣いで聞いてくるディア殿下に少し癒される。
「大丈夫です。少し休めば」
「そっか」
ディア殿下はそれで納得してくれたがサネア殿下は私のことを心配そうにみている。
「すまない、君に負担をかけてしまったな」
「いえ、大丈夫です、気にしないでください」
結果的にこのような形でディア殿下と会わせてくださったのだし。
……そしてしょんぼりしているような顔をしているサネア殿下を見るとディア殿下も可愛いけどサネア殿下も可愛く見えるのはなんでかしら?
まぁ……それはいいとして。
私は気を取り直してディア殿下にこの世界の未来のことを説明しようと口を開いた。

「ディア殿下に少しお話があります」

「そっか……マリアさんがそんな夢を……」
私はディア殿下に説明して、ディア殿下はその話について考え込むようにしてそう呟く。
「もちろん、俺にできることがあったらなんでも言って。協力するよ」
ディア殿下が真剣な眼差しでそう言ってくれた。
これはギャップ萌えで女子が恋に落ちるやつ。
王子3人はなぜこんなに美貌の持ち主なのかしら?
──そんなことを考えているとふと違和感を感じた。
……何?この居心地の悪さ……。
するとポツリと雫が手に落ちる。
「……雨」
空を見上げる。
が、雨が降るような天気の悪さではなく、空はあくまで晴天。
「天気雨かな?」
ディア殿下がそう呟く。
「そうかもな」とサネア殿下。

いや……これは──……。
「これは、違う」
私はぐるりと空を見回す。よくよく目を凝らしてみていると、

──『それ』を見つけた。
「赤……黒い……空」
晴れた空に、一部だけ赤黒い色が浮かんでいた。
「サネア殿下、ディア殿下っ!あれ、見えますか!?」
私が指さすと「……あれは」と2人とも困惑した表情で空を見る。
あれは……起きるならあと数ヶ月後なはずなのに。
世界滅亡の日、みた空の色と全く一緒の色が空に浮かんでて。
私は不安になった。
だが、空の赤黒い部分は、気づくとなくなっていた。
……早く赤黒い空の原因を調べなきゃ。

私はそう決心した。

──第三王子ディア・ルネイブ攻略完了
次の攻略対象は……

[中央寄せ][太字]友人 ユキナ・シャール[/太字][/中央寄せ]

作者メッセージ

はい。第5話後編いかがでしたでしょうか?
キャラ枠が埋まったので本編バンバン進めていきます!
最後、不穏な雰囲気で終わりました!予定より早い赤黒い空の登場(一瞬でしたが)……どうなるか乞うご期待!
ディア殿下も登場して、賑やかになってきたのではないでしょうか。
暁夜様、素敵なキャラクターをありがとうございます!
次はユキナ・シャールが登場致します。
次回もよろしくお願いします!

2026/02/15 12:13

Maki
ID:≫ 13hhyo2Ah/2MM
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