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スカラマシュ×呪術廻戦

#3

episode.2 眠り、永く

__何十回も、何百回も、何千回も季節が
巡った。

めまぐるしく時代が変わっていったが、いつの
時代も変わらず、呪いはそこにいた。

いつでも人々は争い、殺しあい、愛しあって
いた。
誰しもヒトの心には呪いが巣食い、黒い影を
形作っていた。
しかし、誰も気づくことはない。

そのあいだも、僕はひとりの放浪者として、
ただただ、ひたすらに歩き続けた。

いくらヒトの真似事をしても、ヒトにはなれ
ない。
人々が僕のことを忘れても、僕は忘れない。
過去を変えることはできない。

重たい過去が、僕の足を引きずった。
もう歩けないと悟った。

__僕は深い森へ歩いた。
何百年経っても変わらずそこにあったその山の奥は、静かに深緑が根付き、動物達が眠り、澄んだ川が流れていた。

神聖で美しく、ヒトの醜い呪いの影すら
なかった。

渓谷を越えた先にあったのは、頂点が見えない
ほどの大樹だった。

おそらくこの先千年以上も続くであろうそれは、深く根を伸ばし、この山を支えていた。

遥かに太いその幹に手を添えると、なかで、水が流れているのを感じた。

_それは、生きていた。

僕はその樹の根元に座り込んだ。
この身体が疲れることはなく、体力なんてものは無いはずだが、座った途端に身体は動かなく
なった。

ずっと被っていた笠すら重たく感じて、ゆっくりと下ろした。

視界が狭くなっていく。

僕はこのままこの場所で、永遠に眠ることに
した。
この地なら、僕の魂を鎮めてくれる気がした。

願いはひとつ、目を覚ますことがないようにと。

もう眩しい朝は来なくていい。
これ以上、憎しみを味わいたくはない。
もう二度と、呪いに染まりたくはない。


この世が終わるまで、このまま。


__小鳥のさせずりが遠くで聞こえる。

  重たい瞼はゆっくりと、世界を遮断した。

2024/02/27 18:27

Giga
ID:≫ 041SeWM/cfQKs
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